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遠距離恋愛の不安は消せる

彼女と私は、車だと高速に乗って2時間、電車だと3時間はかかる遠距離に住んでいる。
会えるのは月に1回、多くて2回。一ヶ月近く会えないこともざらにある。

人生で初めての遠距離恋愛

今までは、「遠距離だと嘘を吐かれてもわからないし」とか、「しばらく会わないとどうでもよくなっちゃいそう」なんて理由で、遠距離に住んでいる人との恋愛をする気にはならなかった。

彼女は違った。
一度好きになってしまったら、距離なんて関係ないと思える相手だった。
性別の壁をいとも容易く飛び越えたのだから、距離なんて大した問題じゃなかったのかもしれない。

寂しさと不安との戦い

もちろん、会いたい時に会えないというのは寂しかった。
特に寂しいのは、どちらかが風邪を引いたり、体を壊してしまった時。本当は今すぐ駆けつけて看病してあげたい。もどかしい思いを抱えながら、回復を待つ。

喧嘩をした時もそうだ。こんな喧嘩、今すぐ会って思いっきり抱きしめたら、それだけできっと仲直りできるのに。

連絡が取れなければ何をしているのかわからず、起きても居ないことを思い浮かべては不安になったり、悲しんだり。
安心を求めて相手を困らせたり、衝突することも何度もあった。

遠距離のいいところ

遠距離恋愛のいいところといえば、会っている時間を大切に思えることだ。
一ヶ月ぶりに会えた彼女の姿に愛情が溢れて、隣にいられるだけで嬉しくて、すぐに時間が過ぎてしまう。
電話ともLINEとも違う、目の前で笑う彼女が何よりも好きだと痛感する。

彼女に会える貴重な時間は、生活の糧になる。
次会えるまで、この仕事を頑張ろうとか。
小さな目標を達成しようとか、髪を切って驚かせようとか。

会えない間も、間違いなく彼女の存在は私の日常を彩ってくれている。

会えない時間にすること

会えない時間は、当然彼女のことをしょっちゅう考えている。今頃何をしているかな、どんな気持ちでいるかな。会えた時にどんな話をしようか。頭の中でシミュレーションを繰り返しながら、思いを馳せる。
楽しみで、にやけてしまうような内容がいい。

それから、一人の時間を充実させることも大切だと思う。
仕事を頑張るとか、趣味に没頭するとか、自分磨きをするとか。相手を想うのと同じくらい、自分にも関心を向けて、楽しませてあげる。

特に、寂しさや不安に襲われそうになったり、ネガティブな考えが頭を過ぎる時なんかは、いったん考えるのをやめて、好きなことに没頭する。
そうやって会えない時間の心のバランスを取ることも、遠距離恋愛を長続きさせる大切なコツみたいなものだと思う。

遠距離恋愛が私に教えてくれたこと。

「信頼」には、物理的な距離を埋める力があるということ。
遠くにいる相手を信頼するには、時間と勇気がいる。相手を安心させたいと思うこと、相手を信じてみようと思うこと。お互いが向き合って、優しさや愛情を持ち寄って、信頼を積み重ねていく。

初めはあまりに繊細で、脆くて、危なっかしい絆を、それでも少しずつ育てて、時に衝突して、守って、紡いでいく。

そのすべての行為が愛しくて、尊いものに思えてたまらない。

まだまだ未熟だけれど、あなたと過ごす時間も、会えない日々も、やさしい気持ちで愛していたいと思う。
少しずつ一緒に成長していきたいと思う。

いつか硝子の靴を届けに、あなたを迎えにいく日まで。

女の人に恋をした/あめ




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