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自分とは何者か【社会人 vol.2】

自分を知ることが、
やりたいことを見つけるための第一歩である。

自分を知るというのは、
簡単なようで実は難しい・・・。

"今" の私になるまでを振り返ってみます。

社会人 vol.1 は、こちらをご覧ください ↓

はじめての産休・育休

入社8年目で、はじめての産休・育休を経験。
育休直前まで、仕事に全力投球だった私は、
ちょっとのんびりしたい・・・

という気持ちがあり、
産休・育休は仕事は忘れて、
子供とたっぷり向き合おう、
育児を楽しもう!
と考えていました。

きっと意欲ある方は、産休・育休中も、
自身のスキルアップを考えて行動される
だろうと思います。

でも、私はキャリアに対する不安は
あまりなくて、"今" しかできないこと
=育児 に専念!ちょっと休憩期間!

と考えていました。

そして出産後・・・

思うようにいかない育児、
周囲に頼れる人もいない、
なんで上手くいかないのか、
でも、辛いなんて弱音は吐いちゃダメ
私は今までちゃんとできてきた、
辛いと言えないけれど、
察してほしい、
でも、誰もわかってくれない
あー辛い・・・。

今まで外出は好きだったのに、
子連れでスーパーに行くことも億劫。
公園に行くのも億劫。
泣いたら大変だし、
家にいた方が楽だな、
でもそんな母親、最低だなと思うように。

夫は朝から晩まで仕事で不在、
すべて私がやらなければいけない
でもそれはしょうがないか・・・。
でもでも、
土日は夫だって育児できるのに、
何で私ばかり?
私だけ好きなことできないのは
おかしくない?
夫の生活は何も変わらず、
好きなことやって、ずるくない?

私は毎日、食べたいもの、
買いたいもの、見たいもの、
我慢して育児頑張っているのに、
ありがとうの一言もないって、
おかしくない?

気づいた時には、
出産前の、前向きに頑張れる自分とは
真逆の自分になっていました。


完璧主義な自分。
承認欲求強めな自分。

家族のために自分を犠牲にして、
頑張らなければいけない、
と思っていました。


こんな状況で思ったことは、
私にはやっぱり仕事が必要なんだ。
育児だけやるのは、向いていないんだ

早く復帰して、仕事をしよう。
早期復帰すれば、きっと上司や
メンバーからもすごく頑張っている!
って認められるはず。
と思うようになりました。

育児から逃げたかっただけ
だったのかもしれません。

仕事復帰、暗黒時代の幕開け

そして、子供が10カ月の時に、
仕事へ復帰。

復帰初日から思うようにはいかず・・・。

復帰数日前に子供が
胃腸風邪をこじらせ、入院。
復帰初日から3日間は、
休まざるを得ませんでした。

久しぶりの職場、
緊張と初日から休んだ申し訳なさと、
とにかくドキドキだったことを覚えています。

私は、ありがたいことに、
経験ある仕事に戻れたので、
仕事自体のキャッチアップは
スムーズでした。
時短でしたが、仕事時間が足りないと
感じることはありませんでした。
上司の配慮もあって、
無理のない仕事量で、
でもそれなりに責任ある仕事で、
やっぱり仕事は楽しい!と感じていました。

楽しいと感じられた理由は、
自分の計画通りに進められる、
自分のやったことが認められる、
自分が存在する価値を感じれれる、

という育児では得られていなかった、
欲求が満たされていたからかな、
と振り返ります。

ちょいちょい、
子供の体調不良で突発でお休み
することもありましたが、
チームメンバーに助けられ、
なんとか乗り切っていました。

仕事に対する不満は、
全然なかったのですが、
夫に対する不満は、
日に日に大きくなっていました。


私たち夫婦に家事分担はなく、
基本はすべて私がやる前提。
何度も、何度も、何度も、
分担をお願いしましたが、
うまくいかず、
私の心はポキっと折れました。

お願いすることも嫌になって、
だったら全部私がどうにかする!
全部やってやる!
と、
これまた悪い方向に考えるようになり、
仕事も家事育児も、
全部自分一人でやる覚悟を決めました。

