【ジュエリーオーダー】一粒ダイヤのピアスをオーダーした話。
一粒ダイヤのピアス。
ファッションもシーンも選ばずに使えて便利そうな気がするし、永遠のベーシックな印象もある。
ある夏ふと”手に入れるか”と思ったものの、実際に手に入れるとなると、かなり選択肢があるものだと実感しました。
まず、ダイヤ。どんなダイヤを選ぶかで、価格がものすごく変わります。
選び方はいわゆる「4C」という品質評価基準に基づく、カラット(大きさ)、カット(輝き)、カラー(色)、クラリティ(透明度)。
「カラット」は見た目の大きさに関わるもので、どれくらいのサイズを選ぶか。どんなシーンで身につけるかとか、自分の顔の大きさなんかで選ぶことになると思います。
「カット」はダイヤのきらめきに関わるもので、グレードが上がるほどカッティングの質が高くよく輝くダイヤ、と考えられます。カラットを少し抑えたとしてもカットのグレードが高ければ、輝きが強い分、存在感を発揮する、そうです。
「カラー」は色。DからZまで等級があって、Dが無色、そこからZに近づくほど黄みがかって見える、そうです。ですが例えば、DとEを並べても明らかに色づいているとわかるほどの差異はまあ見られないし、自分の肌が黄み強めだったりピアスの地金にゴールドを選んだりすれば、わずかに黄みがかっていたとしてもわからない、と言われればそうかも、という気もします。
「クラリティ」。内部に含まれるインクルージョンとキズが少ないほどグレードが上がります。しかし指輪と違ってまじまじと間近で見る(見られる)ことが少ないピアスの場合は、ここは少しグレードを下げてもわからない、そうです。
カタカナが苦手なので、ちょっと調べてこういったことを知ったとしてもまあ覚えられず、下見に行った時はほぼ丸腰、ほとんど理論武装しない状態でした。
行った先はジュエリーの街・御徒町。ブランドにこだわればティファニーのハリー・ウィンストンの、ということになるのでしょうが、ブランドジュエリーを身につけている、という自己満足よりも質にこだわりたかった。なんたって予算に限りがあるし。
いくつかのお店をのぞき、こわごわショーケースをのぞき込んでいるとお店の方に声をかけられ、問われるままに話をして。
2回ほど下見に行って帰ってからネットでちょっと調べて、なんとなくつかめてきた自分の”手に入れたいダイヤのピアス”像は次のようなものでした。
そして改めて向かった御徒町。
実はその前に、A店で両耳0.7カラット超(カラーE)、B店で両耳1カラット超(カラーM)で予算内のものを見つけており、悩みに悩んでA店の方で決めようかと思いながら足を運びました。
A店とは、御徒町の老舗・リューツウさん。本店に伺ったのですが、駅前にもお店があることはわかったもののちょっと敷居が高くて入れずにいたので、心残りがないよう、駅前店もチェックしてから本店で購入しよう、と思っていました。
実際に駅前店に伺うと、一粒ダイヤのピアスについて言えば本店よりもたくさんのお品が並んでいて、またも悩むことしばし。特に、欲しいのがK18のものなので、プラチナと比べるとぐんと品数が減るのです。駅前店はK18のものも豊富。
なくさなければ多分これが生涯一度のダイヤのピアス購入になるだろう、と思うと、少し予算オーバーしてもいい気が、だんだんしてきます。
声を掛けてくださった店員さんに事情を話したところ、その場で本店から候補のお品をピックアップしてきて、並べて考えさせてくれました。
しかし決めきれない。ある意味、「これ!」となる決定打がない。すると店員さんから、予想していなかった提案をいただいたのです。
それがタイトルの【オーダー】。
つまり、同じような大きさのダイヤのルース(裸石)を2つ買い、それをピアスに仕立ててもらう、というもの。
「その手もありか!」と目からウロコが落ちる思い。
そして実際、以下のクラスのダイヤのピアスを手に入れることができました。
婚約指輪なども扱うリューツウさんはダイヤのルースの在庫も豊富で、ほぼ同じ大きさ・クラスのダイヤをペアで見つけることができました。
候補としてお店の方が選んでくださったのは3石で、見た目での違いはほとんど感じませんでしたが、ルーペをかわるがわるのぞき込んでよりしっくりくる組み合わせを提案してもらいました。
テキストで書くとさらっとしていますが、オーダーの提案を受けてから2石のダイヤを決めるまで1時間以上かかっています。とっても丁寧な接客です。
オーダーなのでその場で受け取ることはもちろんなく、その日はルースの購入手続きと、地金やデザインなど、ピアスに仕立てるためのオーダーをして帰宅。
2週間ほどで仕上がり、連絡をいただいて受け取りに。
キラッキラのピアスと2冊の鑑定書、品質保証書を受け取りました。
”いずれ一粒ダイヤのピアスを”と思うようになってから、多分10年くらい。
大満足&納得のお買い物ができました。
この満足感は、このあたりからきているのかな、と思います。
予算やアイテム、デザインにもよりますが、オーダーメイドという方法もある、と知ったこの経験。
この後、ジュエリーオーダーの浅~い沼(お金の関係上)にはまっていくことになりますが、その話はおいおい。
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