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苦手を好きに変えるのは難しかった

私は甘いものが苦手だ。特に生クリームが。食べると寒気が走ってくる。だから誕生日でもケーキはでてこないし、クリスマスにもケーキは食べない。お祭りに行ったら真っ先にキュウリを食べるし、スイパラに行ったらうどんしか食べない。そんな私が大学生活で甘いものを食べまくっている話。

幼いころから甘いものが苦手と言うと決まって「え、なんで?」と返される。知らんやん。女子が全員甘いもの好きだと思わないでほしい。私からしたらケーキ<<<おかきになる。でもだんだん苦手と言うのもめんどくさいし付き合いしにくいしで言わなくなった。多分大学で出会った人の中で私が甘いものが苦手と知っている人はいない。

多分その選択が間違っていた。苦手なものは苦手と言うべきだった。

私はいわゆるキラキラ大学生。恐ろしいことに友人はみんな甘いもの大好き。そうなるとおしゃれなカフェなど「甘いもの巡り」がかなりの頻度で決行される。世の中甘いものの上限はない。フレンチトーストとモンブラン、それぞれで十分甘いのに組み合わせて提供する。甘党からしたら最高だけど。

甘党女子大学生たちの胃は止まらない。甘いもの巡り二軒目に突入する。

……いやいや居酒屋か!心の中のツッコミが止まらない。もう途中から滝行している気持ちでいた。確かにおいしい。おいしいけど。苦手なんだよな~~~~~~~.....そろそろ塩辛が食べたい。キムチが食べたい。(ちゃんと残さず味わって食べています)

だいたい、なんでインスタ映えするものは甘いものなの?濡れおかきでインスタ映えとかそろそろ来てもいいんじゃないの?

甘いものが好きなのは女子大学生だけではない。

当時の彼氏が無類の甘いもの好きだった。当時、おしゃれなカフェに堂々と入れる~!と喜んでいた顔が忘れられない。このままじゃやばいと思って甘いもの苦手と告白した時の顔も。

甘いものが嫌いってなのか?だって私が甘いもの好きだったら喜んで甘いもの巡りに行けるし、彼氏と甘いもの食べに行けた。

よし!と思ってここから私の甘いもの克服しよう大作戦が始まった。

まずはインスタでカフェを検索するところから。目で味わおう作戦。これは結構成功した。ご飯作る人ってすごい、苦手でもおいしそうに見えるように作ってくれる。あと写真撮る人も。

次に実際に味わおう大作戦。まずは普段の家でのお菓子をじゃがりこ、堅あげからミルクレープ、ロールケーキに変えた。これは失敗した。どうも店じゃないと食べきらないと!という思いが出てこない。4分の1食べて、残りは母親の胃の中へ.....太るから買うなって怒られた。ごもっとも。

となったら、お店で食べよう作戦。インスタで探しておいた店にかたっぱしから行く。いや~~~こういうかわいい食べ物がある店は店内からおしゃれ。ズボン履いてきてしまって申し訳ない.....ってなる。写真撮らなきゃってなる。おかげで私の写真フォルダはケーキたちでいっぱい。これはおしゃれ大学生っぽくてわくわくした。

でもここでは目的は甘いものを好きになること。結果としては惨敗。


増えていく脂肪、変わらない味覚

人の味覚ってそう簡単に変わるものじゃない。身を持って体験した。でもケーキを待っている時のわくわく感、一口目のドキドキ感は味わえた。ちょっとだけ好きになった。ちょっとだけ。

これからも私と友達の甘いもの巡りは続くし、甘いものが苦手なことは隠し続けると思う。

でもたまには自分から誘いたい。ラーメン食べに行かない?って。

そのためにラーメンのおいしそうな店探しておこう。おしゃれが集うインスタで。

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