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SansanプロダクトマネジメントでのNotion活用術[8] -Tips編1-Notion AIをプロダクトマネジメントで活用する

Sansanプロダクト室でプロダクトオペレーションを担当している尾部です。
「今日から使えるプロダクトマネジメントでのNotion活用術 -Tips編-」の連載を開始します。
この度は、プロダクトマネジメントに活用可能なNotion AIプロンプト例を皆様にご紹介します。


このブログもNotion AIを活用した

私自身、本ブログを子供の寝かしつけの合間に気軽に書いています。その際には、Notion AIを使って文章を整えています。Notion AIを利用すれば、数秒でインスタグラマー調の文章をビジネス調に書き換えることが可能です。お陰様で、3時間で7本のブログ記事を執筆することができました。

以下に、ビジネスブログ向けに文章を書き直すプロンプトを例として挙げておきます。このプロンプトを使えば、プロンプトスキルがなくても簡単に文章を整えることが可能です。


以下の内容をビジネスブログ向けに書き直してください。
書き手も読み手もテックベンチャーの人です。
箇条書きやセクションの構造は変えないでください。
体言止めは使わないでください。

プロダクトマネジメントではテキストを作成する機会が多いので、文章を整形する目的でNotion AIは毎日活用できます。

要約や抽出する

例えば、インタビューの議事録やフィードバックのサマリーを一覧で確認できれば、情報の探しやすさが向上します。また、プロダクトバックログアイテムの目的や背景、課題やニーズが一覧で確認できれば、ページを開いて読み込む手間を省いて理解を深めることが可能になります。

要約が目的であれば、特にプロンプトを書く必要はありません。Notion AIのデフォルト機能を選択すれば十分です。
以下に、ユーザーのニーズやペインを抽出するプロンプトを記載します。(このプロンプトは、Notionの早川さんから教えていただきました)

You are an experienced product manager and user experience researcher.
Identify customers needs or pain points.
Please output them with bullet points in Japanese.

他にも営業やCSの商談記録を用いて、担当業務、顧客課題、当社サービスに対する印象、利用中・検討中のサービス名などもNotion AIを用いて抽出ができます。以下のように簡単なプロンプトで抽出可能です。

以下の文章から、ユーザーが担当している業務を箇条書きで教えてください。

PRDの品質評価を行う

私たちはPBI(プロダクトバックログアイテム)の文書品質を重視します。開発過程で起こるミスコミュニケーションや手戻りの原因となることが多いため、PBIの文書は関係者全員にとってロジカルでわかりやすいものであるべきです。
VPoPがレビューを行っていますが、Notion AIを用いて文書の品質を自動評価することで、その工数を大幅に削減しました。PdM自身もライティングの時間削減や品質向上に効果を感じています。
PBIのテンプレートにはCustom AI Blockが設定されており、生成ボタンを押すことでNotion AIが自動的にレビューを行います。


このように結果が表示されます。生成する度に結果が微妙に変わるので、何度か生成して修正を行うことを推奨します。

以下がプロンプトの例です。

あなたは熟達したプロダクトマネージャーです。開発を担当するエンジニアに提供する文書として、以下の内容がロジカルでわかりやすいかを評価してください。ただし「リリースレビュー」セクション以降は対象外です。

ロジカルでない文章、わかりにくい文章、根拠が薄い点などがあれば、セクションと該当する文章を箇条書きで抜き出し、その理由を教えてください。

評価のポイント
* ロジカルシンキング、クリティカルシンキングがなされているか
* ファクトではなく、感情や解釈になっていないか
* 因果関係がわかるか
* 専門用語や解釈が異なる言葉が使われていないか

ロジカルライティングの禁止事項があれば指摘してください。
* 名刺表現、体言止めは使用禁止とする
* 「あいまい言葉」は使用禁止とする
* メッセージはただ一つの文章で表現する
* 「しりてが」接続詞は使用禁止とする

マルチセレクトを活用してラベリングする

Notion AIは自動的にラベリングを行います。
私は現在、Notion AIのマルチセレクト機能を活用し、Slackの投稿やSansanのコンタクト機能で収集した商談情報から、重要なインサイトを分類する方法を模索しています。
例えば議事録内からプロダクト名を抜き出そうとした時に、「新しいオプションを生成」を選択すると表記揺れするので、「新しいオプションを生成」を選択せずに、結局オプションを私自身が定義して選ばせるなどの手間が発生し、試行錯誤が続いています。何か良いアイデアがあればぜひとも教えてください。

次の挑戦:Notion AIを用いたユーザー体験の分類

当社では、SalesforceやSansanのコンタクト機能に登録された商談情報、Slackのフィードバック、テクニカルサポートへの問合せ、コミュニティーでの要望など、多種多様なテキスト情報が蓄積されています。これらの情報を単純に機能で分類するのではなく、より深いユーザー体験レベルで分類することに注力しています。具体的には、「名刺を簡単に取り込む」「名刺から簡単にリストを作成する」などのユーザー体験に焦点を当て、それらを1〜2階層に分類することを目指しています。このような分類を行うために、次の挑戦としてNotion AIの活用を考えています。



SansanプロダクトマネジメントでのNotion活用術シリーズ



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