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【ADHD グレーゾーン当事者】アトモキセチン / ストラテラ

ADHDグレーゾーン

現在私は、一般名「アトモキセチン」(製品名 : ストラテラ) を内服しています。

アトモキセチンとは集中力が低かったり、多動性、衝動性が高かったりして、生活をする上で辛い思いをしている人へ対しての治療薬です。
私は精密検査を行った結果はADHDではなく、心療内科の医師からもADHDとの診断・断定はありません。

しかしながら、ADHDっぽい症状で悩んでいることを医師に相談したところ、アトモキセチンを服用することで症状が緩和するだろうと判断されたため、指示に従っています。
すなわち私の置かれている状況は、非常にグレーな状態です。
※ 同様に、自閉スペクトラム症候群 (ASD) を併発している可能性も指摘されています。

思い返してみると、今までこんなことがありました。

※ 以下は私個人の主観で「大変だったな」と思うことを書いています。似たような状況に当てはまる場合でも、ADHDとは限りません。
※ ADHDっぽい症状で悩まれている方は、お近くの心療内科や精神科の医師にご相談ください。

・集中力が続かなくて30分と同じ作業をしていられない。
・職場で同僚に必要以上に声をかけてしまう。
・思ったことを考えもなしに発言してしまう。(オチのない話をしてしまう)
・見た、聞いたことを早合点してしまい、咀嚼して物事を考えない。
・後片付けができない。
・自分がどれだけ疲れているのかを理解できない。
・映画を1本集中して見ることが大変。
・好きなアニメを1クール見るのが辛い。
・本を読むことは困難。集中もできないし、読んでも内容が頭に入らない。
・興味があちこちに移り変わってしまう。
・頭の中の雑念が多いため、小さなことで不安を感じたり、苦しい思いをする。
・やる気がでる回数は少ない。やる気がでても実際に行動することは稀。
・せっかち。
・みんなができていることが、自分にはできないと感じる。
・スケジュールの管理ができないので、今後の予定を把握できない。遅刻が多くなる。
・整理整頓ができず、書類を片付けることができない。
・今、自分自身が何から手をつけて良いのか、分からなくなる。
・相手の話を聞いていると話の途中から、頭の中の整理、理解が追いつかなくなる。
・家事など、嫌なことを後回しにする。
・やりたいことや興味が見つかると、そのことで頭がいっぱいになり、他のことが手につかなくなる。
・忘れっぽい。
・反省ができない。

15分くらい考えただけで、日常生活で大変だと感じていることが、これだけ出てきました。

困難を困難と正しく認識していない

私の場合、抑うつの改善ともに生活改善をおこなってきたため、心療内科に通い始めてから現在にいたるまで2年経過しています。

そして、私自身は薬を服用するまで、上述のような困難にぶつかった時に「他の人も同じように悩んでいるんだろうな」と思っていました。
また、普段は、困難を困難だと感じておらず、気にも留めていませんでした。

今冷静に考えると、映画を一本観られないような人間がこの世の大半であれば、この世の映画界は崩壊しています。
それだけ、第3者からの視点で「当たり前ではないこと」が、「当たり前」のことだと思い込んでいた証拠なんだと、私は感じました。

また、体の疲労も理解していません。
1日にあれもこれもと予定を詰め込み、その予定をこなすことはできます。
ただ、その翌日にものすごく疲れを感じてしまい、仕事や翌日の予定に支障が出ることが多くありました。
体の疲労度を考えて行動しておらず、なぜ翌日こんなに疲労しているのか、意味がわからないまま生活をしていました。
もう少し余裕を持った計画をする、無理せずに予定を減らすことができれば、こんなことにはならなかったはずです。

当初はコンサータも処方された

当初はより即効性のあるコンサータを処方されましたが、吐き気やムカつきがひどく、コンサータは合わないことが判明しました。

そこでアトモキセチンが処方されました。
アトモキセチンを服用することで、若干頭がすっきりとした印象があります。
日常の動作についても、生活改善と組み合わせることで、1つ1つの動作が以前より丁寧になってきました。

医師は、私の「依存心が強い」という性格上から、薬は補助的な役割とし、あくまでも本人の日常動作を見直して生活改善を図る方が良いと判断しており、当初は薬の増量は懐疑的でした。

しかしながら、生活改善を行いはじめてから数ヶ月経っても大幅な改善がなかったことからアトモキセチンの量を増量し、1日2錠とすることになりました。

アトモキセチンを1日2錠に増量した結果

現在、アトモキセチンを増量してから2週間程度経過します。
アトモキセチンは飲み始めて効力を発揮するまでに時間がかかる薬と言われているため、プラセボの可能性はありますが、以前よりも生活が楽に感じています。

まず、雑念が減った。ということが大きいです。
苦手だった後片付けは、「後片付けをすることは面倒くさい」といった、心の中で感じる雑念が発生する前に率先して取り組むことができるようになりました。

また、アニメや映画を集中して見ることができるようになったり、集中してこのnoteの作成に取り組められます。

やりたいことを率先してやろう!と思えるので、身体が少し軽くなった気がします。

副作用

アトモキセチンにも副作用はあります。
私の場合、若干の吐き気、眠気などがあります。
眠たい日は1日中眠り続けることも多いです。
しかしながら、薬や生活改善でコントロールできる範囲内であり、副作用は割と軽度だと思います。

お困りの場合はお近くの医師へ

私の場合、生活に支障があったため医師に相談してアトモキセチンを処方していただいています。
似たような症状があっても生活に支障を感じていない場合は、薬の服用も、生活改善も必要がないと思います。

ただ、もし、生活をするなかで困りごとが多いと感じるのでしたら、近くの心療内科や精神科に相談することをお勧めします。
それは自分自身にレッテルを貼る行為とは違います。
自分自身をより深く知るための行為だと思っていただけると、この文章を書いた甲斐があります。

長文となりましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。
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