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sanmariのひとりごと

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なんでもない日常の、でも、だれかにとって、ちょっと、特別なことたち。
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2019年9月の記事一覧

ときめく写真の作り方

生まれて初めての修学旅行は、愛知・奈良・京都だった。修学旅行前日。各グループに、一台の使い捨てカメラが配られた。 27枚しかない。計画的に使おう。 と、心ときめく瞬間を探して ここだ というタイミングでシャッターを切る。あの時のわくわく感を、今でもよく覚えている。 それから約10年後。 やっぱり、写真を撮りたくなって、父からNikon FEを譲り受けた。 フィルムの一眼レフ。 楽しくてあちこち写真を撮りにまわったのだけれども、重いのと設定が難しいのと重いのとで、なんとな

大人の唯一の義務は、ご機嫌に暮らすこと。

今年のわたしは、まわってきた名簿に「×」と書いた。 大きな仕事を終えるタイミングでやってくる「打ち上げ」。社会人1年目の去年は、「参加しなければならないもの」だと思って参加し続けていた。 でも、大きな仕事を終えるタイミングって、ほぼ全てにおいて疲れている。心も身体も休みたがっている。そんなタイミングで行く打ち上げは、楽しいと胸を張って言えるものではなかったり。同僚への愚痴とかお説教とか。 あと、正直なことを言うと、誰も情報保障をしてくれなくて、話についていけないからつま

今日のわたしは、唐揚げでできている。

うちはねぇ。ニンニク入れないの。 生姜たっぷりの唐揚げ。 さぁ、召し上がって。 定時を過ぎて約1時間。 さて、そろそろ帰ろうかと思ったタイミングで上司から声が掛かった。なんと、明朝の始業までの修正案件。 確かに指導を仰いだのはわたしだし、それを頼むのも遅かったし、上司はここのところ忙しい。 タイミングが悪かったのだ。 とりあえず自宅に持ち帰り、夜に作業をすることにした。 そのまま電車を乗り継ぎ、走ってお茶のお稽古へ。 今日の到着は、ギリギリだ。 少し息を切らしながら先生の

安全基地はどーこだ。

sanmariさんのトリセツは、大変分厚いですが、その精神はシンプルです。 「かわいがれば、がんばります」 2年前、わたしの敬愛してやまない指導教員から届いたメールに記されていたひとこと。 思い返せば大学院の2年間、どこに行っても、何をしても褒めてもらい、のびのびと生活させていただいた。 大学院入学当時のわたしは 「周りが求めている答えはきっとこれだろう」 というものを探し続けて、「自分の意思はその次」のような子だった。 そんなわたしへの指導方針は 「タフな子にすること」

いつも通りの朝、が恋しい。

朝、いつも通り駅に向かうと人が溢れていてホームに入れない。放送と、不安や焦りの混じった人たち。 でも、放送を聞き取れないわたしには、なにが起こっているのかわからない。 と、そこに一通のラインが入った。 「人身事故のため、遅刻すると思います。」 同じ沿線を使っている上司が部署全体のグループラインに送ったメッセージ。 人身事故! (社会人になって約一年半。実は、行きに出会うのは、はじめての経験。) でも、それなら仕方ない。 とりあえず改札に入ってしまったわたしは、人の列に並ん

おうち聖地計画

8月上旬にインドに行ってから、週末は常に目まぐるしくて。気が付いたら、9月も半ばにさしかかっていた。 先週の山梨旅行、温泉で「何にも考えないこと」に至福を感じたわたしは、きっと疲れていた。心と身体が休みたいと言っているような気がして、この三連休は予定をキャンセルして家に篭った。 家の掃除をして 30分以内で行けるけれど、普段はなかなか行かないカフェに行き 読書をしたりお裁縫をしたり。 ちょっと元気になったかなと思って 昨日はお茶の教室に行ったけれど 案の定帰り道に立ちくら

「障害を受容しきる」なんてことは、あるのだろうか。

「この子、人工内耳だよね。ってことは、あれか。この子の保護者は、自分の子どもがきこえないってことを受容してないやつですね。」 そう、彼は言い切った。 この言葉をきいた(正確には手話だったので、見た)瞬間、怒りで涙が出てきそうになった。 お前に、何がわかるんだ。 と。 この言葉を放った彼は、聴者だ。そして、10年以上聴覚障害者とかかわってきている。もちろん聴覚障害のある子どもから大人、きこえない子をもつ親とも。そんな彼から放たれたということもまた、強い衝撃だった。 わ

