日本は平均年収があがっていないって?生活は昔より苦しいのか?
こんばんは、さんかく素直です。
いつもはこんな仕事をしています。
さて、
最近よく聞きませんか?「日本は年収が全然変わっていない」というフレーズ。
「世界との差がすごいぞ」という、なんとも日本国民の自己肯定感が低くなるか、奮起するか、ギリギリの表現が多いように思います。
本当に平均年収って上がっていないんでしょうか?
最近、福祉や教育視点で記事を書いていましたが、FPのひとりとして、今日は皆さんと一緒に考えたいと思います。
日本国内で見ると変わらない年収
はい。日本国内だけで見ると年収は変わらないです。
これはいろんな報道や広告の通りですね。
実際どれくらい変わっていないのかというと(図1)
2009年の下落幅はリーマンショックで製造業を中心に年収が下がったということのようで(当時の日経新聞より)。
ただ、1995年と比べて下がっているというのがやっぱり目に留まります。
もうちょっと期間を延ばしてみてみるとこんな感じです(図2)。
どちらを見ても、上がっていないどころか下がってる?!
やっぱり下がってるじゃん!と思いますね。
お金の価値は変わる
物価という言葉があります。モノの価格です。
あるときは自動販売機で120円で500MLペットボトルがどこでも買えました。
今は、160円払っても470MLだったりします。
(ちなみに、さんかくは水を飲みすぎるのと、携帯性からも、この470MLペットボトルが好き)
ちなみに日本円で見たとき、やはり物価は上がっているのです。
なんで変わるの?
もう、めっちゃ簡単に言うと、いっぱい稼ぎたい!と思ったら企業も個人事業主も価格を上げることが出来ます。
基本的には去年より稼ぎたいと思う人ばかり、新しい製品・サービスを産んで、ちょっと今までより高い値段をつけて売る心理は皆さんイメージしやすいんではないかと思います。
原料高の影響もありますが、原料の値段を決めているのも人です。
天災などで原料が手に入りずらくなっても、起こりますが、原料が手に入りやすくなったからと言って「安くしますよ!」とは、自分が商売人ならしないですね(今年は稼げるぞーと自然に思うのではないかと)。
ここまでは皆さんなんとなくイメージが付きやすいんではと思います。
物価は、世界規模で見たときに難しくなる。
そう。ガソリン・原油高。
今ニュースでは深刻に報道されてます。
私も最近はガソリンスタンドの1リットル当たり価格を見ながら、給油所を選ぶようになりました。
これは国内だけの問題かというと、否。
原油は99.7%を輸入しています(0.3%は国内で実は生産している)。
これ、物価は変わっていなくても、価格が変わることがあります。
それは為替の問題です。
1ドル100円なのか
1ドル135円なのか
これだけで輸入品の価格は35%も上昇することになります。
何が言いたいかというと、年収は変わらなくても価値は変わってるかもしれ
ないよと、そういうことです。
どういうこと!?
実例を出してみてみます。
上部、図2のグラフによると1989年の平均年収は約452万円。
同グラフで2018年を見ると、約433万円。
どれだけ平均年収が変わったかというと、約95.7%になってます(約4.3%ダウン)。
これをドルベースにしてみます。
1989年の平均ドル円レートは 137.9644円/ドルなので
4,520,000円÷137≒32,992ドル
日本の平均年収は32,992ドルだった。
一方で
2018年の平均ドル円レートは 110.4232円/ドルなので
4,330,000円÷110≒39,363ドル
…。
上がってる?!
もちろん日本の物価以外に、アメリカの物価も影響してくるので、一概にこの計算だけで今のほうが裕福!と判断するのは良くないと思います。
それにドル円相場も130円/ドルを超えてきてます。
一方で、経済のニュースを見るときに
その数字はどういう数字の比較なのかを考えてみるのはやはり大事そうですね。
今は、昔に比べて低価格で叶えられるようになったことも多いんじゃないでしょうか?
自分の親世代が出来なかったことを出来ていたり、親世代が苦労してできてたことを簡単にできるようになってたりしないでしょうか?
あんまりニュースに惑わされず、自分の幸福感や喪失感、こういったものを信じて生活できる人が増えますように…。
ライフコンサルタント/さんかく素直
https://note.com/sankaku_life
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?