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”今日のさむ活”体験記~キャンドルづくり編~

こんにちは!さむ活P山田です。
お坊さんの修行のひとつ「作務」から生まれた非日常体験イベント「さむ活」。たくさんの方のご参加やご協力のおかげで毎回大好評をいただいております。ご関心を寄せてくださるみなさまもありがとうございます。

さて今回は第4回目のさむ活「リサイクルキャンドルづくり」に向けての検討&実験会をしてきました♪
▼次回さむ活の開催情報はこちら▼

私事ですが・・・・・・

実はさむ活P。過去にキャンドルづくりをしていた時代がございます。
今から約10年前、福井県高浜町に移住してまちづくり活動を行っていた頃のお話・・・

とってもきれいな海が自慢の高浜町では、砂浜にキャンドルを並べる「若狭たかはま漁火想」というイベントが毎年開催されていて、私もそのスタッフとして活動していました(実はこの漁火想、今年が最後の開催だそう。ちょっと寂しい)。

漁火想では高浜のきれいな砂浜やまちなかにたくさんのキャンドルを並べます。その数なんと1万1千個!使い終わったキャンドルを何かに活用できないだろうか?ということで、リサイクルキャンドルづくりに取り組んでいました。

作ったリサイクルキャンドルを漁火想の会場で販売したり、小学校やイベントに出向いてキャンドルづくりのワークショップをしたり。キャンドルひとつをとってもいろんな活用法や楽しみ方があって、仲間たちとあーだこーだ言いながら頑張っていた日々を懐かしく思い出します。

そんな経験を生かして、今回のさむ活の案内人をつとめさせていただくこととなったのです。

お寺のろうそく事情

ということで7月のさむ活はリサイクルキャンドルづくり!リサイクルということは使用済みのろうそくを活用するわけですが、まずは実物を見せていただきました。

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安楽寺ではこんな赤いろうそくだけでなく、一般的に見かける白いろうそく、和ろうそくも使用しているそうです。日々のお勤めや行事のたびに使用するので、たくさん数が必要。少しでも安くなるように箱で購入しているんだとか。

私がお墓参りなどで使ってきた細くて軽いろうそくとは違って、太くて大きくて、形も変わっていて。しかもこれが大量に必要となると、うーん。結構良いお値段になりそう。
そのあたりの「お寺のろうそく事情」は、さむ活当日にじっくりお話をお聞きするとしまして・・・

そんなお寺の日常アイテム、ろうそく。少しでも無駄のないように最後まで使い切ろうとすると、燭台(ろうそくを立てる仏器)がろうで汚れてしまいます。
住職せいはんさんの燭台そうじの様子がこちら。Beforeの写真をぜひぜひご覧ください。これはお掃除も大変だ・・・

🌿昨日のさむ活🌿 燭台を綺麗にしました✨ 6月度の月例護摩祈祷では暑さも厳しかったので窓を開けて厳修🔥 結果、風を受けて溶けたろうが燭台から垂れまくってました💦 これまでは千枚通しのようなものでろうをこそいでましたが、燭台も傷つくし綺...

Posted by Shigenori Sugimoto on Tuesday, July 5, 2022

この日はお湯を使う方法にチャレンジされた住職せいはんさん。

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お見事!きれいにろうが取れています。こんなお掃除もお寺の日常のひとつなんですね。

捨てるなんてもったいない!

たくさんのろうそくを使う安楽寺さん。中途半端に残ってしまったろうそくは、これまでは捨てるしかなかったそうですが、これからはリサイクルキャンドルとして再利用していくことができます♪
ということで、実験スタート!

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残ったろうそくのかけらたちを湯せんで溶かして・・・

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いろんな形の器を用意して、溶けたろうを流し込んでいきます。

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この赤い色は元のろうそくそのままの色。なんともかわいい色合いだと思いませんか?

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こんなツートンカラーにもチャレンジ。青い色はキャンドルづくり用の専用顔料を使ってつけています。ちなみに火をつける芯の部分も専用の材料を使っていきます。タコ糸などで手作りすることもできるのですが、燃焼時間や燃えたときの匂いに影響が出てしまうので、可能な限り専用の材料を使うようにしています。

「これ、楽しいね~!」

ろうを溶かして、型に流して、かためる。とっても単純な作業なんですが、坊守あきさんが「楽しいわコレ!」「これ、楽しいね~」と喜んでくださって、経験者 山田は心の中でニヤニヤ・シメシメとしておりました(笑)

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そうなんです。キャンドルづくりってとっても楽しいんです。

シンプルで分かりやすいからこそ「こんなの作ってみる?」というアイデアにすぐチャレンジできて、ものづくり欲がくすぐられます。
リサイクルなので元の素材の風合いも加わって、既製品や純粋な素材だけでは再現できない「唯一無二」のものを作ることができるのも魅力的。

さらに溶けたろうが冷えて固まっていく過程にもわくわくが詰まっています。どんな色になるか、どんな風合いに仕上がるか。完成してみないと誰にもわかりません。想像しながら完成を待つ時間も、完成したものを鑑賞するのも楽しい!

予想と違う出来上がりだったとしても、失敗という感じがしないのが不思議なんです。大抵「これはこれでなんかイイよね!」と盛り上がったりして(笑)正解も間違いもなくて、無限大の可能性を秘めているのがリサイクルキャンドルづくりなんですよね~。

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ちなみに模様がきれいなグラスの中でキャンドルを灯してみるとこんな感じに。火そのものを見つめても心が落ち着きますし、火がつくりだすゆらゆらとした影も幻想的で感動。
つくっている時と、完成した時と、火を灯した時。3度も楽しめちゃうさむ活です。

まとめ

ということで、今日のさむ活体験記~リサイクルキャンドルづくり編~いかがでしたでしょうか?
7月のさむ活では3タイプのキャンドルをつくってお持ち帰りいただく予定です。もちろん、みなさんのアイデアをどんどん盛り込んで素敵なキャンドルをつくってくださいね♪

そして毎回大好評のプチ瞑想も今回は特別バージョン!
夜のさむ活ということで、本堂のいらない照明は消して、ろうそくの灯りに包まれながらの幻想的な瞑想体験をご提供します。

精進スイーツはお持ち帰りスタイル。もちろん活動後にお時間のある方はそのままお召し上がりいただいてもOKですよ♪

とっておきの非日常体験が詰まった7月のさむ活。定員がございますので、ご予約はお早めに。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。


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