見出し画像

39歳ガチ婚活③初めてのお見合い、限界オバ。

昨日は初めてのお見合いだった。

初っ端から1日2件のお見合いをした結果、帰宅して寝込み、夜になってようやく復活したオバ。

お見合いはたった1時間ずつだったから余裕と思っていたけれど、帰宅したらグッタリしてしまって、めずらしく夕寝した。
雨だったから気圧のせいもあるんだけど、起きたら頭痛もして、薬飲んで、あったかいお茶を飲んで、推しを見て、やっと復活した。
1日の疲れを癒してくれる推し。命の母。

睡眠時間を優先させたことにより、身支度に使える時間はシャワーを浴びて家を出るまで、2時間。
初めてのお見合いの日に、こんなにバタバタしているのは日本でわたしだけだろうというほどにバタバタした。

最近はあんなに暖かい日が続いていたのに、よりによって雨。
婚活用のワンピースを2つ買って準備万端だったのに、昨日はあまりにも寒かった。
綺麗な服なんて他に持ってないから、このままでは家を出られなくて、まさか当日キャンセルをして担当者に怒られて相談所も退会させられて友達にも呆れられてわたしはもう一生誰にも大切にされない人生を送るのかもしれない、なんていうことを想像して絶望しているうちにも、出発の時間は確実に迫っていた。
父はちゃんちゃんこを着てコタツに入るくらいの天気だったのに、わたしはその横でバタバタと汗ばみながら、こっそり窓を全開にして身支度をした。
というか、わたしが窓を全開にしているから、父はちゃんちゃんこを着てコタツに入っていたのだろう。

とにかく遅刻するわけにはいかないから、得意の能面ヅラになり心を落ち着かせ、美顔器もしっかりやって、なるべくナチュラルメイクで仕上げた。
髪もいつもとは逆の、内巻き。
問題の服は、去年の年始に、たまにはいいよねと思って1つだけ奮発して買っていたワンピースがあったのでそれにした。腹周りはパツンパツン。
きちんとした服装を、四季の分くらいは1着ずつ持っていた方がいいのかもしれない。
その上に、これも婚活用にと買った、黒いジャケットを羽織る。
今日は何度もトイレの鏡で身だしなみチェックをしたけれど、ジャケット効果でオバ度が加速していて、何度も自分の姿に驚愕した。父母会に行ってきます。

行きの電車ではなるべくリラックスできるようにと、大好きなさくらももこ先生のエッセイを読んだ。
メッセージの交換もしたことのない人と会うって、どんな感じだろうと想像するだけでお腹を下しそうだった。
でも、大好きなエッセイをバックに潜ませておいて、本当に大正解だった。
本を開いた途端目に入って来たエピソードは、「痔の疑いのある尻」。
先生ありがとう。
緊張感ぜんぶ吹っ飛んだ。

1人目。
お店は自分たちで探さなきゃいけなかったけれど、都心よりは空いていたから、待ち合わせたビルのレストラン街のカフェに並ぶことなく入れた。
50分くらいお茶をして終了。
お互いが頑張れば、50分なんてあっという間。
このかたは、同じシステム内の他の相談所の人だったので、お茶代は割り勘というルール。
「よかったらまたお願いします」と言っていただき、解散。
でも「もうお会いすることはありません」とわたしは心の中で泣いた。
全く悪い人ではなかったので、相性の問題。

次のお見合いまでに気持ちを切り替えるべく、1人でお茶をする。
そして都内に移動。

2件目の場所は、お見合いのメッカと聞いていた。
トイレに寄ったらその通り、鏡の前にはこれからお見合いであろうという女性たちがこぞってメイク直しをしている。ちょっと心強い。
歯を磨いたり、コテで髪を巻いている人もいた。
モー娘。のように「ガンバッテイキマッショイ!」と円陣を組めてしまいそうな人数。
みんなどこか不安げな表情をしていた。
こんなも同じ目標に向かっている同士はいるのに、励まし合うことはできない。
婚活は孤独との戦いでもある。
リップを塗ろうと鏡を覗くと、そこには朝より3歳ほど老けたわたしが写っていた。

お相手が先にカフェの番号札を取っておいてくれたけれど、こちらは10分程度並ぶことになる。
カフェに入って驚愕したことが、お客が9割お見合いと思われる人たち。
あれは本当に、初めて感じた空気だった。
でも、周りもみんなお見合いだと思うと、全く周りの目が気にならなかったので安心してお相手に向き合えた。
こちらも相性が合わなかった感じ。
きっとあちらもそう思ってた。
なのでとりあえず心は能面、外ヅラはおたふくで、1時間ちょっと話す。
こちらは同じ相談所のかただったので、ルール通りお茶はご馳走になる。
1500円のアールグレイ。

というわけで、どちらか1人は次に繋がるといいなと思っていたけれど、お断りすることにした。

お断りするかどうか、実は次の日の朝まで悩んだ。
気持ちに正直に考えると、どちらも相性が合わないという感じだったのでお断りしたい。
でも、もう自分には選択権なんてないような気もしていて不安だ。
それに、相談所にきちんとお金を払って婚活をしている男性だから、悪い人はいないんじゃないかと思う。
わたしでいいと言ってくれる人にもらっていただけるように、仮交際へのステップを進めていけるようにお返事をするべきなんじゃないか。
当然、あちらもお断り、ということもあるんだし。
そんなことを考えていたら、もうどういう基準で判断したらいいのか分からなくなってしまった。

あとがないから本当に焦るけれど、相談所に入会した時に決めた、どんな人がいいのか、わたしが思い描く幸せな結婚生活に本当に必要なもの、を思い出して、やっぱりお断りすることに決めた。

初めてのお見合いを経験して感じたこと

①やってることはアプリと変わらない
②お会計のルールが決まっているからラク
③絶対に相手は既婚者じゃないから、余計な心配がいらず、純粋に会話を楽しめる
④お断りはシステムから行えるので、気まずくない

次の土日も2件のお見合い。
がんばろ。











この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,418件

いただいたサポートは、記事を書くための活動に使わせていただきます😆