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「煙が目にしみる」

The Platters「Smoke gets in your eyes」

アメリカの男女混成のリズムアンドブルース、
ソウル、ドゥワップ、コーラスグループのプラターズの1955年ヒット曲です。
他にも「Only You」「The great pretender 」「Twilight time」などが有名ですね。

「Smoke gets in your eyes」
オット・ハーバック作詞の1933年の古い曲。
元はブロードウェイミュージカル『Roberta』に使われた曲だそうです。長くは女性が歌う曲だったけれどプラターズがカバーしリバイバルヒットとなったそうです。

この歌を母が大好きで
流れるとなんともいえないうっとり顔で聴いていた。
だから一生懸命練習して歌ってみせた。

自分が極東日本の小学生女子児童であることもまったく物ともせず
低い声、男性のキーだから、英語だからとか、ファルセットだ、

難易度という概念さえなかった。
今思えばかなりの無茶ですよね。笑

母が喜ぶからとにかく歌った。
喜ばせたい一心でした。

歌詞の意味?わかるわけありません。
邦題「煙が目にしみる」
しみるのになんで煙草吸うのかな、くらいしか思いませんでしたが…

抑制を効かせつつも情熱的にうたわれるメロディ
思いが残って堪らなく、別れを惜しんでいるように聴こえる歌。
グループの映像は観たことがなく、表現力豊かな歌声だけで
ドラマチックな雰囲気だけは子供ながらに感じとっていました。
なんか大人の世界って感じで…

私が育った環境はちょっとだけ特殊で
家業が日本料理店を営んでいた為
宴会場にはレーザーディスクのカラオケが有りました。
カラオケブーム真っ盛りの時代。
勉強や宿題そっちのけで空いている宴会場で独りひたすら歌っていました。

他にも日本のアイドル歌謡、ポップスや演歌、歌謡曲も大好きでしたが
歌は歌、洋楽だ邦楽だとかもあまり境界線が無かったみたいです。
すんなり何も疑問に思わず
かえってそれがよかったのではないかなと思います。

母はきっとこの歌に
いつぞやの思い出を重ねて聴いているのかもしれません。
…野暮なことは聴きません。

私も誰かの大切な思い出と
いつまでも寄り添える歌を歌いたいな。

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