無意識のわたしからのメッセージ。

ねぇ、知ってる? 寝言が手話だったよ。 そんなことを、言われたことがある。 周りに手話を使える人がほとんどいなかった大学院生時代のこと。 毎日ほとんど音声でコミュニケーションを取り、頭の中の思考も日本語でしていたつもりだったわたしは、その一言が信じられなかった。 ここ最近、夢を見ることが多い。そういえば、いつからか夢の中でのわたしは音声だけでなく、手話も使っているような気がする。 音声と手話。 どちらも、わたしの生活に欠かせないものになりつつあるみたいだ。 手話を使い始

休日のための仕事でしょ。

仕事のために休日を過ごすの? 休日のために仕事をしてるの? 昨日ランチをした母に言われたことば。 反射的に 休日のための仕事でしょ と返したわたし。 昨年は社会人一年目で上司と合わず、希望とは全く違う部署に配属されて毎日を生きるだけで精一杯だった。 平日だって胃潰瘍で倒れたわたしに、休日を楽しむ余裕なんてなかった。 でも、2年目になり。このままじゃダメだと冒険をするようになった。 学生時代からフットワークは軽い方だったし、旅も好きだった。そんなわたしが、休日を楽しむ

採血は、やっぱりこわい。

あ、ダメかも。 そう思ったときはもう遅くて、周りに支えられて担架に寝ていた。 昨日は健康診断。 お腹すいたなぁ。採血、痛くないといいなぁ。なんて同僚と話しながら、健康診断会場へと向かった。 体調は万全。なんか、いつもより調子が良いかも。 身長は変わらず。体重は今年の目標をクリアし、ちょっと浮かれて採血へ。 先に採血を終えた周りが、「痛いよー」と脅してくる。ちょっと不安。 いざわたしの番になり、椅子に座る。左腕に巻きつくゴムが、若干痛い。 いざ針が入る。チクっとした痛み

Fで響く耳鳴りとともに。

これ、b♭じゃなくてFじゃない? こう言いながら飛び起きた。 夢を見ていた。なぜか、チューニングが始まった。吹奏楽では、b♭の音でチューニングをする。でも、聞こえてくる音はF。 クラリネットを演奏していたわたしにとって、チューニングがFから始まるのは違和感で。つい口に出したところで目覚めた。 周りを見ると、いつもどおりのわたしの部屋。一人暮らしだから誰もいないはず。それなのに、耳の中でFの音が鳴り響く。 耳鳴りだ。 聴覚障害者の多くは、慢性的な耳鳴りを感じながら生き

自分の足でシュミレーションしないと。

8:28 昨日のわたしは、出勤時間の2分前にタイムカードを切った。 あの台風の影響の残る中、JRが止まった朝。 JRを使って通勤しているわたしにとって、イレギュラーでしかなかった通勤。 最初は良かった。 うちから最寄駅まで、そしてその後も電車は遅れたものの空いていた。少なくとも隣の人の肌が触れることはない。(不快指数的にはちょー大事。ちなみに今乗っている電車は知らないおじさんたちに囲まれて湿布の匂いがプンプンしている。若干気持ち悪い。) 最寄駅からターミナルに出てきて、

雰囲気におされる台風の朝。

台風15号。 昨夜から風がビュービュー吹いている。 つい2年前まで学生だったわたしにとって、台風時の警報=休講。 「風強いし、二度寝でもしようかな」 みたいなものだった。 社会人2年目の今回。ついに、台風の中でも出社をする社会人になってしまった。 今朝目が覚めて、スマホで確認すると いやいや。 休みだろと思った次の瞬間、上司から「職場で待機しています。何かあればご連絡を」と連絡が。 ひょー。 上司が出社しているならば、行かねばならぬ。 なんとなくそんな雰囲気に押さ

音の世界に飛び込む朝。

9月1週目。 とにかく、長かった。 仕事柄、8月と9月は出勤日数も仕事内容も大幅に変化する。9月から目が回るほど忙しくなるのは目に見えていたから、8月の間にできる準備はしたつもり。それでも、その場でやっぱり必要だと思ってやり直す仕事も多いわけでして。 もう、体力を根こそぎ持っていかれた。 noteを夜に更新できなくなるくらい寝落ち率が上がり、こうして朝投稿がはじまった。 夜はちょっぴり生活をおざなりにしてしまう分、朝はしっかり生活したい。朝起きて、部屋の空気の入れ替えをし