無題

夏になる前の
夜を歩いた

じわじわと
からだを通り抜ける夜気に

大事なものは
そんなに たくさん無いなとおもって

少し泣いた

無いことが悲しいのではなかったとおもう

夜風が
あまりにも
早足で 夏を 連れてこようとするから

少し 戸惑っただけ
それだけだとおもう

#詩 #詩作#詩を書く#ポエム

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