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書評:「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」

久しぶりの記事投稿。
つぶやき投稿だけで1週間程度さぼっていましたが、めちゃくちゃ楽でした。
このままだとずるずるとnoteやめちゃいそうなので、気を引き締めてがんばります。

今回は、「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」を読んだ感想。

著者は、投資系YOUTUBERの高橋ダンさん。
アメリカ人の父親と日本人の母親のハーフ。ウォール街でファンドマネジャーとして活躍後、自らヘッジファンドも立ち上げ、その後売却されたというスーパー金融エリート。

高橋ダンさんのYOUTUBE については、かなり初期の段階からチェックしていました。
無名の個人から人気YOUTUBER になるまでの過程を見れたのはとても興味深かった。

彼のすごいところは、日に5本程度動画を毎日アップし続けているところ。
さらに、英語チャンネルまでやっている・・・。すごい。

また、日本人の金融リテラシーをあげることを使命としているという点についても、好感が持てます。

YOUTUBE初期のころからダンさんが熱く語っていたのが、コモディティ、特に金・銀・プラチナなどの貴金属について。

今回、そのあたりについての著作が出たということで、さっそく購読してみました。

第1章「金に投資する6つの理由」
なぜ、金に投資すべきなのかについて、簡潔にまとめてくれています。

第2章「金とは何なのか?」
金の本質的な価値についてや、歴史の中での金の位置づけなどについて。

第3章「金に関する投資商品ベスト7」
ベスト7とありますが、金に投資するには、基本的には金のETFでの購入になるかなと。
ここでビットコインが、金の代替価値として紹介されている点も興味深いです。

第4章「長期の投資戦略」
長期的に、分散して、毎月積み立てていくという長期投資の王道が説明されています。
長期投資についての解説でよく見る内容に比べて、高橋ダンさんは特に分散が強調されているように思います。その方法は基本的にはETFの購入。

本書ではそこまで詳しく書かれていませんが、
株であれば日本、アメリカ、EUをはじめとした先進国はもちろん、中国やロシア、新興国に対してもフォロー。
債券、REIT、コモディティ(金、銀、プラチナ、ビットコイン、原油、大豆・・・などなど)、FXについてもYOUTUBEでは紹介されています。

手法も、信用取引(空売り)、先物、CFDなどについても解説されているのですが、
一般的な投資家にとってはさすがにそこまでやる必要ない(できない・・)かな~と思ったり。
確かに分散することの大事さは分かるのですが、少しオーバーワークかなと。

個人的には、S&P500に連動するインデックス投資をメインに、あとは日本の高配当株などを味付け程度で行う(為替リスクも考慮して)、他は現金保有で十分かなと思ったりしています。自宅という不動産投資もしているので。

ここまでの第1章から第4章については、ある程度知っている内容でもあり、またYOUTUBEを聞き流しているだけでも十分に理解できていた内容でした。

第5章「短期の投資戦略」
本書の特筆すべきは、この章かなと思いました。

この章では、金のETFをベースに、短期投資を行う上での手順を細かく紹介してくれています。

金投資にかかわらずすべての投資において応用の利く内容で、YOUTUBEで毎日配信されている内容の補足として、非常に有益かなと思います。

1・経済ニュースを読む

 ーチェックはするが、それで投資はしない。アルゴリズムには速さでは勝てないし、個人が知った時点ではその情報は古い。
 ー基本的には、ファンダメンタルで投資しない。あくまでチャートで投資するのが、高橋ダン流。

2.米ドル指数(DXY)を確認

DXYは、複数の主要通貨(ユーロ、円、ポンド、スイスフラン)に対して、米ドルがどのくらいの水準にあるかの指標。
 ーDXYと金は逆相関に動くことが多い
 ーFRBからの発表があるときなどチェック。

3.ボラティリティ・インディックス(VIX)を確認

VIXは、別名「恐怖指数」。市場参加者の不安の大きさをあらわす指標。
 ーVIXと金は相関性が高い。
 ーVIXが上がり始めたら、短期で金を買うチャンス。
 ー金以外の貴金属との相関性は低いので、注意。

4.MACD・RSI・ボリンジャーバンド

MACD:移動平均線2本を使っ手値動きを見る指標。一般的なパラメータは、短期EMA:12、長期EMA:26、MACDシグナル9
短期売買のパラメータは、短期EMA:12、長期EMA:26、MACDシグナル9
 ー2本の線が上向きの時は上昇トレンド、線の向きが変わったところがトレンドの転換点。
 ーピンポイントで売り時、買い時を見るときは、先行している線と遅行している線の交差を見る。

RSI:
今の価格が買われすぎか売られすぎかを見る指標
パラメータは、14に設定するのが一般的。
 ーRSIが50を超えていると買い手が強い。
 ー100に近づくほど過大評価されている確率が高い。
 ー一般的には、70を超えたら空売りを検討、30を下回ったら買いをとされているが、高橋ダン流は、ラインの方向(上向き、下向き)と、50をどちらに抜けたかに着目して、価格の方向性を予想する根拠としている。

ボリンジャーバンド:統計学を応用して値動きが収まる幅(値幅)を計算したもの。
パラメータは、20に設定するのが一般的。
 ー1σの範囲に収まる確率が約68.3%、2σが約95.4%、3σが約99.7%。
 ー1σ、2σ、3σと価格が外側に向かっていくほど、上がっているときは空売り、下がっているときは買う逆張りのエントリーで勝てる確率が高くなる。
 ー但し、バンドウォークに注意。バンドが広がっているときはトレンドが発生している可能性が高いため、安易な逆張りはしない。
 ーボリンジャーバンドを決済のタイミングとするのも良い方法。2σを超えた所で半分決済。

5.移動平均線の見方とトレンドラインの引き方

移動平均線:過去の値動きの平均移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドと判断。
 ー今の価格と移動平均線を比べて、価格が上なら買い手の力が強く、価格が下なら売り手の力が強い。
 ーチャートを見比べることで、どれが強く、どれが弱いかを判断することができる。
 ー日足チャートを使い、200日、100日、50日の移動平均線を使用。
 ートレンドライン:値動きの方向性を見るために、自分でチャートに書き入れる線のこと。チャートの中の高値と高値、安値と安値を結んで線を引くのが一般的。
 ーレジスタンスラインやサポートラインにあたって、価格が跳ね返る回数が増えると信頼の高いトレンドラインとなる。
 ー信頼の高いトレンドラインの抜けると、抜けた方向に値動きが勢いづく傾向がある。

まとめ

今回は、高橋ダンさんの新刊「超カリスマ投資系YouTuberが教えるゴールド投資」について、まとめてみました。

私の投資経験としては、積立NISAやideco を使った長期投資、日本株の高配当投資などを行っていますが、短期売買の経験はそれほどないので、今回勉強したこと内容を踏まえて、一度チャレンジしてみたいと思います。

ちなみに、高橋ダンさんのYOUTUBEをきっかけで、3か月ほど前にドル建ての金ETF(GLD)や銀ETF(SLV)への投資を少しだけしてみました。

3月9日時点の結果、
どちらも大幅マイナスです・・・・^^;)

まー、ダンさんも長期では金は5000ドルは超えていくとおっしゃっているので、気長に待とうと思います。








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