「岡本太郎の沖縄」を見た話+おまけ話
沖縄慰霊の日、あまりつながらないけど、ドキュメンタリー映画「岡本太郎の沖縄」をみたよ。
沖縄に日本人の民俗の原点を見ようとし、1959年と1966年に2回訪れた岡本太郎の、そんな彼の「視線」となって、改めて沖縄の各地を巡るという、ドキュメンタリー映画。
太郎の撮った写真や動画を中心に、今の映像を混ぜながら、首里の石畳、那覇の公設市場、農連市場、平敷屋エイサー、読谷の闘牛、芭蕉布の制作風景、当時の沖縄の人たちの生活。
そして圧巻は久高島。イザイホーを巡る太郎の様子、久高ノロ、イラブ漁、はたまた風葬を撮影発表した問題、など、個人的には激しく興奮した映画だった。
特にイザイホーの歴史と終焉を扱った場面などは島の女たちが執り行った祭りの美しくも貴重な映像も映し出され、鼻血がでそうなくらい、いたく感動した。
日頃、私自身が、会社や家庭という毎日の経済生活に追われ埋没してしまっていて、こういった日本の大切な祭祀や、市井に生きる人々の特徴的出来事を、目の前にしながら、その気もないままだいぶ見逃してしまってきたんじゃないか、という後悔が深く残った、そんな感想だった。
追伸その1
岡本太郎の持っていた好奇心への感動と、一方で自分の行動力のなさに、頭がぐちゃぐちゃになりながら映画館を出て、歓楽街を歩いていたら、とある居酒屋?スタンディングバー?の店の前に置かれた立看板が目に入った。時間はまだ午後3時。
メニューなど読んでいたらドアが少しあいて、お年頃も50歳前後かという、私にはちょうどよろしい年齢加減の美しい女性(高橋ひとみ似)がニコッと「よかったらどうぞ」とオレに声をかけてくれたのね。でも、次の用事、BBA嫁と落ち合って年寄りの見舞いに行くなどという、「絶対その時じゃなきゃダメなんだぞ的緊急性」のほぼゼロに近い、毎週末恒例の用事が控えていたというタイミングの悪さ。
「ああっ!(と、思わず声が出て)いい女!(用を思い出して)あちゃちゃー、ごめんね、このあと用事あるんだよ、またくるからね」
まさに断腸の思いで断り、50メートルほど行き過ぎて「やっぱり行こう」と20メートル引き返し、そこで鬼嫁の顔が浮かび断念したけど、今考えると惜しいことしたなあ、いい女だったなあ、オレ高橋ひとみ好きだし、そこで30分位ならどうとでもなったのに。
くーっ!今度ぜったい、いく!ぜったい、行かせてもらいますっ!イカせて下さい(笑)
追伸その2
映画を見終わった私は係員に、note でとある女性の紹介記事があった「金子文子と朴烈」をリクエストさせて貰ったのだけど「あーもうすでに上映してしまっているんですよ」との返答。ガックリうつむく私。東京行くしかないのか、新幹線往復2万弱なのねトホホ(;o;)
えーと何の話だっけ?
そう、岡本太郎。
うん、良かったよ。