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保留する勇気

マスクもするし、手洗いうがいもする。元々人ごみは苦手だからパーソナルスペースも考えるし、できる限りの自粛はする。とはいえだ。昨年の2月だけでインフルエンザ死亡者は2000人いる。インフルエンザの罹患者は年に1000万〜2000万いるし、致死率が0.1%と言われているから、単純計算すると年間一万人はインフルエンザでお亡くなりになる。

なのに我々はフツーに経済活動を送っているし、ましてや「自由を制限すべし」という声は上がらない。「インフルエンザには治療薬があるから安心なのだよ」と言う人もいようけど、その治療薬ってのも、例えば結核だったらイスコチン飲んで寝てればだいたい治る(耐性菌などの例外は置いといて)というものでなく、発症早期とか条件次第で効果が得られるものだ。実際死んどる人多い。

因みに3/16〜22のインフルエンザ患者数は推定2万人だから、致死率0.1%なら20名の死者がありうる。1週間でね。

暖冬だったせいもあるけど、感染症対策の徹底で、今年のインフルエンザ罹患者は近年稀に見る低水準で、700万人程度で収まる可能性が高い。となると、変な話、コビットちゃんが来たことによって、数千名のインフルエンザによる死者が救われたとも言えるわけで、それに対してコビットちゃんが直接手を下した人数は今のところそれを下回るだろう。

そして、地理的な関係もそうだし、序盤の水際対策の適当さを考えると、日本ではとっくに市中感染起きていて当たり前で、現在の感染爆発と呼ばれている現象は、単に検査数が増えたことによるものではないかとも推測できる。

欧米でバタバタお亡くなりになっている映像を見ればゾッとするし、未知の存在というモノに恐怖を抱く気持ちもわかる。今のところはこの程度だけど状況は変わるかもしれない。だけどインフルエンザと比較してみると、コビットちゃんはビミョーな存在で、これがために、自ら進んで「自由」を放棄して、安心にすがりつこうという姿勢には賛成できない。
また、勘違いしている人も多いけど、緊急事態宣言出たところで、外出については「自粛」を求めるだけで、警察が取り締まれる訳じゃないんよね。

実際にインフルエンザの患者も減ったし、ある意味真の働き方改革に繋がるかもしれない。だから自粛は必要なことだとは思う。経済的には大変な方も多いだろうけどね。
だけど未来はわからない。わからない事はわからぬままに、安易に結論を出して安心しようとせず、保留する勇気もまた重要だと思う。自由ってのは大切だよ。

しっかしさぁ。山に行きたいなぁ。あ〜暇だ。

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