ベッド下の男

今日も終わった。寝よう。
 私はベッドに腰掛けた。

 ガサゴソ、ガサゴソ

 ベッドの下から音がする。なんだろう。のぞいてみると、知らない男がいた。ちなみに私は女だ。

「どうしてここにいるのですか。」

「あなたが眠った後、襲おうと思っていました。」

「いつからここにいるのですか。」

「生まれてこのかたずっとです。」

 彼は嘘をついている。なぜなら昨日部屋の掃除をした時は、ベッドの下に何もなかったからだ。しかし、昨日部屋の掃除をしたあとに生まれていたとしたら、この男は嘘つきではない。

「あなたは何歳ですか。」

「20歳です。」

 やはりこの男は嘘をついている。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883455812/episodes/1177354054883673214

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