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ジャガイモ入れますか?入れませんか?

地元の常識は世間の非常識について

ここ2日間、我が家の子どものリクエストに応えて、お昼は焼きそばを食べました。主な具材は、豚肉、人参、ネギ、もやし、キャベツ。

3人前を家族3人で食べるので量としては足りているはずです。うちの子は半人前しか食べないので、実際ボクと妻は1.25人前を食べています。

通常のボリューム以上を食べているのに、ボクは物足りなさを感じてしまい、食後にドーナッツをつまんでしまいました。

なぜ、満腹にならなかったのか。よくよく考えれば、答えはシンプルでした。

圧倒的な、おジャガ様の存在

ジャガイモが入っていなかったのです。そう言われてもピンとこない方が多いと思います。それもそのはずです。焼きそばにジャガイモを入れる文化は、ボクが生まれ育った北関東の南部特有のモノだからです。

ジャガイモ入り焼きそばのルーツは、戦後のコメ不足に端を発しています。米どころではないボクの地元では、焼きそばにジャガイモを入れてお腹を膨らませ、空腹を満たしたそうです。

その名残で今も各家庭では、焼そばにジャガイモを入れています。当然のように。また、一時はまちおこしのメインキャストを担い、キー局がこぞって取材に訪れました。もう下火になりましたが。

焼そばに加えて、県南と呼ばれる地域にはソース文化が根付いており、芋フライも名物のひとつに挙げられます。これも主役はジャガイモ。一口サイズにカットしたジャガイモを串に3、4個刺し、小麦粉とパン粉を付けて油で揚げたら出来上がり!!

リーズナブルかつ満腹感を得られる優れモノは、ご飯のおかずとしてはもちろんのこと、子どもたちのオヤツにもなっていました。ボクも駄菓子屋でソースたっぷりのイモ串(ボクの地元はこう呼んでいました)を食べるのがたのしみでした。

たまには騙されてみませんか?

そんなソース文化が盛んな地域で育ったボクと、米どころですくすく育った妻が結婚。料理が不得手でないボクがお昼に焼きそばを作り、そこにジャガイモを入れたから、さあ大変。

妻は驚きを隠せずに、食べる前は嫌悪感すら抱いたほどでした。過去形にしたのは、今ではジャガイモがないと物足りなさを感じ、彼女の中では焼そばとジャガイモはワンペアーだからです。

昨日、今日とジャガイモ抜き焼きそばを食べたわけですが、1人前以上を食べようが、具が多かろうが、やはりおジャガ様抜きでは満腹中枢は満たされないのです。

我が子には、ああしなさい、こうしなさい、と強要しないと宣言しましたが、ジャガイモ入り焼きそばは結婚しても忘れずに、ぜひとも継承してもらいたい料理。

お好み焼きをおかずにご飯を食べる人がいるように、騙されたと思って焼きそばにジャガイモを入れてみてください。新たな世界の扉が、あなたを待っていますよ。

さあ、みなさん、明日のお昼は、もう決まりましたね。ちなみに、我が家はラーメンです。煽っておいてすいません。さすがに、3日連続はきついっす。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

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