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香港の友人との出会い

今年からチャレンジしようと思っている不動産投資について書いていこうと始めたnote ですが、毎日書いているとあれこれと書きたいことが増えてきました。
今後は、不動産投資に限らず思いついたあれこれをどしどし書いていこうと思います。

今回は個人事業主の楽しさの話。

自営業を続けていると、様々な方とお知り合いになる機会があります。

今回は、香港在住の友人のお話。
この友人とは、5年ほど前の一通のメールから始まりました。

最初のコンタクトは、こんな感じでした。

「はじめまして。私は香港に住んでいます。あなたのサイトを見ました。とても素敵な商品なので、ぜひ仕入れたいです。お値段はいくらですか?支払いはpaypalでします。よろしくお願いします。」

ホームページを持っている事業者さんならあるあるかと思いますが、この手のメールは日に何件も来ます。

そのほとんどは、営業だったり詐欺だったり、個人情報を抜くためのものだったり・・・特に、海外ドメインのアドレス、.cn なんかは要注意。

とはいえ、このメールはほかのメールとはちょっと違った雰囲気がありました。すごく素朴な感じがしたというか・・

そこで、私はこんなメールを返信しました。

「ご興味持っていただきありがとうございます。残念ながら、受注生産がメインで、自社企画の商品については積極的な販売は行っておりません。せっかくご興味いただにもかかわらず、ご協力できずにすみません」

こんな感じのメールを書くと、だいたい何の返信もなく途切れるものです。

しかしその後も、「なんとか商品を扱わせてほしい」というようなメールが届きと、それとなく断るというメールのやり取りが何度か行われたのでした。

これは、ひょっとしたらほんとに自分たちに興味を持ってくれているのかもしれないな・・

そう思った私は、「よかったら、東京で会いませんか?」という誘いを投げかけました。ちょうど出張の時期に東京に先方がいるという内容があったためです。
すると、先方は二つ返事でOKをくれました。

若干の不安もありましたが、好奇心が勝ったという感じです。


時間や落ち合う場所などを詰めようと、
「では、渋谷に19時ごろに向かいますので、適当な居酒屋で飲みながら話しましょう」と投げかけると、

「それは無理です」
との返事。

「なぜ?」
と問い質すと、

「私は女性なので、夜に会うのは怖いです・・・」
との返信がありました。

「ええ~~!!」
正直、私はそれまでのやり取りをずーと同年代の男性と思っていたのでした。
日本語が達者な方ではありましたが、とはいえちょっと変な表現も多く、大枠は分かるけど、細かなニュアンスは分からないという感じのメールだったので。

まーそれなら、日中にマックで・・ということになり、東京駅近くのマックで会うことになったのでした。

当日、マックに私が先についており、あとから先方がやってきましたのですが、先方はご本人と、その年配の女性の2人で現れたのでした。

ご本人は、とても小柄な女性、年のころは25、6といったところでしょうか。そりゃ、夜に会うのは避けるよな・・・

年配の女性は誰?と思ったら、なんとご本人の母親とのこと。
私以上に、先方のほうが直接会うのに警戒心を持っていたのだと思います。

小一時間ほど話したでしょうか。
香港では日本製のアイテムは人気であること、それを扱う輸入販売をしていることなどなど・・

結局は商売としてはなかなかつながらなかったのですが、その後もメールのやり取りは続きました。

香港の彼女は、とにかく筆まめ(メールまめ)な人で、日本に台風が来たら大丈夫?、地震が来たら大丈夫?といろいろとメール(途中からLINEになったのですが・・)をくれるようになりました。
私と同じかそれ以上に、日本について詳しいな~という感じ。

それからずーと今まで月に1・2度のやり取りを続けています。
香港の人権法の制定に関する香港人の生の意見、コロナ感染の際はいち早くマスクがなくなって世界が大変ことになる、ということを知らせてくれたりもしています。

出会いというのは、本当に一期一会。

あの時、単なる詐欺メールと片づけていたら、こんな素敵な関係が構築されることはなかったでしょう。

「今度は香港で会いましょう」
彼女とは、こんな約束を交わしています。

一日も早くコロナが収束して、また自由に世界を行き来できる日が戻るといいなと思います。



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