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28.「わかったつもりにさせる大切さ」|戸田良輝 a.k.a ポエム★よしきさん

本日、ていねい通販戸田良輝さんとお話させていただいた。

さすがていねい通販の人事さんということもあり、声のトーンや言葉選びの節々から丁寧さを感じ取ることができただけでも今日の大きな学びだった。

が、もっとたくさん学ばせていただいたので、その話もしていきたい。

↓戸田さんTwitter

https://twitter.com/poem_yoshiki



■出会いを大切に

私は学生・社会人問わず、かなりたくさんの方とお話しする機会をいただけている。とてもありがたいことだ。

私自身、いろいろな方々の価値観に触れることで学ぶことも多いし、どちらかというと、人の話を聞いてしばらくしてから「あれってこういうことか」と気づくことが多い。

ただ、人との出会いを最大化できているかと問われれば不安な要素が大きかった
もっと学べることがあったのではないか、もっとうまく質問していければ、もっと自分のためになり、それでこそ時間を割いてくださった相手のためになるのではないか。と考えることが多かった。

その想いを直接戸田さんにぶつけてみると、意外な答えが返ってきた。

「人と面談するのは、デートするのと似た感覚だよ。
デートのとき、はじめましての1時間で何かを成し遂げようなんて思わないよね。これからゆっくり関係をつくっていくという先を見据えて、どれだけ『もっとお互いのことを知りたい』と思える時間をつくれるかが大事なはず。
面談も一緒で、1時間でその人のすべてを知ろうと焦る必要はない。これからの関係の1歩目と思えばいいんだよ」

確かに、デートのときに、1時間あっただけで「俺のこと好き?」って聞かれたってなんかちょっと嫌だし、「君のこと大体全部わかったよ」って言われたって胡散臭い。

むしろ、お互いが「これからもっと知りたい」と思い合う状態になれた方が恋の予感がする

面談もそれと同じで、一回きりではなく、今後の関係性の第一歩として積み重ねる方が大事。その第一歩で少しでもお互いに得られるものがあればその時間は十分満たされる


「出会った人の数とその深さがその人がより人生を大切にできるかに関わると思う」

あの人にあの話をしたからとか、あの話を聞いたからということが、人生の支えになって、それによって一歩踏み出しやすくなることがあると感じているそうだ。

そうやって支えられてきたと感じられると、いつか自然と返していきたい、自分も誰かを支えていきたいと思うようになるらしい。

「次の世代に返してあげて」とは一言も言われなかった。
だが、私も今たくさんの方々が私のために使ってくださっている時間を、少しでも別の人たちのためになればと少し感じた。



■わかったつもりにさせる大切さ

セミナーやイベントに参加したことがある人は感じたことがあるかもしれないが、わからないことばかりを説明されることはすごく苦痛に感じる。

逆に、社会人の方やセミナーの講師が自分にもすごくわかる(経験したことがある・以前本で読んだ)ことを話してくれた時、大きくうなずいた経験がある人は少なくないはずだ。

「わかる」という感覚は受け取る側にとっては快感であり、逆に「わからない」という感覚はストレスになる。

そのために、戸田さんは例えを多く使うように意識しているそうだ。
誰もが経験したことのあるような例えに落とし込むことで、みんなに少なくとも「わかったつもり」になってもらえるという。


小手先のテクニックぽくなってしまうが、就活の時に、わかりやすさ・想像しやすさで攻められるのが「トイレ掃除」だという。

トイレ掃除はめちゃくちゃこだわれば、そこにどういうお客さんが来るか店内を見渡したり、何を置くべきかという想像力にもつながる。
その一方で、誰もがやろうと感じているがこだわりきれていない部分でもある。そのため、聞いている人が想像しやすいのだという。

実際、戸田さんの周りでは毎年トイレ掃除でバイトなどの立場をのし上がっていく人が出るという。
それは、店長や社員さんからも見えやすい部分であり「頑張っている」と共感されやすいという側面が強いのだろうとおっしゃっていた。


