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号泣。August.3.2020


こんにちは!3度のメシより映画が好きなサノ☆ユタカです。


気がつけば8月。梅雨もすっかりあけて、無駄に馬鹿みたいな晴れ空っす。こんな日はひんやり冷えた映画館で怖い映画を観よう。

公開中の「透明人間」ハッキリ言っておもしろすぎる。

透明人間という使い古された定番ネタがこんな新しい手口でちゃんと新しいエンターテイメントになっているのがほんとにすごい。ネタバレがありすぎて書けないことが多いけど。ホラーと言っても血が出て怖い系ではなくジリジリと精神的に怖い系っす。天才ジョーダン・ピールの「アス」で端役だった女優エリザベス・モスが追い詰められて誰からも助けてもらえず怖がる顔がイイ。そしてちゃんと最後に気持ちよく終われるところがこの映画のよさ。オレはどちらかというとホラーは苦手、でもこれは別物のおもしろさで大好物。

これは大至急映画館で観なきゃダメなやつっす。


CM界で透明人間モノと言えばアイシテイの傑作CMね。


残念ながらオレが監督ではなくて同い年の関口現くんとタグボート多田さんの仕事。たぶん13年くらい前のCMっす。これオンエアで観たとき悔しかったなあ、おもろすぎて。

これ今見ても傑作だよね。



「LETO」ロシア発の新しい80'S青春ロック映画っす。

舞台は80年代前半、西側の文化が禁じられたソ連時代のレニングラード。

このサイコキラーが流れる場面サイコーっす。画像処理的にいろいろやっちゃい系の監督でヘタしたら痛くなりそうなんだけど、ギリギリダサくないのは楽曲選びとそのロシアンアレンジのセンス。

無実の容疑で拘束されロシア政府の監視下にあるキリル・セレブレニコフ監督が、1年半の自宅軟禁の中で完成させたという曰く付きの作品っす。

ストーリーはロシアに実在した伝説のバンド「キノ」のボーカルと、その才能を見いだした妻をモデルにしているっす。このバンド、オレは知らなかったけど。

フェスにもロックコンサートにもいけないいま、バンド好きの文化系メガネ女子とのデートムービーに最高っす。



「劇場」。又吉直樹の原作を行定勲が監督。

いいっす。ほんと。

これ劇場公開とAmazonプライムでの無料公開を同時のタイミングではじめて超びっくりしたんだけど悩んでやっぱりAmazonで観ちゃった。なんかすいません。

これちょっとでも若い時にクリエイティブなことをやろうとした経験がある人にはほんとうにグッとくる映画っす。

山﨑賢人っていい役者だねえ。松岡茉優の幸薄い感も最高。

オレ1人で家で夜中に観てウイスキーちびちびやりながら号泣しました。


行定勲さんとは20年くらい前「GO」がヒットした直後くらいになんかの映像イベントで一緒になったことがあって、今度はじめてCMの演出するんだけどギャラっていくらくらいにすればいいですか?って初対面のオレに聞いてきて正直ないい人だなって思ったのを強烈に覚えてマス。


20年前のクドカン、窪塚くん、柴崎コウちゃん。なんか青春だよね。

こういう映画を30歳くらいでとれた監督と助監督を40くらいまでやって、またっく売れない映画を1本だけとか撮って業界を去った人もいて、そういうのが「劇場」って映画なんだよね。演劇のほうの話ではあるけど。


こういうのって若い時だけの話や感情じゃなくて50超えたおっさん監督でも若い人の才能とか観てオレまだ大丈夫かなとか思うときがあるわけで、いろいろグッときちゃうんだよね。まじで。



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