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大きなお金の湖から資金をすくい「高麗人参」的「成長企業」に投資

最新のニュースでは、日本銀行(以下「日銀」)が、「物価2%」安定維持まで、マネタリーベース拡大方針を継続と約束しています。「マネタリーベース」とは、日銀が供給する通貨のこと。具体的には、市中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と、「日銀当座預金」の合計値です。

中央銀行が供給する通貨とも言えます。消費者物価指数の前年比上昇率は、22年4月以降、20ヶ月連続で日銀が目標とする2%を上回っています。世界の中央銀行では、FRBも、ECBも、既に「利上げ」をスタートしている中。日本の日銀だけが、マイナス金利を維持継続しています。そろそろこれが解除して「利上げ」が来るかもしれない。

「2024年1月に解除か?」というお話もあったわけですが。元旦に、石川県能登地方を震源とする、最大震度7の自信を受けて。早期のマイナス金利の解除が困難になったようですね。タダでさえ震災被害で大ダメージを受けている中小企業が多い最中で、「利上げ」に踏み切ってしまうと、それこそ資金繰りに困ってしまう方々が沢山出てきてしまいますからね。

・・・ということで、「銀行融資でお金を創る」に取り組んでいる同志諸君にとっては。引き続き、日本円を超低金利で借りまくり、資金として積み上げられる状況には、しばらくは、「変わり無い」ということになります。「マネタリーベース」は、現在約673兆円もあります。巨大な資金が、あまりまくっている状態です。

その内、ほんのひとすくい。おちょこ一杯分すくわせて頂くだけでも、僕たち中小零細な個人にとっては、億単位というとてもとても大きな資金となるわけです。「お金」は頑張って稼ぎ続けるのは困難ですが。大きな湖からほんのちょっぴりだけ救うのは簡単で確実。金利とお金のあまり具合を見ると、歴代過去の日本を見ても、今ほど圧倒的に有利な状況で、お金をすくえる機会は、人生の中でもそう何度もあるわけではないわけですから。やりやすい時に、やっておきたいですね。


まるで「高麗人参」のように・・・

「高麗人参(こうらいにんじん)」をご存知でしょうか?別名「オタネニンジン」。「にんじん」と名前がついてはいますが。僕たちが普段食している「にんじん」とは、種類が全く異なる、ウコギ科の薬用植物です。日本でも江戸時代から、「不老長寿に効果あり」とされ、栽培されていたようです。

僕は20年以上前から、香港、中国本土、シンガポールなど、中華系の方々が多く住む国や地域を渡り歩いていましたが。「漢方薬」などが、販売されている専門小売店では、なんと一本500万円、700万円などの高値で販売されている「高麗人参」が、ディスプレーされていたりします。

「一本1,000万円」というものも、過去に1度だけ見たことがあります。なぜ、こんなに高いのか?店員さんにお伺いしたところ、長い年月を費やし、この手の超高額な「高麗人参」が育つとのことですが。なんでも、一本の「高麗人参」の周り、四方八方から栄養を全て吸い取りまくり、周りの草花は死滅してしまうとのことです。

「高麗人参」が育てば育つほどに、周りの草花は枯れる。さらに、収穫し終わった後も、養分が枯渇した土壌が元に戻るまでに、年月が必要だとのことです。「なるほど・・・ それは高そうだ!」と納得させられたお話ですね。なぜ、突然、このお話をしたのか?それは、「株式投資」に通づるところがあるからです。

「株式投資」で、「成長株」を見極める際、「成長株」の過去から現在に至る軌跡を見ていると。「成長株」が成長して来た過程において、まるで「高麗人参」のように、周りの業種・業態の企業から、利益を吸い取りまくりながら成長を果たしていきます。

有益な企業は、金にモノを言わせて買収。無能な企業は、そのまま放置されて潰されて行く。どちらにしても、「成長企業」が通った後には、「ペンペン草」も残らない的な感じになってしまうわけです。「成長株」が輝けば輝くほどに、その影で泣いて来た、沢山の個人・法人の悲劇の物語が沢山乱立してしまっているのです。

「新NISA」の「成長投資枠」について

2024年から始まった、国民1人当り1,800万円の「生涯非課税限度額」がある「新NISA」の「成長投資枠」で何の株を買えば良いのか?「成長投資枠」は、ある意味「たったの1,200万円分」しか個別株を購入できないので。「非課税」を最大活用するためには、できる限り大きく大きく、膨らませて行きたい。なにせ、完全無税で、全ての収益を受け取れてしまうわけですからね。

