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春は和菓子が食べたくなる

暖かくてお花も咲き始めてどんどん春らしくなっていく。

休みの日。
何処かに出かけようと思って行き先を検討していたら、ちょうど家族の命日だということを思い出し、お墓参りに行くことにした。


そこのお寺には桜の木がある。
ソメイヨシノが並んでいて、開花時期には花見客がゾロゾロとくる場所だ。
今はまだソメイヨシノの時期ではなかったのだが、しばらく進むとぽつんと一本、花をつけている木があった。

オカメザクラと書いてある。
濃いめのピンクで、少しうつむいて咲いている姿が可愛らしくて、しばらく見惚れてしまった。

桜といえばソメイヨシノが有名だが、桜は100種類以上も品種があるらしい。
オカメザクラを調べた際に知った情報だ。
こういう機会でもないと知ることもないので、日々の出会いや気づきって面白いなぁと感じる。

お墓周りの掃除をし、花を生け、お参りをする。
お祈りしている時にそよそよと気持ちいい風が吹いていた。
お墓参りの際に風が吹いていると、近くにご先祖様が見守っている、と聞いたことがあるが本当なのだろうか。
心地いい風だったので、そうだったらいいな。

さて、お参りを済ませ、適当に近くをふらふらすることにする。
駅の周りはお店もたくさんあって、物見遊山には丁度いい。

三時のおやつに食べる甘いものを買っていこう、何がいいかなぁ。
お寺と桜で和の気分なので、和菓子にしよう。
花見をすると餡子が食べたくなるんだよね、不思議と。

さっそく駅近の和菓子屋に行き、何にするか考える。
桜餅は先日食べたので、今日は草餅と大福にした。
ちょっと苦い草餅が、春らしくて惹かれたのだ。

和菓子といえば春が似合う。
花見の影響かもしれないが、私にとって一年で一番和菓子を食べたくなる季節だ。
三色団子は定番だし、桜餅や柏餅も春だもの。
上生菓子も捨てがたい。

ケーキ屋さんは新しい店ができるのに対し、和菓子屋さんは古くからの老舗しか見かけない。
新しく和菓子屋がオープンするのって、周りではほぼ見かけない。

どうしてだろう。
やはり成り手が少ないのかしら。
たしかに周りでもケーキは自分で作る人は多いが、和菓子を作る人って聞かないなぁ。

なんてことを考えながら帰路に着き、三時のおやつの準備をする。

日本茶と草餅、最高じゃないですか。
ほんのり苦い草餅と餡子のくみあわせが絶妙なハーモニーだわ。

今月だけでも和菓子屋に2回は行っているし、おそらくまた行くんだろうな。
もうすぐ花見本番シーズン到来だし、ここぞとばかりに桜餅と三色団子を食べて満足するのだ。

春は和菓子が食べたくなる季節なんだよ。

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