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エルサルバドルのコーヒーを飲んだことがないなんて損している!

コーヒーは好きですか?

好きですという貴方には最後まで読んでもらいたい。

コーヒーの消費者はある程度、体験の段階を踏んでいくものだと思っています。

わかりやすいように書いてみると、

コーヒーのようなもの(安いKEY COFFEEやUCCなど)→無難なコーヒー(コンビニの100円コーヒー)→カルディの豆→スタバやタリーズの豆→コーヒー専門店→スペシャルティコーヒー専門の変態的な店

前半はコモディティのコーヒーや、良くてプレミアムのグレードのもの。後半はスペシャルティコーヒーからトップオブトップと呼ばれるランクのものです。

**その場で同時に飲み比べてみると一口で違いが分かるほど、スペシャルティコーヒーの味わいは安物とは明らかに違い、味の奥行きやフレーバーの複雑さが突出しています。 **

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しかしながら当然、コーヒーは嗜好品ですから、やはりスペシャルティコーヒーの中でも好みが分かれます。

毎日のようにお店で色々な国のコーヒーを試しているうちに、「こ、これは!!」というレベルの感動がやってきます。それが好みのコーヒーと出会ってしまった時です。

スペシャルティコーヒーとの出会いは一期一会なので、大切にしてくださいね。とお客さんによく話します。

やはり農作物ですので、その体験は人生で一回きりになってしまうかもしれません。儚いなあ。

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私の場合、その素晴らしい出会いはエルサルバドルのコーヒーでした。

エルサルバドル・パカマラ・ボイア

今でも忘れません。

あの鮮烈な果肉のジューシーさと、うっとりするような甘さ、いじらしい糖蜜の余韻。

「パカマラ・ボイア」
字面だけで言ったら必殺技のそれですよね。笑

解説すると、
エルサルバドルという中米の小国で栽培している伝統的な品種「パカマラ種」を樹上で完熟させた「ボイア」または「コードブラック」と呼ばれる収穫ロットのことです。

食らってしまったのです。ボイアの魅惑のパンチを。

完全にエルサルバドルにハマった僕は、その後も続けて同じ農園のパカマラ・ハニー精製を飲み感動し、パカマラ・レッドハニー・フランシスコブレンドを飲み感動し…。

すっかりエルサルバドル人になってしまったのです!

昔ながらのコーヒーファンから言わせると、エルサルバドルは「ザ・普通のコーヒー」で、ブレンドの土台に使われたりするんだとか。

そんなの勿体ないくらい、いいコーヒー作るのになあ…。

でもほんと2〜3年前のコーヒーシーンでは、エルサルバドルがスポットを浴びることはなかった気がします。

最近のエルサルバドルには勢いと、未来へのポテンシャルの高さ、そしてそれぞれの生産者たちに資本力があります。資本力、大切なことです。

コーヒー農家は基本的に貧乏なので…。

コモディティコーヒーは取引価格が決まっており、出来の良さに関わらず二束三文で売買されます。

一方でスペシャルティコーヒーは、評価をするバイヤーが相対評価として価格を決定します。

早くから国全体でスペシャルティコーヒーに取り組んできたエルサルバドルだからこそ、いま潤沢な資本を設備や人材の育成に充てることが出来てきたのではないかな?と思います。

その設備投資、人材の育成の結果、私たち消費者のもとに、素晴らしい個性と品質のエルサルバドルスペシャルティコーヒーが届いているのではないでしょうか。

コーヒーショップでエルサルバドルを見かけたら、ぜひチャレンジしてみてください。もしかしたら、感動の出会いがそこにあるかもしれません。

「このエルサルバドルはどんなコーヒーですか?」とお店の方に質問してからがいいかも。

きちんと熱意を持って答えられるコーヒー屋さんなら、出会いの確率は上がります。

そういうお店でコーヒーを買ってください。

そして安いコーヒーを買うのはもうやめましょう!

安い美味しくないコーヒーは、農家から私たちまでのサプライチェーンの誰も幸せになりません。

この話は後日。


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