自ずとこの「成長投資枠」では、できる限り長期間に渡って、確実に成長を続けるであろう企業。その中でも、「世界トップ」を見極められるかどうか?が、10年後、20年後、30年後の成果の違いに直結するわけなので。「新NISA」の「成長投資枠」を目的基準とした、「企業研究」を、「新NISA」の内容が公開されてから、約1年以上費やして研究を繰り返して来ました。

その中で、改めて恐ろしい光景がビジョンとして浮かんできます。こうした「成長株」に投資ができた方々は、「何もしないで、買ったら忘れる放置プレーだけ」で、お金が膨大な金額に倍々増して「嬉しい!」ということになるのでしょうが。それと引き換えに、一体世の中から、どれだけ沢山の個人・法人から、お仕事を奪ってしまうのだろうか?という、現実的なお話も、表裏一体的につきまとい続けるのです。

目をつぶって、見て見ぬふりもできるのでしょうが。こうして僕とインターネットを介して日常的にやり取りさせて頂いているあなたにはこっそりとお伝えしておかないと!と素直に思うわけなのです。昔昭和の時代でも、同じようなことはよく起こっていました。

例えば、大手GMSと呼ばれる、イトーヨーカドーや、イオンモールなどが、進出した場所では。顧客を全て奪われて、中小の小売店が潰れまくり「シャッター街と化す」という形で。僕がサラリーマンとして会社勤務していた業界でも、「トイザらス」が1店舗進出すると、多くの中小の玩具店が倒産する・・・というのを、オンタイムで目の当たりにしてきました。

僕たちの仕事を奪う企業に投資する

それでも、昭和の時代であれば、すべてはリアル世界が中心の出来事だったので、一つの大型モールがカバーするエリアは限定されていました。「商圏」と呼ばれていました。例えば、アメリカのロサンゼルスに「ウォルマート」や「コストコ」がオープンしたところで、日本に住む小売店には、その時点では関係の無いことだったわけなのです。

けれども、平成に入り、「ソサエティ4.0」がはじまり、インターネットの台頭と共に、徐々にその様子が変わってきたのをリアルに感じました。「商圏」という、エリアに紐づいた概念がアッサリと取っ払われて、太平洋を渡った向こう側立地的には遠くで発生したビジネスでも。物理的な距離感や国境を無視して、様々な業種・業態のビジネスに影響を与えてしまうようになりました。

それでもまだ、限定されることで守られる部分はありましたが。令和に突入した中で、「ソサエティ5.0」がスタートし、クラウドと呼ばれる仮想空間を中心に、国と地域を超えて、リアル世界もがドンドンつながっていく。太平洋を超えた向こう側の方々に、お金、時間、労力、全てを牛耳られてしまうようになる。

世界中の国と地域がつながることで。リアル世界の商圏的な概念をアッサリと超えて、世界各国の中小零細〜大企業までから、多くの利益が吸い取られまくってしまうわけなのです。「成長企業」が頑張れば頑張る程に、「世界中」の企業のお仕事、個人のお仕事が、奪われてしまう。

もちろん、そうした「成長企業」に就職できるような、野球の「大谷選手」的なビジネス界における超優秀なビジネスマンであれば。アメリカン・ドリームのサラリーマン版で、二桁億の年収!大きなチャンスを来るミライに掴み取れる側になれるのでしょうが。凡人生まれ、凡人育ちな凡人の僕と同じように。日本人の中でも、平々凡々的な大多数の社会人にとっては。単に「お仕事がなくなる」理由になりかねないこうした光景が、リアルに見えてしまうのです。

だから、これから先のミライ、ありとあらゆる業種・業態のお仕事が奪い取られて仕舞う前に。積極的に600兆円以上もある、膨大な「マネタリーベース」から、資金をすくい。僕たちの将来のお仕事を吸収して奪っていくであろう「成長企業」の株を購入しておく。そうすれば、僕たちのお仕事が無くなっても、無くならなくても。どちらにしても、「勝ち逃げ」できると思うのです。

「銀行融資」と「株式投資」の活動を通して、こうしたミライと、僕たちの対処の仕方が具体的に見えてきますので。2024年は、10年後、20年後、30年後、真剣にミライを考える一年にしてもらいたいな・・・と思うわけなのです。

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