アメリカ留学~TOEFLを受けずに大学へ~
かれこれ10年以上前の話になりますが、
私は高校卒業後、アメリカに留学に行きました。
通常、非英語圏の人がアメリカの大学に留学するには、英語力を証明するテストをパスしなければならないことがほとんどですが、私はTOFUL (トーフル)を受けずに留学しました。
TOEFL (トーフル)とは、日本ではTOEICや英検がよく知られていますが、アメリカをはじめ、世界の多くの国々ではトーフルが世界基準の英語試験として採用されています。
大学によって求められるトーフル のスコアは異なりますが、どこに行くにしてもそこそこのスコアは必要です。
ですので、アメリカ大学留学をするには、通常はまずこのトーフル をクリアません。
ですが、私はその試験を受けずとも別のルートで入学しました。
大学付属の英語学校『English as a Second Language(ESL)』に入学を決める
留学に向けて英語の勉強してはいたものの、トーフル はパスできそうにない、という高校生でした。笑
ですが高校卒業後はトーフルのためだけに日本にはいたくなく、どうにかすぐに留学したいと思っていました。
そこで見つけたのが、大学付属の非英語圏の留学生のための英語学校(ESL)です。
そしてよくよく調べてみると、英語学校の最高レベルのクラスと大学が出している特定試験をパスすると、その大学に進学できるとのことでした。
(全てのESL併設の大学がそうではありません)
そこで、「とりあえずESLに入ってから、できるだけ早く大学に入ろう!」という謎のやる気と自信のもと出願し、無事に入学が決まりました。
(もちろん、ESLがある大学に自分が勉強したい学部があるか、その様子はどうか、なども調べてですが。)
■ESLが他の語学学校と何が違うかを説明されたページがありました✨
私が行ったESLはこのページでいうところの2.のような感じでした。
Utah Valley University
実際に私が行ったESL&大学は、アメリカのユタ州、オレム市にあるUtah Valley University(ユタバレー大学・UVU)です。
学生のほとんどがアメリカ人で、アジア人の割合はとても少ない大学です。
夏学期から留学生活をスタート
アメリカの大学の多くは「セメスター制」という学期の制度です。UVUもセメスター制でした。
アメリカは9月が入学で5月6月ごろが1年の終わり、そこから2~3か月の長い夏休み、というイメージを持たれている方も多いと思います。
そのようなスケジュールで学んでいる人が多いのですが、実際入学は秋からでも春からでも夏からでも可能です。
卒業は学科によって決まった学期(大体春学期で5~6月卒業)ではないと難しい場合があります。
私は3月に高校を卒業、そして5月からの夏学期から入学しました。
当時のUVUのESLプログラム
今は当時とは少しシステム等異なっているようですが、当時のUVUのELSプログラムは4つのレベルに分かれていました。
レベル1が簡単なクラス、レベル4が一番難しいクラスです。トーフルのスコアなしでの入学の場合は、レベル4を受講後のテストをパスできたら晴れて大学に入学ができるというものでした。
留学生は必ずしも全員が全員レベル1から始めるわけではなく、最初にクラス分けの為のテストを受けて、どのレベルからスタートするかが決まりました。
私はレベル3からのスタートだったので、順調に進めば2セメスターを英語学校で過ごせば大学に入れる、という感じでした。
※ただ、現在のUVUのESLプログラムは、4つのレベルの他に、もうひとレベル「TOEFL Preparation Course」というものができているようですので、もしかすると大学入学希望者は必ずトーフルを受けないといけなくなっているかもしれません。
ESLには当時は韓国人の留学生が大半を占めていたように思います。その他は南アメリカのスペイン語圏からやヨーロッパからの留学生、日本人も数名で、レベル3の時はクラスの日本人は私1人、レベル4の時に2人になったという感じでした。
英語の授業内容は、Grammer, Writing, Reading, Listening & Speaking の4つのクラスがありました。GrammerやWritingは日本の学校でもしっかりと行っているので、ついていきやすいですが、Readingはテキストブックではなく実際の本を読まされたので、それが私にとっては一番大変でした。
Readingで読んだ本は「To Kill a Mockingbird」と「Twilight」。前者はアメリカ社会の黒人の差別問題を取り上げた古い小説、後者はその時に流行っていたシリーズものの小説です。
日本の文法のクラスでは使わないような言い回しもあり、難しかった記憶しかありません。笑 両方ともかなり読み応えがあるので、興味のある方は勉強ついでにぜひ。笑
そんなこんなで、夏学期にレベル3、秋学期にレベル4をパスしてつぎの1月からの春学期には大学生になることができました。
1月スタートの春学期から大学生活開始
英語学校を無事に卒業でき、晴れて大学に入学できました。
アメリカの大学では、入学したすぐに専攻を決める必要はありません。ですが、私はバレエをすると決めていたので、すぐに芸術学部、舞踊科のバレエ専攻という手続きをしました。
その時はあまり気にしていませんでしたが、芸術系やスポーツ系の専攻だと、実技の授業を受けることで必要な単位が多いと思うので、入学時から専攻を決めて入る選択はよかったかもしれません。
専攻を決めても、一般教養の科目の受講は必須です。バレエやモダンダンスのクラスの他、数学や英語、生物などいろいろな科目を受ける必要があります。
ちなみに、多くの人は2年生までに一般教養のクラスをとり、3年生くらいから専攻を決めているようです。
そんなこんなで、憧れの大学生活がスタートし、順風満帆(?)な大学生活を送ります。
ですがこの後、バレエ学校にトランスファーしたり、また大学に戻ってきたりとだんだん波が荒くなることとなります。笑
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