見出し画像

【経理業務紹介】月次決算:10日頃~20日頃の業務(報告と振り返り)

月次決算チェックが完了したら、最後に税理士との打ち合わせ、経営陣への報告、振り返りと次月の準備を行います。

1)税理士との打ち合わせ

 月次決算チェックが完了したら、税理士との打ち合わせを行います。税理士に財務諸表や実際の会計データを確認してもらい、税務上の指摘になりそうな点をあげてもらいます。
 また、決算前など税金計算が必要な時期には、税務申告完了までのスケジュールを確認したり、納税額を算出してもらい資金繰りなどに反映したりもします。必要に応じて、経営陣への報告内容にも加えます。

2)経営陣への報告

 税理士との打ち合わせが完了したら、経営陣への報告を行います。今まで行ってきた月次決算の結果報告です。財務諸表と分析したレポートを共有し、経理としての会社の評価を説明します。
 以下のような報告内容で、具体的な数字をもとに説明することが大切です。

<報告内容>
①当月の損益概要(予算との比較)
 ・予算と実績の比較(予算を達成したかどうか)
 ・販売に関するKPIの確認(顧客数や商品別売上、広告効率など)
 ・当月の主な変化や、実施した施策と数字の関係を文章で記載
②B/S、P/Lの主な変化(前月以前の実績との比較)
 ・B/S科目の主な変化(在庫や借入など)
 ・P/L科目の主な変化
③資金繰りの状況説明
 ・当月の実績と主な変化(増減の理由を説明)
 ・翌月の予定
 ・向こう数か月~1年くらいの見通し(調達の必要性や投資余力の確認)
④その他報告、相談事項、経営陣からの依頼・要望確認
 ・資産処分の確認(在庫の廃棄や、固定資産の除売却など)
 ・投資予定の確認(仕入れや、広告費の投下、設備投資など)
 ・税務面の確認(着地利益の見通しと納税額の確認など)
 ・次回スケジュール設定
  他のスケジュールで予定が埋まらないうちに設定しています。

3)振り返りと次月の準備

 経営陣への報告が完了したら、最後に経理部門内で振り返りをします。当月の処理で上手くいった点、上手くいかなかった点を整理して、次月の対応を考え、実行します。
 また、経営陣からの依頼や要望を経理部門内で共有し、対応時期や対応方法を決めます。
 ここまでの流れを毎月繰り返して、月次決算の精度・情報の質が上がったり、経理担当者のスキルを上げたりして、会社の経理をよりよいものにしていっています。

最後に

 以上で、月次決算で何をしているのかを一通りご紹介いたしました。
 これをまとめたことで、自分の頭の整理もつけられてきたので、書いてよかったと思っています。
 これらの記事をお読みいただいた方にも、何かしらの役に立つことがあれば幸いです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?