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26.地方就活の悪循環

大阪出身沖縄在住の私が、地方就活における悪循環があると感じているので、それについて今回は書きたい。

それは

優秀な人材がいない
  ↓
企業が育ちにくい
  ↓
優秀な人が県外へ行く


そう言う私も、この間まで「就職は県外!!」マンだった。
その理由は「沖縄の人は期限を守らない」と、いろんな人が言うから。

沖縄には「ウチナータイム」と呼ばれるものが存在する。
地方あるあるらしいが、結構みんな時間を守らない。
遊ぶ約束に遅れてくる。5分、10分は遅れたうちに入らず、中高生の友達同士なら2、3時間はあたり前。
関西人だった私からすれば「待ち合わせ時間」の意味とは??と思う経験だった。

納期日を守らないのはウチナータイムのせいじゃないのかな、と教えてくれた人は皆口を揃えて言う。


ウチナータイムは沖縄独特のものだが、地方が抱える問題の本質としては似たものがあるのではないだろうか。

企業の理念が悪いのではなく、働くヒト、そしてヒトが作る風土・文化に問題があるのではないだろうか。


だから、まずは優秀な人材を引き留める・もしくは呼び寄せるような施策が必要だと思う。

だが、地方の平均年収は都会に比べ低い。沖縄は国内最下位の320万円。
「お金が稼げないから」と言って県外を見る先輩や友人も多い。

だが、お給料を急に増やすことはできない。だから、企業理念や企業の雰囲気・働く人をみて、魅力を感じてもらうしかないのでは、と思う。
そのためにはインターンなどで企業を身近に感じてもらう必要があると思うのだが、地方にはまだまだ長期インターンが染み付いていないように感じる。

「沖縄 インターン」で調べれば3、4年生対象のものばかりで、1、2年生からキャリアに興味のある人材は沖縄ではインターンができない。


沖縄は悪い場所ではない。
ヒトの問題はあるかもしれないが、資源は山のようにある。

海、緑、インバウンド。
海は隔てるが、東京と同じ距離に台湾・中国・香港・韓国が位置する。それだけ大きな市場を相手にできる可能性があるということだ。


沖縄のように「地方」というくくりではあるが、可能性を秘めた場所だって山のようにあるはずで、だからそこにある企業が「地方」に甘んじて挑戦しないのはどうかと思う。特に採用に関して。

例えば最近ワードとして出てきたTwitter就活だって、見てみれば東京大阪の会社がほとんどで、他も福岡名古屋と都市が並ぶイメージだ。

「どうせそこに投資したって」と思うのかもしれないが、地理的に不利だからこそ「人」を見せ、惚れさせる、そういった戦略があってもいいのではないだろうか。


コロナによって、地理的不利が緩和されたように感じる。
これは、就活生側にも、企業側にも言えることだ。

だからこそ、地方企業はもう少し県外学生に目を向けてもいいと思うし、仮に県内学生を採ろうと思っても、今まで通りいくと、想像以上に県外に流れていく可能性も出てきている。

地方だからこそ「人」を見せる採用、そのために早い段階から長期インターンを募集したり、SNSを駆使するなどするべきではないのだろうか。と、地方大学に通う一大学生は日々考えている。



いつも読んでくださってありがとうございます。