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当事者が一番よく知っている。そこから、生まれる支援態度について

対人援助を仕事にしていると、何か、自分が力をもっているように勘違いしてしまう支援者がいるなぁ…と日頃感じています。

例えば、ある人がとても困難な状況にあられて、何某かのサポートが必要だとして、しかしながら、支援者が「よかれ」と思う支援ではうまくいかないことが多々あります。

支援者は徒労感に襲われるか、支援をすんなり受けない方に対してイラだったり…。

どうしてこんなことが起きてしまうのでしょう?

いま、虐待対応における手法のひとつにサインズオブセーフティアプローチというものがあります。これが優れていると思ったのは、ひとつに、情報収集をどこまでもするのではなく、いまある情報の中で、支援方針を出していくという点です。

つまり、当事者が一番よく知っている、という態度を支援者側がもつことが前提となるのです。

すると、当事者には支援者から敬意を向けられているという感じが伝わります。

ここが重要で、ここにおいて人間の根幹ともいうべき信頼の芽生えがあるように思います。

最初から、支援者が「何かを施さねば」という態度だったり、「困っている人を助けたい」という、善意なんだけれどもややもすると当事者を見下すような態度というものは、当事者に伝わってしまうようです。

支援者だって、何かの当事者

だから、私たちは、共感し合い癒し合うのではないかと思うのです。

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