もう一つ、伝えるときには具体例だけでなく、抽象化も大切だということも教えてくださった。
特に就活生は意識した方が良いのではないかと思う。

「例えば海外経験のある学生が、その素晴らしさをどれだけ人事に伝えたって、その人事が海外経験をしたことがなくて、それ自体にあまり価値を見出していない人だったら伝わらないことも多い。それはもう相性だからどうしようもない部分もある。
だけど例えば、『海外に2か月いました!』じゃなくて、『なれない環境だったけど、ある行動周りが変わりました。行動次第で環境を変えれることがわかりました!』と言った方が伝わりやすいよね」

Twitterの人事さんたちが時々おっしゃっているのも見かけるが、面接は学生の自慢話を聞く場所ではなく、実際の成果を通して、その人が仕事でどのように貢献してくれるかを見る場だ。

だから、他の場面でも転用できそうな話をした方が良いし、そのためには自分の実績を抽象化して面接官にも伝わりやすいようにする必要がある。

こういったことは何も就活に限らず、自分の価値観やターニングポイントを説明するときにもととても重要になる気がすると感じたので、しっかりメモを取った。



■運は努力

戸田さんがていねい通販と出会ったのは本当にたまたまだったという。

東京で就職しようと思っていた戸田さんは、夜行バスで東京へ行きながら、かなりの数企業を受けるという就活をしていたそう。ある時、東京から大阪に朝着いて、そのまま地元の兵庫に戻るのも惜しいと感じ、会社説明会をやっている企業はないか探したところ、見つけたのがていねい通販だったそうだ。

その流れで見つけたのは本当にたまたま偶然だったが、逆に何社も受けようとする姿勢や、夜行バスで疲れていても会社説明会に行こうと戸田さんが努力していなければ出会えていなかった。


今回私が戸田さんと話すことができたのも、私が自分の時間をイベントに割き、そしてイベント終了後に勇気を出してDMを送っていなかったらこのような機会はなかった。

他の人と話す機会も、私がTwitterを毎日動かしたり、いろんな人と絡んだりしていった結果だということに改めて気づくことができた。

そして、「自社の採用に直結しなくても学生の力になれるなら」と面談を組んでくださる人事さんたちがたくさんいる界隈に足を踏み入れることができているし、早くから就活を意識していたり、学生団体に所属していたり起業していたりと、刺激的な学生ともたくさん話すことができている。


「ただ、気を付けてほしいのは、Twitterにいる人たちは一部の変わった人たちだということ。それを忘れないでほしい。
一般的な働いている人で結果に直結するかわからないようなことを愛想よくこなす人は少ない。そういう世界を知るためにも、いろんな人と会うといいよ。
もちろんそのうえで、目の前のあってくれる人の独自性も大切にしていってほしいけどね」

OB訪問などでも言われることだが、企業説明会などで前に出てきてくれるようなフロントマンは企業の中の一部でしかない。
その人たちとばかりあっていても、企業の本当の雰囲気はつかめない。

だからいろいろな人に会う努力をする必要がある。
もしTwitterでいろいろな人と面談した経験のある人は意識してみてほしい。

私も、なんとかそういう形のコネクションを探していきたいと思う。


↓戸田さんTwitter

https://twitter.com/poem_yoshiki



戸田さんへ

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

イベント後、おそらくたくさんの学生からDMが集まっているだろうというときでしたが、戸田さんはしっかりお返事くださり、面談を設置してくださりました。
イベントの時もそうでしたが、姿勢も言葉選びもすごく丁寧に話してくださり、とても嬉しかったです。

戸田さんの話だけではなく、私の進路の話なども、とても親身に聞いてアドバイスしてくださり、とても学ぶことの多い一時間でした。
お忙しい中時間を割いてくださって本当にありがとうございました。
これからも、よろしくお願いいたします。






いつも読んでくださってありがとうございます。