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11.「みんなを笑顔にしたい」|西村海都さん

先日、「エモい大学生」の西村海都さんとお話させていただいた。

西村さんが「Twitter就活会議」というイベントを主催されている期間にフォローしていただき、私が興味を持ちDMを送らせていただいたところから関係が始まった。

いくつかイベントでも主催をされ、3年生ながら大手企業から内々定ももらっているという西村さんに、これまでの学生生活やイベント、そして西村さんについてのお話を伺った。


西村さんTwitter



挑戦し続けること

「大学に入ってからは『よくいる大学生』みたいな遊び方はしなかった」
と、西村さん。

それは、遊ぶのを我慢していたからではなく、高3の時に思いっきり遊んだからだという。
それが原因で浪人したとき、ある塾講師との出会いや、当時の同級生の姿を見て「これは嫌だなあ…」と思ったことから、大学では遊ばずにいろいろなことに挑戦したいと思ったそう。

「遊んじゃうとそっちに流されてしまうので」

そう冗談を言って和ませてくださった。


大学に入ってからは、リクルートに直接話をしに行き、インターン生として受け入れていただき、経験を積んだそう。リクルートはインターン生を募集していないにも関わらず、だ。パワフルすぎる。

しばらくして、教育業界からいったん距離を置くためリクルートのインターンをやめ、TRUNKというサービスを使い、大学生があらゆる職業のスキルを無料でつけれるところで学んだ。
そこで、起業という道を見つけて事業を作ったりプログラミングを学んだりして起業への道を着々と進めていた。

ところがある日、タピオカを飲むために並んでいたところ、Tapistaというタピオカ屋さんで選挙に行こうキャンペーンをやっているのを見つけた。
そこで気になって調べてみたところ、「辻愛沙子」さんというクリエイティブディレクターの方が検索結果に出てきてそこからどんどん辻さんのことを調べていくうちに、自分が本当にやりたいことは起業じゃなくて、この人がやっていることだ!と思うようになった。
そしてクリエイティブディレクターという将来の夢が見つかった。

そんな時、コロナで就活市場が危ういという社会問題を目の当たりにし、自分が大学生の視点でクリエイティブディレクターになるにはどうしたら良いか?を考えた。
その結果、打撃を受けている従来の就活とは一線を画すTwitter就活という全く新しい就活のあり方を作ることで、就活生を救えるのでは?と考えTwitter就活というものをテーマにイベントを開催し、世にTwitter就活を認知させた。

インターンは現在2社やっており、そのうち一つではとある最先端の高校で高校生に向けて自分の経験や考えなどを教えている。
教育業界に再び戻ってきた。

内定をもらった今でもインターンの掛け持ちを続け、イベントの企画も行い「大学生ということを忘れることもある笑」といいながらも挑戦し続ける西村さんは、「歩みを止めるのが怖い」と言っていた。

「今内定をもらっている会社が10年前はほとんど無名だったように、今でかい企業・いいといわれる企業が今のように大きいままでいるか、10年後存在するかといわれればそうでない可能性が高いから慢心したくない。
それから、内定を頂いている企業は世界中の人と繋がれるのが強みだが、今のままだったら1つも名前を残すことはできないと感じている。
だから内定をゴールにせずに成長しようとし続けている」


大学生だと内定をゴールにしてしまう人も多いように感じるが、西村さんはそこに慢心せず、就職後、10年後を見据えて行動している。

より長期間の視点で上を目指しているのが、ほかの人と行動力の違う彼の力の源か…と驚いた。



Twitterで大切なのはリアル

「Twitterで大切なのはリアルにおける行動力だと思うんですよね」

そうおっしゃる西村さん。


今Twitterでは「Twitter就活」と呼ばれるムーブメントが起こっている。
Twitterを通して自分の考えを伝え、企業の雰囲気を読み取り、マッチングを行おうというものだ。

その動きの中で、既存の「Twitter運用方法」と混ざって方法論に偏ってしまうことが多いと私も感じていた。

「Twitterのフォロワーを増やすことにばかり目が行くと、逆に他人を見るときもフォロワー数を基準にしてしまう。つまり、フォロワー数が多い=すごいと。
でも、フォロワー数は1つの指標でしかなくて、すごいかどうかは実際の行動力にかかっている

