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【進路を決めた一冊】takahiro

高校生時代に出会った本の中で、地元を出て、関東へ就職するあと押しとなった本を今日は紹介したい。

高校生だった私は、勉強が苦手で進学ではなく就職することを決めていた。

高校生3年生になると、学生気分だけでなく、卒業後の自分を考えないといけなくなる。

自分は何になりたいのか?

どんな仕事がしたいのか?

ニュースではリストラが言われる時代だった。冒険ではなく安定が正義に思えた。

地元に就職しようか?それとも他の仕事?

他の仕事とは?

ある時、父親へ相談した。

漠然とあった自分の気持ちは「人の役に立つ仕事がしたい」

それに対して父親は「人の役に立たない仕事はない」

この時、ハッとした事をいまでも覚えている。何気なく、生活できているのは、何処かの誰かが仕事をしてくれているからだと。どのことを取っても、一人でも欠けていたら、結果として現れていないと感じたとき、視界が広がった。

なら自分はどうする?

どの仕事でも人の役立てるなら、どの仕事でもいい。

次に気になっていた、「安定」

不景気の就職活動での一番のパワーワードであった。

地元の公務員は、私には難しそう・・・

悩んでいると父親が「準公務員がある」

私が初めて聞く言葉だった。調べると、行政の仕事を民間へ移行し準公務員の仕事があることが分かった。その時、行き着いたのが鉄道員だ。

高校の求人で探してみると関東の私鉄から募集がきていた。

地元ではない場所にでる不安が襲った。。。

そんな時、背中を押してくれた本があった・・・

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タイトル:「チーズはどこへ消えた?」
著者:スペンサー・ジョンソン
翻訳:門田美鈴

この本を読んで気付いたことは・・・

・常に変化はある
・変化にどう備えるのか?
・生活の中で大事なもの見失わないためには?

さまざなな気付きがあった。

その中でも、自分が変化に対応していた事に、気付けたことが大きかった。

それは・・・

高校生になった時、中学とは違うメンバーに、戸惑っていた自分がいたが、高校3年生になって振り返ると、友人ができ、相談できる先生に出会えていた。

つまり・・・

中学から高校へ生活が変化しても、3年の時間が経過するころには、新たな関係が築けていたのだ。

就職に置き換えても、ゼロからのスタートだが、時間が経つにつれ、自分の居場所ができると実感できた。

変化してすぐのゼロの自分ではなく、3年後には新た関係が築けている自分を想像することで、不安感はより期待感が高まっていた。いま思うと、私は単純なのかもしれない。


結果・・・

私は関東での就職を選び、上京した。父親はまさか、地元を出ると考えていなかったようで、最初は反対していた。

私を空港に送り、自宅玄関の私のスリッパを片付ける際に寂しさが込み上げたと後になって聞いた話しがあった。


東京での生活は始めは右も左も分からなかった・・・

知り合いも親戚もいなかった・・・

だけど・・・

就職して3年半・・・

ある事情で退職し地元へ帰る際の空港の見送りには・・・

「同期」

「先輩」

「友人」

出会った「人」達が送りだしてくれた、搭乗時刻ギリギリまで、「元気でいろよ」と思い出のつまったアルバムや、寄せ書き、記念の品をプレゼントしていただき、両手がいっぱいになり、目を真っ赤にして、飛び乗った飛行機は忘れられない。

もしも、一歩を踏み出す事に悩んでいる方が居れば、振り返ってほしい、何も出来ない自分ではなく、常にある変化に対して自分なりに対応していたこと、出来ていた事がある事に気付いてほしい。

出来ていた事がないと思う方も居るかもしれない、それは、目の前のことでいっぱいで気付けていないだけで、きっとある。時間が経つことで分かることがあると私は信じている。

私のターニングポイントで背中を押してくれた本に感謝!

気になった方は読んでみてください(^^)/



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