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とある小学校。“常識“と“日常“はいつの間にか侵食され、歪んでいた。それが起こったのはいつなのか。いつ始まっていたのか。大人と子ども、“魔王“はどちらの味方かそれとも…

「誰かがカッコウと啼く」 イダタツヒコ 全3巻

PAKU★★☆☆☆ POKU★★★★☆ BLACK★★★★☆

主人公は小学校の担任の先生。登校拒否児に会いに教え子たちと行くところから話が始まる。そこから主人公の世界が一変する。“魔王“と呼ばれる彼らが狩っているのは、“大人“なのか、“人ざるもの“なのか。

終始不思議な…というか、不気味な雰囲気がある作品。展開も早く、物語は突然始まる。終わり方は賛否があると思う。ハッピーエンドともバッドエンドとも言えない。

1巻の帯裏にある作者コメントに、「こどものころ見たこともないような色の夕日が家の奥までさしこんできて泣きそうになったことはありますか?」と書かれている。まさに、そういった作品と言える。こどものころ、世界が不思議だったり、不気味だったり見えていた頃を思い出す。

あなたも忘れてしまった“約束“や、大切だったかもしれない“人“がいたかも知れない。読み終わったあと、それを思い出して怖くなるかも知れない。

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