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山形県小野川温泉。自分と語る旅。湯ったりまったり極上東北時間♨️
とある冬の始まりの頃。今回は自分と語り合うお一人様旅。
先日も恒例の温泉旅へふらりと向かった先は山形県小野川温泉。
東京から山形新幹線で米沢駅までやく3時間半。
東京駅でお弁当を選んでビールを購入するところから楽しみが盛り沢山。
今回の旅のお供のビールは,アサヒ?サッポロ?はたまたキリン?
などビール選びもその日の気分で決めるわけです。
そして読みたい本を持っていざ出発。
徐々に雪深くなってきます。
冬の東北というのは雪が多いにもかかわらずなんとも温かみがある
土地だなあと雪景色をぼんやり眺めるのです。
米沢駅からは旅館の送迎車でお迎えに来てもらえるので楽ちん。
小野川温泉は温泉の湯量が豊富で至る所で湯気が立ち、
ラジウム玉子も作り放題!(地元民だったら毎朝作りに行きそう)
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早めの宿に着くと中居さんが、お昼の場所や他におススメの温泉場を紹介下さったのですが、ニコニコしながら
「早めに戻ってきてうちの温泉浸かってていいですよ。」
とのこと。なんだか知らない土地にもかかわらず、帰る場所があるという
絶大な安心感を得ると,人は張り切って外に出れるのだろうなと。
安全地帯を得るほどに人は心がほっとするのを感じたのです。
一人で知らない町を歩くのは,なんだか子供の頃の不安感や楽しみを思いだすようで、これがまた旅の醍醐味であり脳が活性化されるのを感じるわけです。
共同浴場のルール
![](https://assets.st-note.com/img/1701175456871-IJHyRdJn6V.jpg?width=800)
まずは共同浴場から。尼湯。
新鮮なお湯と湯の花とともに硫黄が香る好みの湯。ちょい熱めなので出たり休憩したりを繰り返します。
近場の温泉場に行き、人と会ったときにはルールがあります。
「こんにちは。」
それは挨拶。挨拶というのは山びこのように戻ってき、さらに話が膨らむというもの。
ちょうど温泉場で一緒だった婦人は
「母の地元がこちらで温泉巡りをしているのだけど寒い日はなかなか足が遠のいて久々なのよ。」とのこと。
温泉好きは温泉話と身内話がなぜか定説のごとくセット。
これがまた温泉旅の醍醐味でもあります。
お次は,温泉成分表で調べて入浴してみたいと訪れてみた温泉です。
日帰りで入ったのは梅屋旅館。
ここは温泉の成分にこだわっていただけに,入ったとたんにテンションが上がりました!
人はいいお湯を知りだすと不思議とその温泉を求めわざわざ来たという感じの人があとをたちません。
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またうめや旅館の日帰り温泉にきたご婦人と少しばかり会話をします。
「山形にはいい温泉あるからね〜。この辺はとにかく静かでいいのよ。
ここもお湯がいいって聞いたから来てみたのね。やっぱりいいわねー。
肘折温泉もいいですよ。本当に肘が治るって感じ。」
その会話で肘折温泉を教えて頂き必ずいつか行こうとまたgoogle mapのピンを刺すのです。
こうして次の旅が決まっていく楽しみもあったりします。
東北の素朴な魅力
そんなこんなの温泉談話をし、温泉をでて飲泉場の飲泉を飲みまして,ぐるりと温泉街を散歩します。
小野川温泉は多分温泉場としては地味目な方だと思うのですが,なんといっても魅力は
湯量!
です。お湯がじゃんじゃん街から溢れ出し流れていってるのです。
このとてつもない土地の資源をフル活用すれば,
ある程度の温泉施設やリトリート施設を作ったら街の活性化になるはずなんだけどなあと考えつつも,
このままがやっぱりしっぽりしていていいのかなあと思う風景に出会います。
通りがかりの道になぜか一つだけある雪のカマクラに
”ラーメン出前します”
というのぼりを見ながら思うわけです。
(中でラーメンを食べる方達がいたので写真は撮れませんでしたが。)
と雪をシャクシャクと踏みながら宿に戻りました。
この独特のシャクシャク感も東北ならではでなんとも気持ちが鎮まりかえるんですね。
お一人様旅の醍醐味
部屋で一眠りし、また温泉に浸かり続ける極上の至福のとき。
今回は河鹿荘にお世話になりました。
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源泉掛け流しの湯にひたすら浸かる極上感はなんとも言えない幸せ。
温泉場で一人することは、
好きな本を持っていくこと。
好きな言葉を拾いノートに集めていくこと。
これは不思議と人がいないときにはかどるのです。
そして、健康とはをまた考えるのです。
人は人に疲れ、人恋しくなり、人に癒され、人に助けられる。
人間とはどこまでも身勝手な生き物だなあとしみじみできると同時に
君はどう生きたいの?と問われる時間にもなるのです。
ある人が言ってました。
「チャンスは忙しい人には来ない。なぜならチャンスを得る時間もないから。」
多分,人はある程度の自分の余裕が作れて始めて自分と会話し、
自分と向き合えるのだろうと。
帰り道,長靴を履く山形の地を歩く人をぼんやり見ながら地方の流れる美しさを噛みしめるのです。
帰りの送迎バスへ乗る直前で,昨日の中居さんが長靴を履きながら雪かきした後でご挨拶してくれました。
「どうでした?少し癒されたかしら」
と。ありがとう東北。ありがとう山形県。ありがとう小野川温泉。
湯ったりまったり時間は東北にあります。
東北へ訪れてみて下さい。
貴方のwantがそこにあるかもしれません。
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