ロングセラー中国語学習雑誌『聴く中国語』から初の書籍化!
6月刊行の『聴く中国語 中国大接近 理解を深めるリスニング』の著者、謝 辰氏によるまえがきを公開します。本書の特長、おすすめの学習方法を紹介しています。
「耳で中国語をちゃんと聴き取りたい」
「中国の今を中国語の文章で学びたい」
「文章力をつけたい」
「中級から一歩進みたい」
と思われるあなたに、ぜひこの本を使ってみてほしいです。
本書は『聴く中国語』という中国語学習誌の特集コラム「中国大接近」から6つのテーマを選び、加筆しています。「ステレオタイプに見る面白い中国人」「中国若者の猫のしもべ生活」「中国各地の辛い料理」「世代別中国人の名前事情」「知られていない中国の古民家」「日中友好50年史」など、いろんな角度から今どきの中国・中国人を知ることができ、生き生きとした中国語を学ぶことができます。
独学者や教育現場でより利用しやすいように、本書は「聴き取るためのヒント+新出単語」→「中国語本文」→「日本語訳文」→「学習のポイント」というページ配置にしています。また、雑誌掲載時の1つの文章を6 〜 8つに分け、1回の授業もしくは独学の時間で、1つのパー トを学習できるようにしています。
■おすすめの学習方法
最初は、ヒントと単語を予習した上、本文を見ずに音だけ聞いてみましょう。意外と聴き取れない内容があるのに気付くので、そこを重点的に勉強し、「分からない・聴き取れない」を確実に「分かる・聴き取れる」ように変えましょう。
「学習ポイント」にある例文と「本文」にある好きな文章を、繰り返し聞いて、読んで、自分のものにしましょう。覚えることで語学力を上達させましょう。
新しい単語、フレーズ、表現を使って、作文の練習をしてみましょう。 先生や中国人の友人がびっくりするほどの進歩が実感できるでしょう。
最後に、本書の出版を支えてくれた『聴く中国語』の顧問兼ナレーターの胡興智先生、翻訳の江端真澄様に心より感謝を申し上げます。『聴く中国語』は、日本で発行されているかなり稀な中国語中上級者向けの月刊学習雑誌で、毎月、時流に合った良質で豊富なコンテンツを読者にお届けしています。創刊 21 年来、特集「中国大接近」はずっと人気 のあるコラムです。今回そのコンテンツを教材化し、学習者に提供することで、中国は面白い、表現はすぐ使える、長い文章は怖くなくなった、 自分の中国ネタが増えた、と感じていただければ嬉しいです。
では、耳からの中国語学習旅を始めましょう!
2023 年春 著者 謝 辰
目次 『聴く中国語 中国大接近 理解を深めるリスニング』
著者プロフィール
謝 辰 (シャ シン)
語学誌月刊『聴く中国語』発行人・編集長。立教大学教育講師。出版のほか、中国語講座、翻訳、コンテンツ制作、イベントも手がける愛言社代表。著書に『中国語が3週間で身につく音読』(共著、明日香出版社)、『すらすらさくさく中国語中級ドリル』(共著、東方書店)がある。長春出身。北京師範大学で日本史を学び、東京大学総合文化研究科博士課程で国際関係論を研究。趣味は多肉植物と中国の小説。
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