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東洋で伝えられたビジネスのコツ

第一弾

第二弾

 渡辺崋山の教え、第三段です。

買人が気に入らず返しに来たら売る時よりも丁寧にせよ

 これは要はクレームも含めてクライアントから寄せられる意見のようなものと捉えたら良いかとおもいます。

丁寧さが意味すること

 丁寧に、というのが良いですね。何も相手の言う事を全部受け入れろ、とかイエスマンになれ、というのではないのです。丁寧に、状況を聞く。そして、対応できることはするし出来ないことは出来ない、で良いということだと思うのです。別に売り手が上で買い手が下とか買い手が上で売り手が上、とかではないと思います。単に取引しているだけなのだから対等で良いはずなんですよね。

 「売るときよりも」という表現にも味わいがあります。
売るときは誰しも丁寧です。それは売れたら売り手からすると都合良いからです。もちろん、売るというのは相手の益になるものを売っているのは当然なのですが、同時にそれは売り手にとっても都合いいですよね。だから、自然と丁寧になる。

 でも、都合の悪いこと…クレームとか苦言がとんでくると…「なんでお前にそんなんいわれなあかんのじゃ」という傲慢な気持ちがむくむく湧いてくるものなのです。それが人間だと思います。

 だから、売る時以上に丁寧になりなさいよ、という言い方をしているんだと思います。

実は自然にやると実践できる教え

 さらに踏み込むと丁寧にやろうとすると前提として冷静でないとダメですしね。冷静に取引が出来る喜び、感謝を普段から感じる必要があるだろう、という言外のメッセージも感じたりします。

 特に東洋に於いて商売、ビジネスは道徳と絡めて論じられる事が多いのですが、こういうのを見るとなるほどな、と思わされます。知識技術、スキルはもちろん重要です。ノウハウも重要でしょう。でも、それは人格、道徳性がベースになっていると僕は思います。しっかり修養されていたら買人が気に入らず返しに来たら売る時よりも丁寧にせよということに自然になるかと思います。

 人格とか道徳とかはピンと来なくても丁寧さなら簡単に実践出来るでしょう。普段から丁寧に動きましょう。


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