私のオススメの論理療法（REBT）とは？

私は今から30年ほど前にずっと生きづらさを感じ『変わりたい』と心から強く思い
勇気を出して学んだカウンセリング講座。
その中で1番強く印象に残り影響を受けたのがこちらでした。
そしてとても気持ちが楽になった事を今でも忘れません。

論理療法（REBT: Rational Emotive Behavior Therapy）は、心理学者アルバート・エリスによって1955年に提唱された心理療法（RET）です。途中からＢ（Behavior）行動が加えられています。

この療法の基本的な考え方は、人間の感情や行動は、出来事そのものではなく、その出来事に対する認知や信念によって引き起こされるというものです。

REBTは、この非合理的な信念を合理的なものに置き換えることで、感情や行動を改善することを目指します。

効果

1. **ストレス軽減**：
ネガティブな思考パターンを変えることで、ストレスの原因となる感情を和らげます。

2. **感情のコントロール**：
感情をより健全にコントロールし、怒りや不安を減少させます。

3. **行動の改善**：
建設的な行動を促進し、問題解決能力を向上させます。

4. **自己肯定感の向上**：
自己評価を改善し、自分に対する肯定的な見方を強化します。

自分でできるREBTのやり方

以下のワークシートを使って、自分でREBTを試してみましょう。

REBTワークシート

1. 出来事（A: Activating
Event）
  ・最近経験したネガティブな出来事を書き出してください。

2. 信念（B: Belief）
  ・その出来事に対してあなたが持っていた信念を書いてください（「〇〇は絶対に起こってはいけない」、「△△は不公平だ」など）。

3. 結果（C: Consequence）
  ・その信念が引き起こした感情や行動を書き出してください（怒り、不安、避ける行動など）。

4. 反論（D: Disputation）
  ・その信念に対して反論してみてください（「本当に絶対に起こってはいけないのか？」「他にどんな視点があるか？」など）。

5. 新しい信念（E: New Effect）
  ・より合理的な信念を書き出してください（「〇〇が起きても、それに対処できる」「完璧ではないが、大丈夫」など）。

6. 新しい結果（F: New Feeling/Behavior）
  ・新しい信念がどのような感情や行動を引き起こすかを書き出してください（安心、冷静な対応、行動する勇気など）。

🌹よくありそうな例をあげてみました。

🟣ワークシート例
（家事の場合）

1. 出来事（A: Activating Event）
  ・夕食を作っている最中に料理を焦がしてしまった。

2. 信念（B: Belief）
  ・「料理を焦がすなんてありえない。私は家事が下手だ。」

3. 結果（C: Consequence）
  ・自分に対して失望し、料理をすることに対して不安を感じるようになる。

4. 反論（D: Disputation）
  ・「本当に料理を焦がすことがありえないのか？プロの料理人でも時には失敗する。私はこれまで多くの料理を成功させている。」

5. 新しい信念（E: New Effect）
  ・「料理を焦がすことは誰にでもある。重要なのはその後どう改善するかだ。」

6. 新しい結果（F: New Feeling/Behavior）
  ・自信を持ち直し、次回は焦がさないように注意して料理を続ける。

🟣ワークシート例
（仕事の場合）

1. 出来事（A: Activating Event）
  ・上司に提出する報告書にミスがあった。

2. 信念（B: Belief）
  ・「報告書にミスがあるなんてプロとして失格だ。私は仕事ができない。」

3. 結果（C: Consequence）
  ・自分に対して失望し、仕事に対するモチベーションが低下する。

4. 反論（D: Disputation）
  ・ 「本当に報告書にミスがあることがプロとして失格なのか？誰でもミスはすることがある。大切なのはそのミスをどう訂正し、次に活かすかだ。」

5. 新しい信念（E: New Effect）
  ・「ミスは誰にでもある。重要なのはそのミスをどう訂正し、再発防止のためにどのような対策を講じるかだ。」

6. 新しい結果（F: New Feeling/Behavior）
  ・冷静にミスを訂正し、次回は同じミスをしないように注意することで自信を持ち続ける。

◎このように、REBTのワークシートを使って自分の思考パターンを見直し、より健全な思考へと変えていくことができます。
日常生活の中で繰り返し実践することで、感情や行動の改善に繋がるでしょう。


論理療法（REBT）の基本的な理解と、自己実践のための具体例をあげてみました。
私は用紙に書ききれないほどの思考の癖（非合理的な信念）が出てきました。
ここからの気づきはその後の人生を大きく変えてくれました。

日常の中で是非試してみてください。

今日も読んで頂きありがとうございました。