私は人に頼ること、
弱音を吐くことが苦手
で、
こんな考えに至ってしまったのです。

結果、毎日イライラ。
このイライラが向かう先は夫。
一人でやると決めても、
やっぱり心の中では、
なんで一緒に頑張ってくれないのだろう、
おかしい、おかしい、おかしい。
話すのも嫌だ。
視界に入るのも嫌だ。
これは離婚か。
こんな状態だったので、
コミュニケーションはほぼなく、
平日はともかく、
土日が嫌で嫌でたまりませんでした。

でも、会社ではそんなイライラは隠して、
両立頑張っているできるワーママを装う。

本当は一番自分らしく
いられるはずの家庭にいるのが辛く、
会社にいる方が穏やかでした。


でも、
ストレスもあってか、
体調はいつも優れず、
湿疹は出るし、
顎関節症になるし、
抜け毛ひどくなるし、
風邪は1か月以上治らないし、
身体も心もボロボロになりました。

こんな状態でも弱音は吐けないと、
元気に振る舞う私がいました。

モヤモヤが止まらない

復帰してから1年後、
昇格させていただくことができ、
任される仕事や責任も
ちょっとずつ変化してきました。

自分が長く経験している領域は、
それなりに自信もあり、
自分のやり方で成果を出せるのですが、
全く別の領域や大きな変革のリードを
求められる仕事には、
苦手意識があり、
思うようなパフォーマンスが
出ていない、と感じることが
増えてきました


周囲の同期と比べてしまう自分もいました

このままでは、マズイ。
能力がないから、
知識やスキルがないから、
意見も出ないし、アイディアも出ない。

意見を言うのも怖いなぁ、
でも、何か言わないと・・・。
でもでも、間違ったこと言ったら、
何か言われるかもしれない。
否定されるのは嫌だ。

常にそんなことを考えながら
仕事をするようになりました。

私の立場に求められることが
できていないのではないか、
そんな不安がいつもありました。

でも、人事という立場なのだから、
しっかりしなければいけない。
求められる役割を全うしなければいけない、
そうやって自分を奮い立たせていました。

こんな状況になったのはなぜか?

入社以来ずっと、
やりたいことは特になく、
目の前のやるべきことに集中してきた結果、
自分が何をやりたいのか、
自分は何のために仕事をするのかを、
考えることを忘れてしまった
のだと思います。

与えられないと、何もできない。
自分軸なしで、言われたことを
やっているだけ、評価されたいだけ
だと感じました。

もちろん、会社方針や目標を
達成するために一生懸命仕事をしていました。

会社のため、従業員のためと口では言うけれど、
自分の想いがこもっていなくて、
当事者意識に欠けていた
ように感じます。


誰かのために一生懸命頑張っている
自分は好きだけど、
どこか本気になれていなくて、
自分を大事にできていなくて、
自分に満足していない自分が、
とても嫌でした。


「従業員がイキイキ働ける環境をつくる」
ことを使命にしている私が、
実は全然イキイキしていない・・・。

会社でも、家庭でも、
全然イキイキしていないけれど、
会社ではそんなモヤモヤを隠して、
イキイキしている風に振る舞い、
評価されてしまう。

こんな状況がいつまで続くのか、
どうやったら脱出できるのか

考えるようになりました。


そんな時に訪れた、夫の海外赴任。

これは、この状況を変えるチャンス!
そう思い、帯同を決めたのでした。

とにかく、変わりたい!
自分らしく生きることを楽しみたい!
そのうえで、誰かの役に立ちたい!

そう思うようになりました。


ちなみに、
夫婦仲は最悪でしたが、
離婚ではなく海外赴任帯同という
選択になったのは、夫のおかげです。

いつもイライラ、夫に当たり散らす私を、
夫は寛大に受け止めてくれていました・・・。

たぶん、夫が寛大でなければ、
今、私はアメリカに来ていないと思います。

正直なところ、
夫よ、寛大である前に、
ちょっとは家事育児に協力を・・・
と思うのですが、
これが夫なのだ、と
最近思えるようになりました。笑

過去の私に伝えたいこと。

 ・完璧じゃなくてよいんだよ
 ・弱音を吐いたってよいんだよ
 ・無理しなくてよいんだよ
 ・もっと人を頼ろう
 ・もっと素直になろう
 ・もっと能力を信じよう
 ・自分を大事にしよう
 ・自分を認めよう


長文お読みいただき、
ありがとうございました!!

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