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展示「結」を終えて

今回初めて写真展に参加させて頂いて、とても良い経験になったなと思いました。

今回は(ちゃんと終えた日から書いていました)内容を考えながら書いていたら投稿がかなり遅くなってしまいましたが、その振り返りや作品の解説やエピソードなどについてを書いていきたいと思います。

結の開催については
下記の記事にまとめてあります



企画から終わりまでを通して

ゆきちゃんからお話を頂いたのは
去年の6月、7月頃の暑い時期でした。

はじめは、デザインの展示は学校でやっていましたが、先生などが手配してくれた会場で自分のスペースをただ設営をしただけでしたし、そもそも写真の展示自体は初めてで、何がなんだかどうやるのかどこから手をつけたらいいのか分からず、持っている知識がそれぞれ違ったりしたので、それぞれの知識を活かしつつ提案をし合いながら話し合いながら、ゆきちゃんの考えを元に企画を考えて進められたような印象がありました。

それに、今だから言えることですが、私はほとんどの方と初対面だったため、人見知りの私はとても不安でした。
その輪の中に入っていけるのか、迷惑じゃないかとか色んな不安がありました。

しかし、みんな気さくな方ばかりで仲良くして下さり、とても楽しく展示を開催することができましたし、色んな方と知り合うことができて、メンバーの中では1番年上だったのですが、ほんと私はコミュ力がなく、力不足で頼りないなぁと再認識させられた気がします。

私の知り合いは年齢的にもあれなので仕事をしている子はほとんどですが、普段なら出会わないような職業の方もいらしたりして、色々な業界の話も聞けたり、この機会に色んな経験ができたり、久々に学生の雰囲気を感じたりとほんとに世界観が広がり、元気が出たような濃い2週間になりました。

この2、3週間、週末になると当たり前のように会っていたゆきちゃんやその愉快な仲間たちには疲れを忘れさせられるほど楽しくさせて頂きました。


ほんとにありがとう。


だからこそ、終わった翌週からは会うこともなくなってしまうのかと思うと寂しい気持ちでいっぱいになります。
フリーランスになってから他人と話す機会がとても減ったのもありますかね、、!

ほんとに長いようで短い時間でした。


今回展示した作品について

今回は、展示のnoteにも書いた通り、展示する場所が熱海だということで、静岡の写真のみで展示をさせていただきました。

A3アクリルが4枚、A4パネルが5枚、A5パネルが5枚、アート作品2枚の合計16枚の展示でした。

アクリルは去年の展示会で写真を見た時からずっとやりたかったので、念願の、、!という感じです。

ここからはそれぞれの写真や思いなどについて解説していきたいと思います。


私と静岡

オレンジビーチと私(友人撮影)

神奈川から静岡は車でとても行きやすい場所ですし、今回分かったのは電車でもまぁまぁ行ける距離であるということです。

私は自分で車を持つ前からカーシェアを使って静岡に月2回以上は行っていました。
時には毎週や土日2日間往復することも。

しかし、コロナが流行しだしたタイミングからは静岡に行くこともできなくなった期間もあってか、それを境に以前と比べてあまり行くことがなくなってしまいました。

静岡は私にとって富士山も見えるし行きやすい場所、それに楽しい場所でもあります。

静岡は田舎も近くて街も近い、、
神奈川のように両方兼ね備えている感じがしています、、!(急に神奈川県民出てきた)

なんと言っても富士山も近くて、海もあって、、そんな欲張りしちゃっていいんですか!?っていう印象です、、

あと、この際なのであれですが、、
富士山は山梨から見ても静岡から見ても最高です、、
というか富士山ってぐるっとどこから見ても表情が変わるのすごく素敵な山だなと思います!


01.アクリル/河津桜

まだ自分のブーステーマを「静岡」と決まっていないときに、会場の天井の高さをいかして、アクリル写真を4枚でA1にして魅せたいという気持ちがあり、4枚にするなら四季にするのが「私らしい感じ」がしたので、そうしました。

まず、この写真を選ぶ時に、ソメイヨシノにしようかなと思ったのですが、いや、せっかく静岡での展示だし、静岡といったら河津桜じゃん、、と思い、河津桜にしました。

それが静岡しばりのはじまりです、、笑

こちらの写真は満開の時に撮れた写真です。
それにこの日は快晴。
とても天気に恵まれました。
私は桜の中でもやはりピンクで可愛い河津桜は好き度が高いです。

そんな河津桜をそんな気持ちで撮りました。



02.アクリル/紫陽花

夏を表すとき、パッと見で青がいいなと思い、この写真を選びました。
実はひまわりの写真にしようかなと思ったのですが、静岡のひまわりの写真が手元にないし、、ということもあり、、この2つの理由で辞めました。