Twitterオンリーになってしまってはダメ、あくまでTwitterは日々の学びをアウトプットする場所、というスタンスだそうだ。

実際、西村さんが企画する側になったのも、かこさんという方に声をかけ、イベントでたまたま会ったときに声をかけたのがきっかけだったという。

リアルにおける行動力と出会い。
それなくして、Twitterの運用方法ばかりに目が行くのは固執しないことが大切だそうだ。


私はTwitter上でつぶやくだけでなく、今回のように人と話すことを大切にしたり、夏に行くインターンもTwitter上で見つけて声をかけたりと、Twitterとリアルをどれだけ密接に近づけるかの大切さを目の当たりにした。

そして、Twitterがリアルに還元されるからこそ、リアルがおろそかであればTwitterをどれだけ頑張っても意味が少ない気がする。

リアルとTwitterのバランスが大切だ。



モチベーションは「みんなが笑顔に」

冒頭でも話したが、私が西村さんのことを知ったのは「#Twitter就活会議」というイベントを7日間続けるという、「Twitter就活weeeeeeek」を実施されているときだった。

その時から「行動力のあるすごい人だ」と感じていたが、その後西村さんが公開したnoteでは「正直言うとキツかった笑」という内容が書かれいた。
じゃあ、そこまでしてイベントを主催する原動力って何だろう?と疑問に感じ、質問したところ、

「みんなが笑顔になってほしい」

と、エモエモな答えが返ってきて驚いた。

↓Twitter就活weeeeeeek後に公開されたnote


西村さんが今回の企画をしようと思ったのは4月。

その時すでに内々定を頂いていたが、コロナの影響で就活市場はかなり暗かった。

「周りが暗い中で自分だけ笑って、現状を他人事にしてしまうのが嫌だった」

と、西村さん。

そこにはもう理論とかではなく、人としての感情的な部分が現れていて「さすがエモい大学生…」とうならされた。


1日約20~30人、7日で130人が参加したTwitter就活weeeeeeekだったが、西村さんは「多いなあとも感じた」とおっしゃっていた。

「めちゃくちゃ本音を言えば、1イベントに2、3人でいい。そうすれば参加者の需要を網羅できるから。どうしても20、30人になってしまうと、ほしい情報が得られなかったという人が出てくる気がして。
だから今回は1週間やることで、7日間もやれば、8割くらいは満足してくれるんじゃないかって思って

でも、これが完全回答だとは思っていないから、僕の挑戦は続きますよ笑」

みんなをもれることなく笑顔にしたい。

その気持ちは、ただのイベントの主催者と参加者という関係では知りえなかった部分であり、西村さんならではの優しさを知って感動した。


また、西村さんは「完璧すぎない主催者」ということも意識していたという。

「ちょっと抜けていて『助けてあげたい』と思ってもらえるくらいがちょうどいいんですよね。そういう『人間らしさ』を出さないと、学生がやる意味がないんじゃないかと思います」

自分の位置を理解し、自分のできる最大限でできるだけ多くの人に笑顔を届けたい。

西村さんの強い想いがひしひしと伝わってくる面談だった。

思い返せば、Twitter就活weeeeeeekでも、西村さんの考えを一方的に押し付けることはせず、様々なゲストをお呼びし、ファシリテーターとしての役割を果たしながら「参加者とともに学び、ともに考える」姿勢だったと感じた。

「エモい大学生」の名前が本当に似合う男だ。



「まだ1%」

ここまで西村さんのお話を色濃く書かせていただいたが、

「これまだ僕の5%…いや、1%くらいですね」

と笑っていた。


たった1時間半、Zoom越しでもここまで濃い話ができて、しかもこれが1%…。深い。深すぎる。


ということで、西村さんの魅力は1時間半の面談ではわかりきれないし、それをさらにまとめた3000文字のnoteでは到底わかりえないので、ぜひ彼をフォローすることを推奨する。

西村さんの人間性や、そのやさしさ、そしてこれからのエモい挑戦に注目していきたい。

西村さんTwitter



西村さんへ

今回はお話しいただき、ありがとうございました。
西村さんに興味を持っていただけたこと、そしてお話してくださったこと、本当に感謝しています。

今回、イベントの主催と参加者の関係のままでは絶対にわからなかったことを聞けてよかったです。西村さんの考え方に本当に感動しました。
そして、私のこれからについてもいろいろアドバイスくださったことも感謝しています。

これからの挑戦、楽しみにしています。
今後もよろしくお願いいたします。


いつも読んでくださってありがとうございます。