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4.4 実例や実証を示すページの作成 - 「自分でできるSEO対策」

お客様があなたの商品やサービスを信用するためには、あなたから発せられる言葉や情報だけでは足りません。第三者からの「客観的な情報」があってこそ、人は信用しはじめるという法則があります。

たとえば、以下の2つの情報があるとします。

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1「私はとっても優秀な人です」
2「彼はとっても優秀な人です」

あなたはどちらの情報に、信ぴょう性を感じますか?きっとほとんどの方は、2の方により信用できそうな感覚を得るのではないかと思います。

このように、自社のよさを自社で宣伝した情報より、第三者からのおすすめ情報を人は信用する傾向にあります。

ホームページは、当然ではありますが、自社の宣伝ツールのひとつですから、通常は上図の1のような形での情報発信となりますが、ひと工夫加えて、2のような形をつくることができます。それが、「実例や実証を示すページ」です。

お客様に信用や信頼を感じていただくためには、あなたの商品やサービスの「実例や実証」をホームページに掲載することが効果的です。以下を参考にしてみてください。

①お客様の声や有識者の推薦

実例や実証というと、なにか固くて難しい情報をつくらなければいけないと思ってしまいがちですが、そんなこともありません。ポイントは、「第三者の立場からの情報」を掲載することです。

たとえば、これまであなたの商品を購入してくれたお客様に協力いただいて、商品の感想やお気に入りの理由などをアンケートで回答してもらい、ホームページへ掲載するのは、オーソドックスな方法のひとつです。

面倒なことに協力してくれる人はあまりいないのでは?と思いがちですが、本当に商品やサービスを気に入ってくれている方ならば、意外と協力してくれるものです。もちろん、厚かましくお願いするだけではなく、アンケートにご協力いただいた方に何かしらのお礼(割引やクーポン、サンプル品のプレゼント等)をできればよいと思います。

それ以外に可能であればぜひ取り組みたいのが、有識者からの推薦コメントをいただくことです。たとえば、小麦粉にこだわったパン屋であれば、仕入れている無農薬栽培の小麦粉を生産している農家の方のこだわりメッセージなどです。

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私たちは、身体にやさしい素材を届けたい一心で、有機栽培の小麦粉にこだわっています。私たちの小麦粉は無農薬・無添加のため扱いが難しいのですが、◯◯パン店さんは、その素材の味を見事に引き出してくれる最高のお店です。これからもうちの小麦粉をおいしいパンに変身させてください。

国産有機栽培小麦粉生産者/あおぞら農園 小湊真司より

いかがでしょうか?
このようなメッセージをいただくことができ、それをホームページへ掲載したなら、とても大きな信用・信頼につながります。

また可能であれば、お客様や有識者の顔写真やお名前も掲載させていただければ最高です。第三者の顔が見えるメッセージは、とても力強く、あなたの商品の魅力を伝える一手となってくれるはずです。

②使用中や使用後の紹介、体験レポート

あなたの商品やサービスの実際の使われ方を紹介するのも、とても効果的です。たとえば、化粧品や洋服のような商品なら、実際に身に付けた状態の写真を掲載するのは一般的ですが、それ以外のジャンルの商品やサービスでも、使用中や使用後の様子をイメージや文章で伝えるページをつくることで、信用度は上がります。

たとえば、進学に力を入れている学習塾であれば、真剣さを感じるような授業の様子を伝えたり、塾のカリキュラムを作り上げている過程や取り組みは、とても信頼されやすい情報です。

そのような雰囲気を写真とともに、授業の様子を文章でレポートするページをつくりましょう。学習塾へ入会をするかどうか検討している保護者や生徒は、授業料やカリキュラムだけではなく、その塾がどんな雰囲気でどんな先生がどんな授業をするのか、全体的な体験を気にしているはずです。

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授業の様子を潜入レポートのような感じで紹介するページがあれば、「もし自分が通塾したときのイメージ」を具体的に思い描くことができ、説得力が増すはずです。

このような考え方はどの業種でも応用できます。
たとえば、住宅用建材を工務店に販売するBtoBの建材問屋であれば、「施工中レポート」のようなページを企画し、実際に施工を担当している工務店の職人に、建材の良さや施工のしやすさなどをインタビューして答えてもらうページを作成します。

その商品・サービスを実際に購入したり入会したら、どのような体験が得られるのかを丁寧に伝えてくれるホームページは、とても信頼されます。

商品の価値や魅力を実証するには、商品の機能や特長を羅列するだけではなく、それを使用する人のリアルな使用シーンを、ホームページの中で紹介することが効果的です。

③実験データ、成分表、グラフなどの数値

3つ目は、実験データ、成分表、グラフなどの数値です。あなたの商品の品質を証明できるような科学的な情報やデータがあれば、それも大きな説得力になりえます。大手企業が販売する食品や化粧品などの商品では特に、高い品質であることを伝えるために、よく数値やグラフで、成分や効果効能を伝えるページがありますので、目にしたこともあるのではないでしょうか。

ただし、そのようなデータは取得することが容易ではないですし、薬機法や景品表示法といった法律を遵守し、確かなものとして証明できなければなりません。その対応を行わずにホームページへ安易に情報掲載してしまった場合は、法律違反となってしまう場合もあります。

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しかし、スモールビジネスオーナーの場合は、もっと自分たちらしい、身の丈にあったデータを集めて、紹介することもできます。最も取り組みやすいのは、「お客様の満足度」や「人気商品ベスト10」や「リピート購入率」や「販売数の推移」など、自社だけで調査できる情報を数値としてまとめることからはじめましょう。

このような取り組みは、単にホームページへ掲載して宣伝材料とするだけではなく、自社を振り返り、よりお客様へ魅力ある商品・サービスへと改善していくための足がかりにもなります。

客観的な情報で、お客様にとっての魅力を打ち出す

「実例・実証を示す」ことで、あなたの商品やサービスがより信頼されやすくなる。このことを理解して、ホームページの作り方をぜひ見直してみてください。

お客様が知りたいのは、あなたの商品の情報ではなく、その商品を買った場合に得られる体験や価値です。そこにピントを合わせて、ホームページの情報を組み立てていきましょう。

次は「人柄や温度感を伝えるページの作成」です。

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