この紫陽花の写真にした理由としては紫陽花の写真に奥行があってアクリルにふさわしいかなとも思い、選択しました。

こちらの写真は梅雨ということもあり、曇天の日に撮影しています。
曇天の撮影はあまり得意としていませんでしたが、曇りもなかなかいいなぁと思ったきっかけの1枚です。
全体に青が生きていてとても好きです。



03.アクリル/もみじ

この写真も手前にボケが入っていて、奥行のある写真です。
光の綺麗さなどを活かすことができるアクリルにしてみようかなと思って選択した1枚です。

この写真は展示した写真の中では85mmで唯一撮影している写真になります。

私自身、親友の結婚式もあって85mmをこの撮影した秋のシーズンに購入しまして、ドキドキワクワクしながら最高〜!楽しいー!って思いながら撮った写真の中の1枚です。笑

木漏れ日がもみじに当たっている様子から空気感なども受け取ってもらえたら嬉しいなと思っていました。



04.アクリル/梅

冬の白をイメージし、冬に近い花を想像した時に、椿だと少し濃すぎるなという印象だったので、淡い梅を選びました。

こちらの写真は実は垂れ梅です。

垂れ梅を下から撮影した写真になります。
横から撮影するのも良かったのですが、お花自体の色味が可愛いと思い、その色味を全面に出した写真を、、!と思い、撮影したものです。
紫陽花と同様、曇天で撮影した写真です。
私の中では梅の花の撮影は、陽の光が当たってるのもいいですが曇天も白がいかせてなかなか好きです。

(実はこの写真についてはご来場頂いた写真の先生に一部ダメ出し頂きました!勉強になりました!)



05.A4/法多山の風鈴

サブの写真を決める時に、ランダムに組みたかったので印刷は照明もあるため場所によっては反射する可能性も考え、マットにしようと決めました。
そこから、マットな素材に合うような、お気に入り写真を厳選しました。

こちらの写真は黒がかなり多く、重たい印象になりそうですが、マットに印刷することでそれが軽減するのではないかと思い、選ばせて頂きました。

作品は夏の法多山で撮影した写真なのですが、とても凛とした雰囲気で撮影できた、お気に入りの1枚です。

カラフルな風鈴もいいけど、シンプルで透明な風鈴もなかなかいいな〜と思いました。

風鈴祭り、毎年開催しているので是非。



06.A4/法多山の紅葉

展示していた順番とは前後してしまいますが、流れ的にこの写真をご紹介させて頂きます。

こちらの写真も法多山で撮影した写真で、先程の風鈴の写真の1年後の秋に撮影してます。
もみじの木漏れ日が好きすぎて撮った写真です。

手すりに微妙に色がうつっていたり、石に色が反射してたりするのもまたポイントです。
普通のコンクリートなどでは撮影できない反射かなぁと思いました。



07.A4/瞽女展望台から

展望台には多分展望台の名前の記載がなかったのですが、Googleマップ情報で達磨山の霧香峠の途中にある「瞽女展望台」という名前であると確認できた場所です。
(ちなみに「瞽女」は「こぜ」と読みます)

橋が木でできているのですが壊れかけててふにゃふにゃしたりしていて怖い場所でしたが、綺麗な景色すぎて夢中でシャッターを切った中の1枚です。

実は夕日を違う場所で見ようと思っていたのですが、間に合わず、、偶然見つけたこちらの展望台で見たという経緯があり、偶然が偶然を呼んだと言っていいほど綺麗な夕日でした。
この構図でもし道に車が通ってたら尚いいのになぁと思いつつ、車通りが少なく、このオレンジに染まる時間も少ないので諦めました、、。

あと熊出没情報が頻繁に出ていた時期だったのでここで遭遇したら逃げられない、、という危機感もあったので「森のくまさん」歌いました。



08.A4/展望台からの富士山

富士山の写真は絶対に1枚な入れたいと思っていました。

こちら、富士山の写真になります、、!

