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算命学余話マガジン #R51~R60

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中国古代占星術、算命学を学ぶ人のための一考察として執筆中の短編読本です。算命学の基礎は学習済みだけれどもその先を知りたい、という中級者・上級者を対象に綴っています。技術的な話が半…
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記事一覧

『算命学余話』G番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』U番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。)  『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につ

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『算命学余話』R番号目録

(※この目録をマガジン未購入でも無料で閲覧可能にするため、便宜上100円の有料記事とします。以下、記事全体を無料公開(いわゆる「試し読み」)部分に設定し、便宜上付け加えた最後の一行のみが有料部分にしてあります。この一行のためにわざわざ100円払うことなく、無料部分をお楽しみ下さい。) 『算命学余話』は、算命学を学ぶ人のための読み物です。入門レベルから進んで中級以上の鑑定技術を知りたい方や、算命学の理念について理解を深めたい方、或いは算命学にはさほど興味がないけれど人生につい

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算命学余話 #R60玄「基礎編#4 陰占と陽占」/バックナンバー

 算命学余話基礎編の第4回です。基礎編第2回の『余話 #R36玄』では、「四季を三等分したもの=十二支」という解説をしましたが、十二支そのものの性質についてはまだだったので、今更ではありますがまず今回はこれを補足します。先述の十干との相違点を探してみて下さい。十干と十二支は似ていますが、宿命において日干が本人を表している以上、十二支は本人そのものではなく、本人を支えるサブとしての意味合いが強いです。  またその後は、陰占と陽占の成立ちに関わる、極微界と極大界について触れます。

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算命学余話 #R59「恥と名誉」/バックナンバー

 今回の算命学余話は、前回のブログ記事で取り上げた『罪と罰』から派生した平野啓一郎氏の分人主義の展開をヒントに、現代社会を脅かすテロの背後に存在する恥について、算命学の見地から考察してみます。鑑定技法の話ではありませんが、五行や五徳の性質を理解する一助となる内容です。  前回の記事では恥と暴力、そして分人と対話という四者の関係性を具体的に説明できなかったので、今回はそれを試みます。  東日本大震災から今月でちょうど七年が過ぎ、各地の追悼式の模様が報道されました。しかしその報

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算命学余話 #R58「幸せの土台」/バックナンバー

 私が子供の頃から読み続けている獣木野生の漫画『パーム』第40巻が発売されました。この作品は連載開始当時の1980年代を描いてゆっくり時間が進んでいるため、21世紀の今日において主人公らは既に死んでいる設定なのですが、物語中盤から環境問題に目が向けられ、最新刊では1980年代にはまだ登場していなかったAIや巨大企業による市場の寡占、それによって起こる今日的な弊害が取沙汰されており、時代の古さを感じさせない作風となっております。この作品は、連載開始時には既に完結までのあらすじが

¥600

算命学余話 #R57「五輪を考える」/バックナンバー

 冬季五輪が終了しました。連日の五輪報道といい上野のパンダ報道といい、国民全員が必ずしも熱中しているわけではないネタを大々的に取り上げることで、もっと重要な法案審議や地方選挙、緊迫した国際情勢の報道が、もしかしたら意図的にスルーされた現状に白い目を向けつつも、私は今回の五輪の日本選手の活躍に大いに沸きました。金メダルの数が期待したより多かったからでしょう。やっぱり「二番じゃだめ」ですよ。特に五輪に熱中していない人間にとってはそうです。滅多に獲れない金メダルだから驚いたのです。

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算命学余話 #R56「「返し」を考える」/バックナンバー

 算命学余話は、算命学の初歩を知っている学習者がその先の理解を深めるためのヒントを提供することを目的とした読み物です。技術的な話より思想的な話の方に重点を置いているのは、算命学の観点から見てこの世の仕組みがそもそもどうなっているのかを把握していないと的確な運勢鑑定に至らないと考えるからですが、興味本位で算命学を知って安易に他者を占っている人も少なくありません。そういう人たちは算命学の思想的な側面に注目せず、鑑定技術だけに頼って占っているらしく、そのために鑑定に行き詰りを感じる

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算命学余話 #R55「戊戌を考える」/バックナンバー

 昨年2017年はロシア革命百周年で、あの革命は何だったのかという議論がロシア国内外で繰り広げられましたが、少し前の2014年にはサラエボ事件百周年記念行事がサラエボで執り行われたそうです。日本では、サラエボ事件は第一次世界大戦のきっかけにはなったけれども、どこかの国を代表していたわけではないセルビアの一青年が個人的に引き起こしたという印象が強く、その青年の顔も名前も一般には知られていません。そもそもサラエボってどこ、というほど地理的に遠く縁のない地域です。  しかし当地の人

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算命学余話 #R54「病と障害を考える」/バックナンバー

 亀山郁夫・沼野充義著『ロシア革命100年の謎』は、ロシア革命を政治や経済ではなく文学の視点から解析する異色の評論対談なので、ある程度ロシア文学を読んでいる人でないとちんぷんかんぷんかもしれません。それでも有名どころの作家をおさえておけば、会話形式という利点もあって読みにくい内容ではありません。例えばこんな見解が述べられています。  メレシュコフスキーは長編評論『ドストエフスキーとトルストイ』の中で、「トルストイとドストエフスキーを見比べて、前者を肉の秘密を見抜く者、後者を

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算命学余話 #R53「守護神#10 丙×夏」/バックナンバー

 ハエにもせっかちなハエとのんびりなハエがいて、この性質で分けたグループと両者を混ぜたグループとでは、混ぜたグループの方が全体的に元気という研究結果が出ているそうです。原因は、せっかちとのんびりでは餌を取りに行くスピードが違うため、タイムラグが生じて獲物を奪い合わず、結果的に後から遅れてやって来るのんびり達も食いはぐれないということらしいです。なるほど。  昆虫の世界では、例えば鈴虫がオスばかりの籠に押し込められると共食いすることが知られています。私はこの話を聞くといつも軍隊

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算命学余話 #R52「しなくていい」/バックナンバー

 十年以上前になるでしょうか、大手製紙会社の御曹司である若社長が5億だか10億だかの会社の金を横領してカジノに注ぎ込み、丸ごとスッたことが発覚して逮捕されたという事件がありました。御曹司は一流大学卒だったので、これほどの愚行をやってのける人物が高学歴であるというギャップがメディアで揶揄され、私もよくもこんな愚か者が大学に入れたものだと呆れたのを覚えています。ところが最近になってこの解釈は間違いであることを知りました。御曹司は会社の金を横領したのではなく、脱税して守ろうとしてい

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算命学余話 #R51「名誉と死と記憶の作家」/バックナンバー

 今年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏は長崎生まれで、5歳の時一家と共に英国へ移り住みます。当時は旅行のような感覚で、日本にはすぐに帰れるものと思っていましたが、その後英国の子供の通う学校で教育を受け、家では日本人、外では英国人という二重生活を積み重ねた結果、もう日本語も日本の習慣も判らない大人になったことを自覚して、英国籍を取ることを選びます。  当然のように帰るべき場所であった日本という国が、もう届かない淡い記憶になってしまったその経験から、彼の作風はノスタル

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