学習院高等科山岳部令和五年度活動報告（「山桜通信」５２号）

2024年2月5日 06:00

学習院高等科山岳部　主将　高等科三年　小川拓真

前回の活動報告以降、部員の数は学年に関係なく増え続けており、それに伴い毎回の山行の参加者も増加しています。多くの部員が活動に参加してくれることは、計画作成において大きな原動力となっています。

昨年の 11月には筑波山で山行を行いました。当日は多くの人々が訪れ、予定よりも時間がかかりましたが、晴天に恵まれ、関東平野の息をのむような鮮やかな紅葉の景色を楽しむことができました。⼭頂に立った瞬間は、達成感と喜びで胸がいっぱいになりました。

2月には十国峠でトレッキングを行いました。まだ残る雪や強風、そして高く聳える竹林の中で活動しましたが、安全に進めることができました。山頂からは美しい駿河湾や房総半島、そして迫力ある富士山を眺めることができました。見慣れない存在感のある富士山には心を奪われました。

3月には奥日光で春合宿を実施しました。当初の予定であったクロスカントリースキーは早い雪解けの影響でトレッキングに変更となりました。川辺や湖畔を歩いた際には、都会では見ることのできない透明度の高い水を目にすることができました。途中では光徳小屋を訪れ、管理人さんから光徳小屋の説明を受けました。今回は光徳小屋を利用することはできませんでしたが、次回訪れる際には利用したいと思います。また、トレッキング中にシカに出会うなど、自然との触れ合いを楽しみながら、部員同士の絆を深めることができました。

新年度になり、約 10人の新入生が入部し、合計で約 30人という非常に大規模な部活となりました。彼らを迎えるために、4月には新入生歓迎登山として鋸山で山行を行いました。山行中の会話を通じて、先輩と後輩、そして部員同士の絆が深まる様子を感じることができました。新入生たちも山の魅力や達成感を実感できたのではないかと思います。そして、これからの予定としては、 6月には大山への山行と谷川岳での夏合宿が控えています。特に谷川岳は通常の山行では経験しないような険しい道や高い標高が待ち受けています。安全に気をつけながら合宿を行いたいと思います。

学習院高等科⼭岳部はますます大規模な部活動となりました。私たちは毎回の山行において安全を最優先に考え、山の魅力や自然の壮大さを全身で感じていきたいと思っています。引き続き多くの部員が参加し、活動に熱心に取り組んでくれることを願っています。