夕日の富士山で、夕日に照らされて赤くなっているところがお気に入りポイントです。

実はこの富士山は先程の瞽女展望台に行った後に撮った写真になります。

たまたま途中にあった「だるま山高原レストハウス」の横にあった展望デッキから富士山がどーんと見えるのを目撃してしまい、、
夕日がこの日は赤かったのでその足で向かって撮ったものです。
恐らくこの前に着いていたらもっと赤かったんだろうなと思いつつ、午後なのに富士山が霞んでおらず、私が見た夕暮れの富士山の中で1番綺麗な富士山だったと思います。

本当に綺麗でした。
最高です。



09.A4/ハーブガーデンからの海

こちらの写真はTwitterの固定にしている写真の横バージョンです。
これも実は静岡で撮影したものです。
当時は「アカオハーブガーデン」でしたが、確か今は「アカオフォレスト」になっていたような気がします。

入道雲が海面に反射して白くなっているところがお気に入りポイントです。
それと、手前に小さい花が入っているのですが、「なくてもいいのでは」と思いつつ、これもかわいいしなくしたら寂しい感じがするなぁなんて思い、そのまま残してあります。

この時神奈川では土砂降りだったみたいですね、、笑



10.A5/愛おしい葉

この写真は透け感がとても好きで入れた写真になります。

この写真も法多山で撮影したものになり、この葉の色合いもそうですし全てが好きでした。
かわいい、、という一心で撮ってしまいました笑



11.A5/熱海のゴリラ

熱海に来てくださったり、糸川のあたみ桜を見た方はもしかしたらこのゴリラさんにお会いしているかもしれません、、。
こちらは、糸川にある「銀座」バス停から見えるゴリラさん。

私実は初めて見た時、ポップコーンを持っていると思い込んでいて、その下はきっと映画館だなぁなんて思っていたら、実はパチンコ玉でパチンコ屋さんだったという衝撃的な出来事が前にありまして、、笑

それが印象的すぎて、この場に来るとつい、撮ってしまいます。笑
なかなかあのゴリラさんの表情忘れられなくて、、好きなんです、、

これを撮影した日は、ゆきちゃんと下見に来た日ですね!



12.A5/みんな大好き

この写真、なんだかんだいっっっっっちばん好きな写真です、、さわやかももちろん好きです。

この写真があることで、「静岡の写真だ」ということが来場者の方もわかりやすいのではないかと思い、展示致しました。

色合いと雲の感じと、街灯があるのも好きなんです。
実はこの写真は車の中から撮影したもので、恐らく普通に歩く場所からは撮影できない角度と構図になっています。
(もちろん私は撮影時運転手じゃないですよ!)

会場に来てくださった皆さんが「さわやかじゃん!さわやかに見えなかった!」とか「これは面白いですね」と言ってくださり、1番好きな写真で反応を頂けたのがとっても嬉しかったです!笑



13.A5/実はある砂丘

ご来場頂いた方ほぼ皆さんに言われたのですが、「これも静岡の写真?」と聞かれて砂丘なんてあったっけ?と聞かれました、、実は静岡には砂丘があるんです!

中田島砂丘という砂丘が浜松にありまして、、!

そこの写真になります。

鳥取砂丘と比べたら規模は小さいですが、砂丘が楽しめます。

鳥取砂丘には行ったことがあったので、中田島砂丘がどの程度の砂丘なのか気になりこの日言ってみました。
青空と砂丘が撮りたいなーと思い、撮った1枚です。
木の感じがいいですよね〜好きなんです、、。



14.A5/街スナップ

私が好きな浜松スナップです。

光の感じと影の感じがとても好きで、今回展示で入れさせて頂きました。

影が矢印に見えるのですが、「わたるな」と書いてあるのがなかなか面白いなとか、、!

色んな意味で好きな写真です。



15.アート作品

すみません、アート作品単体の写真を撮るのをすっかり忘れておりました、、。

こちらのアート作品は熱海の「海」とかけて、海をイメージした作品にしています。

実は今回のゆきちゃんの個展である、「傷明」ともかけています。

以前に「結」のロゴの解説にも載せましたが、あれも実は個展のテーマとかけています。

海は荒波もありますし深い部分も浅い部分もあります。
海にしたことはそこにも理由があります。
海って「人生」にも「感情」にも例えられるような言葉が使われることが多いと感じました。

先程書いたように、海は荒れていることもあります。
でも穏やかな時もあります。
海は深い部分があり、黒に近いような部分があったり、浅い部分があり、明るい色になっている部分もあったりします。

