かねがほしくてはたらいて

大好きな忌野清志郎の歌
いい事ばかりはありゃしない

大好きとか偉そうに言ってるけど
忌野清志郎が癌に倒れるまで
代表的な曲しか知らなかった。
きちんと聴くようになったのは 
最近だ。

金が欲しく働いて、
眠るだけ。

すごい歌詞だと思う。
ほんとそれ、
泣きながら笑えるような
そんな気持ちになる。

でも金があったら
それで幸せかと言うと
そうでもない事も一応知ってる。
つもり。笑

才能も
知識も 
資格も
美貌も
伴侶も
なーんも持たない私だが

りっぱな屋根がある家に住んで
毎日お腹いっぱいに
ご飯が食べられて
二人の娘は生きている。
ああ、幸せだなと思う。

母が一昨日、
大きなため息をついた。


どうしたの?元気ないの?

元気無いわよ。何も良い事ないもの。

あらー、私が一緒にいても?

え?いや、そう言われると…

あはは、まあいいけどさ。
私は生きてるだけでまるもうけって思ってるよ?

それは、あんたが若いからよ。
80になったら分かるのよ!
おばあちゃんも良くそう言ってたのよ!

あはは、そう言われたら何も言い返せませんよ。


母は、どうしたら楽しい気持ちに
なってくれるんだろうか。

やりたい活動をして
子育てをして、母親を看取り舅と姑を看取り、癌になった父を看取り、
必死で生きて来た自分を
何故肯定出来ないのか。

私が同居するのが、
そんなに嫌なのは何故なのか。

認知症が少しずつ進んでる母だが、
まだまだやれる事はたくさんあるのに、何故諦めてしまうのか。

母に生き生きと生きて欲しいと
望む私は、酷な事を言う娘なんだろうか。


非正規で一生働く私は、
金が欲しくて働いて、
眠るだけの毎日を
あと何年続けるんだろう。

でもそれは
幸せな事なんだな。

いい事ばかりはありゃしない。
清志郎、沁みるよー。

それで、良いよね。

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