ボックスティッシュ人間・ジョン

 ボックスティッシュが街を行く。トコトコトコトコ街を行く。

「きゃあかわいい〜。」

「ボックスティッシュが歩いているわ〜。」

 パシャパシャパシャパシャ

「は?かわいくねぇよ。きめぇよ。」

 お、酷い言葉が聞こえてくるぞ。

「きもいかもしれないけど、かわいいわ。きもかわいいわよ。きもかわよ。」

 お、なんだか褒められているな。嬉しいな。嬉しいな。

 トコトコトコトコ街を行く。トコトコトコトコ街を行く。

「かわいいわあ!!かわいいわあ!!」

「素敵!!素敵ぃっ!!」

 いつの間にか、人々の群れが出来ている。すごい群れだ。すごい、すごい。

 ピピーッ!!ピーッピーッ!!

 これは警察が笛を吹く音。警察が笛を吹く音だ。

「このあたりでボックスティッシュが歩いているとの通報を受けた。知っているものは手をあげなさーい。ん、人だかりが出来ている。あれか、怪しい怪しい。ちょっと退けなさーい。退けなさーい。」

 ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー

 人混みに穴ができ、警察が入ってくる。

「君、ボックスティッシュだね。」

 凛々しいイケメンの警官が声をかけてきた。

「........。」

「君、ボックスティッシュだね?」

「.......。」

「答えなさい!!」

 怒鳴ってきた。怖い。

↓続き

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883455812/episodes/1177354054894066199

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