それをそのまま表現しつつ、
アルコールインクアートでは、「海に溺れる」というテーマも込められています。

「海に溺れる」という言葉は受け取る人によって様々な受け取り方があるかなと思います。

ある人は、推しや楽しいことに溺れる、沼る、、のようなイメージ。

ある人は息ができないほど辛くなって、沈んでいく。

アルコールインクを細かく飛ばしてその泡を表現しています。

それとは反対に、メディウムで作成したものは穏やかな波を表しています。
色が濃い部分もありますが、明るい色で表現していて、明るい、穏やかな波をイメージしています。



写真の「魅せ方」について

今回のレイアウトは、アクリルと細々とした写真を分けて展示する方法をとりました。

アクリルとマットの写真の使い分けは先程も詳しく書きましたが、アクリルは透明感があり、奥行のある写真。
マットは重たそうな写真やマットにすることでマイルドな印象になる写真。
という選び方をしました。

簡単に言えば、それぞれの加工でそれぞれの写真が活きてくれるような感じで選びました。

また、配置についてですが、パッと見で3点で囲うようなイメージで青を配置して、アクセントとなる黒で締めるようなまとまりのある印象にさせて頂き、一部の方に気づいていただけたのですが、実は上は見上げるもの、下に行くにつれて地上に行くような配置、つまり空から地上へという見る順番にしたいと思って初めは配置を考えていました。笑

しかし、色の配置的に少し難しい部分もあり、なりきれてないという結果になってしまったのは少し悔いではあります、、。

写真選びの時には決めていたのですが貼る前と後ではやはり印象が違くなるので貼って確認しつつ場所を考える方を優先してしまいました、、泣
(もっと事前に計算しておけばよかった)

それとこれは完全職業病ですが、写真の「線」の方向も気にして配置をしました。笑
ランダムに配置をする時に線を気にすると割と目がスムーズに動くようになるという私の中のレイアウト考察です笑

欲を言えばA1の上下合わせたかったんですが、ちょっと難しかったです泣


今回展示をやってみて
思ったこと

撮影:春野 雪

展示をやる側となると、やはり緊張しますね、、

初日はほんとに緊張しました。

30分遅らせての開場となってしまったものの(すみませんでした)、緊張がほぐれることはなく、、という感じです。

2日目の後半からは段々慣れてきました!笑

何より1番緊張したのは、私の通っていた専門学校と併設していた写真の専門学校の講師の先生が来てくださったことです、、!

私は写真の学校を出ておらず、選択授業でも写真を選択していなかったため、私は専門学校で学ぶような知識はなく、ほぼ全部独学というか、、好きなものをただ撮っている、、というような感じなので、これは講評されるやつだ、、と思い、緊張しました。

先生からは
「アクリル頑張ったねぇ〜」

と褒められましたが、写真の講評はばっちりされました笑笑
とても勉強になりました、、!

それに先生はやはり「先生」です。

私が写真によって素材を分けていることに気づいて下さいました、、。
さすがデザイナーさんですねと言われたのでウキウキです!笑

遠方の方もたくさん来ていただいて、ほんとに嬉しい5日間でした。

何より、親に「売れない」と言われて販売すること自体を悩んでいたフォトブックですが、無事全て完売したのも嬉しいことです!!
しおりもプラスで作り、合計70枚ほど作成しましたが残ったのは3枚のみで65枚以上売れたこともまた嬉しかったです、、ありがとうございます泣

今回の展示で私の小さい時からやりたかったことがひとつ思い出せた気がして、私のデザイナー人生のひとつの試みとして、それを実現へと持っていきたいなと思いました。

また、展示は私も主催側をやりたいと前から思っております。

その時は神奈川のギャラリーで神奈川の写真展をいつかやりたいななんて密かに思っています。

その時には一緒にやりたいなと思っている方にお声掛けさせて頂くかもしれません。

それまで、私は写真を絶対に辞めないし、一生できるこんな楽しい趣味は辞められるわけがありません。
周りに高評価をされたらほんとに嬉しいことですし、自慢できることですし、向上心だって上がるしそれと同時に腕も上がるかもしれない。
もっともっと上をいきたくなるかもしれません。

上には上がいますし、私は写真を職業としている訳ではないので、そこまで高みを目指している訳でもありません。

ですが、好きな写真を通して知れることや出会えること、繋がれることがあったりして、今まで損をしたことは一度もないのではないかと思っていいほどではないかと思っています。

なんなら写真をやっていなかったら、ゆきちゃんと「運命的な出会い(色々な偶然がありすぎてる)」をすることもなかったですし、この展示をやったメンバーとも出会えませんでした。

改めて、写真をやってて良かったなって思えたきっかけです。

ゆきちゃんほんとに誘ってくれてありがとう。
そんな気持ちでいっぱいです。

一緒に展示した皆さんも、お手伝いしてくださった方も色々ありがとうございました!

これからもよろしくね〜!

Photo by Gaku/Camera by Haruno

文章長々とお付き合い、ありがとうございました!笑

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