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スイスの犬は賢い?日本と大きく異なる犬事情【留学生のふとした疑問シリーズpart4】

こんにちは

今回は留学生のふとした疑問シリーズpart4ということで、私がスイスに来てから一番気になっていた犬に関する話題です。

めちゃくちゃ賢いスイスの犬

私がローザンヌに住みだしてから一番驚いたのは日常の中での犬の扱われ方でした。カフェやレストランでは当たり前のように犬が同伴しており、電車やバスなどの公共交通機関もリードのみで乗車してきます。勿論日本のようにケージに入れる必要はありません。

ドッグランなどの施設も充実しており、私の近所にも誰でも入れる綺麗な芝生のドッグランがあります。

そして何よりどの犬も非常に賢い。近くのランニングコースに行けばたくさんの飼い主と散歩をしている犬に出会うことができますが、吠えたり噛みついたり周辺の人の迷惑になっている犬を見たことがありません。

レマン湖沿いの道はランキング兼散歩コースとしてベスト
色んな犬種を楽しめます。

なぜここまで日本と違うのか、気になってみたので調べてみました。

犬を飼うということに対するルール、意識の差

調査の結果、やはりというか犬を飼うということに対する日本とのルール、意識の違いが明らかになりました。

スイスでレストランや公共交通機関を人と同じく犬が使用することができるのはルールが緩いからではなく、むしろ厳格な決まりのもとで飼い主が責任をもって飼い犬を管理しているからなんだそう。

飼い犬に関する飼い主の責任が法律で決められており、フンの不始末に関する罰金から他人を怪我させてしまったときの対応まで非常に明確、現在は廃止されたそうですが、2017年頃までは飼い主に躾のレッスンと実技テストが義務付けられていました。

そして、こうした決まりは動物愛護の考えが浸透しているスイスならではであり、人間と犬が共に等しく楽しい生活を送れるように常に意識している人々の意識があってこそ、こうした厳格なルールがしっかりと運用されているんでしょうね。

犬税

また犬を飼っている人に対する税金、通称犬税も存在し、値段は州によって異なるものの、1頭で約170,00円、2頭め以降はさらに高額になるらしいです(特に都市部では高めに設定されているんだとか)。

ただ、こうした税金と引き換えに、街中でフンを処理できるウンチポストやビニール袋が設置されており、飼い主にとっても優しいシステムになっています。

ウンチポスト
この写真はネットから拾ってきたものですが、同じようなものがローザンヌにもたくさんあります

ペットショップは存在しない

犬を迎い入れる際の方法としては、ブリーダーに予約を入れた後、生まれてきた子犬を引き取ることが一般的なようです。そうすることで、ブリーダーが需要に合わせて子犬の数を調整、行き場のない子犬を減らすことができるというメリットがあるからです。

また、子犬にとっても幼少期は母親のもとで過ごすことができるという利点もあり、この辺りにも動物愛護の観点がにじみ出ています。

犬種

ちなみに犬種については、完全に個人的な印象ですが日本と比べると中型~大型犬を連れている人が圧倒的に多く感じます。

アルプスの少女ハイジでお馴染みのセントバーナードを含む複数の大型犬種がスイス発祥らしく、そのあたりも影響しているのかもしれません。

以上、非常に簡単ながらスイスの犬事情に関するお話でした。すぐに変わることは難しいのかもしれませんが、日本でも当たり前のように飼い犬と一緒にレストランに入れたり、殺処分が無くなる日が来るといいなと思います。

今回は以上となります。それではまた。



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