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えりょん
2023年6月30日 11:45
記憶が 自分を支配して なんにもないことに どうしようもなく そわそわして いい大人なのに 落ち着けない理由は 孤独が 自分にもたれかかるああ、そうかわたしは 独りなのか 今までも これからも いい大人なのに
2023年6月27日 17:40
てんとう虫をみつけた あ、これが ななほしてんとう虫かななつ 点々があるんだぞって いつも 公園で寝ているおじさんが 言ってた 本当だ ななつ 点々がある 小さいんだ わたしと同じ わたしの事も 小さい人だっておかあさんが言ってたてんとう虫をみつけた事誰にいおうかな おかあさんには内緒にしたい公園で寝ているおじさんにも内緒にしたい だって 小さくな
2023年6月25日 20:18
凍てついた朝 葉についた 霜柱を しゃりしゃりと 踏み付けて 怪獣になった気分でぺたんこのランドセルの男の子は 勇ましく誇らしく 遊歩道をゆくわたしは ベランダで その一部始終を じっと見る お湯を沸かして あたたかいお茶を飲もう 身体の芯の部分に ぬくもりを 届けてぺたんこのランドセルの男の子の 近い未来をしばらく 想像してみるどうか
2023年6月21日 10:33
がらんどうの中に あなたはいる わたしはいる 泡をふくみたいに しんとした水に潜るみたいに時として いずれまた ねじまき時計の散文詩じみた 言葉尻をすくい上げてわたしたちは がらんどうの中にいる押しやる残像も 鈍った感情も得てしてがらんどうの中にいる #詩 #詩を書く#ポエム#詩作
2023年6月16日 16:33
向日葵の まばゆい黄色と 種がぎっしり詰まったあの感じが突然 恋しくなって 私はいますぐ 大きな 向日葵がほしい 窓の外の寒空を 恨めしく睨みつけて わたしは あの人に わざとらしい笑みを返す ほしいものは 手に入らないあの人も 向日葵も それを懐かしむ時間さえも #詩 #詩作#詩を書く#ポエム
2023年6月12日 17:01
はじまりは 唐突で まるで 音が消えたよう重い頭を とりとめの無い言葉でうめつくして やりすごそうと試みる繋ぐ命を 宇宙と 呼んでしまえたらとても 楽だけど 大袈裟すぎるわたしの一部をあなたに分けてあげよう白い粉雪を木の香りを イメージを わたしの一部を あなたに分けてあげようきっと 近い未来 逢えると 信じて わたしは 生き続けよう
2023年6月9日 19:14
老いることは 変化に臆病になることだと あの人たちは かつて 言った わたしは 独り 鼻歌をうたう変化は 求めていないあの人たちが 朽ちる時そばで ただ見つめる事きっとわたしは 泣かないだろう いつもどおりわたしは 生きるあの人たちの 言った事実のもと #詩 #詩作#詩を書く#ポエム
2023年6月5日 20:00
ようやく ようやく ここまで 来ることが出来た 朽ち果てて もぬけの殻になって 風化して 冷えて 流れて 地球の一部に ようやく ようやく ここまで 還ることができた めぐりめぐって あなたは 生まれるだろう あなたは 生まれて 死ぬ 原理や 摂理の 傲慢さと 合理的で簡潔な答えが 美しくて泣けてくるようやく ようやく ここまで
2023年6月4日 19:14
半分の魂で 僕はうたう 赤いハンカチで あなたの眼を 優しくぬぐう時 明るい未来が 僕らには 必要だからと 約束をした 覚えているだろうか 半分の魂は あなたが 持って行ったこと ときに 縛り付けたようやく 奏でた一小節 僕は 僕らは うたう 半分の魂でもって #詩 #詩作#詩を書く#ポエム