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古人が教えるライバル、競合との付き合い方

 崋山の商人への戒めをずっと書いてきましたがコーチに活かしやすい教えはぼちぼち最後になりそうです。

第一弾

第二弾

第三弾

第四弾

第五弾

ライバルに対する考え方

最後はこれが使えると思います。

同商売が近所にできたら懇意を厚くし
互に励めよ

 これは同業者に対しての態度を教えています。ビジネスの世界で言えば競合関係にある他社のことですね。ギター教室なら他所で教室している人、YouTubeでギター動画配信している人とかになりますかね。

 仲良く出来るご縁があれば敵対せずに仲良くしましょう、ということです。

立場の違いは認めよう

 もちろん、これは立場意見を同じくせよ、という意味ではありません。だから、最後に「互に励め」と残しているのだと思います。自分の立場と競合の立場が同じとは限りません。

 例えば、ギターの話でいうと、基礎トレ否定派です。でも、基礎トレ肯定派の人もいるのです。

 これは立場の違い。だから、互いに自分の立場からギター上達における真理を探求したら良いと思います。意見が違うから敵視する、という風にやる人もいますが、まぁ、それはそれとして。異なる意見を持っていても心をオープンに仲良く出来る人とは協力してやっていけばいいと思います。

 業界活性化、というのはこういう精神の元、行われるものであり、こういう態度がJV(共同ビジネス)を生んだりすると思います。

 まぁ、この教えはもっと深めることも出来るとおもいますが、深めるとちょっと本筋から離れる視点となるので又の機会に紹介します。

 これは文字通り捉えといていいと思います。

古き教えは確実に使える

 とまぁ、以上が崋山の商人への戒めでしたがいかがだったでしょうか。やっぱり670年も続いている組織が大事にしている教えだけあるなぁ、と思いませんか?

 今やビジネスに関する本もコーチに関する本や情報溢れていますよね。でも、重要なことってそんな変わらないと思うのです。見た目が変わっているだけ。時代において現れ方が変わるだけです。人の行動心理や現実法則みたいなものはかわらないのです。

 昔から人は思いやりをかけられたら嬉しくなる生き物です。ハブられたら悲しくなるし、それによって怒ったりする。

 そういうのは昔も今も同じ。そして、今でも通ずるから昔の教えが残るのです。とういことは、永い時間生き残った教えの方が内容としては確実だということです。永い時間使えたものなのだから。

 でも、多くの人は現代の教えを現代の活動に活かそうとします。そして、場当たり的な物に幻想を見てしばらくしたら全く使えなくなった、みたいなことになるんですよね。

 古き教えは馬鹿に出来ません。特に現代まで語り継がれているものは。


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