“動機”って考えたことある?〜本当の自己理解に必要なこと
「エニアグラム」にハマっています。
正確にいえば、“ハマる”ほど熱を帯びていた時期はとうに過ぎていて、いまや人生になくてはならないものとなり、なんならライフワークになりそうな予感さえしている…という状況。
「三日続けたら死ぬ病」の私がそこまで入れ込む数少ないアイテムなので、ある意味、奥深さとおもしろさが底なし級である証明になっているかも。
日本エニアグラム学会という、おそらくは日本で最初にエニアグラムを広めた団体のファシリテーター資格まで取得して改めて思うのは、
「これを知らないでいるのは本当にもったいない!」
…ということなので、このnoteでもエニアグラムのお話はたびたびしていこうと思います。
▲▲ わかりやすく書かれているので入門書としてオススメです
性格の“メカニズム”を解き明かす学問
エニアグラムでは、ヒトの性格を9つのタイプに分類して、“性格のメカニズム”を探っていきます。
性格とはさまざな要素や、その要素のレベル感が組み合わさって、“現在の自分”という1個体を創りあげているもので、メカニズムとして解き明かすことができるとエニアグラムはいうんですね。
そして、その方法を知ることで、自分自身の理解が深まり、自分とは異なるメカニズムを持つ他者へのの理解も深めることができるのです。
自分のタイプを知るためには、いくつかの質問に答えるタイプチェックをするケースが多いのですが、
「私タイプ3。達成意欲が高いリーダー気質だって。合ってるかも〜」
……では終わらない。
タイプチェックの結果はあくまで自己理解の“スタートライン”でしかなく、なんならタイプチェックで出た結果が“誤認”である可能性すらある。
(しかもその誤認にも、実は真のタイプ由来の理由があったりする)
なので、仮にタイプ3という結果なら、「達成にこだわるのはなんで?」という“動機”にスポットを当て、少しずつ自分の内面を掘っていきながら自分の性格を構成する要素や考え方のクセなんかに気づいていく。
そう、エニアグラムでタイプをわけるのは、“動機”。
「正義感にあふれていて生真面目」とか「世話好きで愛情豊か」とか確かにタイプごとに醸し出す印象の傾向もあるけれど、エニアグラムで大切なのは、そういう“見え方”じゃなく“動機”。
だって、「なんでお世話がしたいの?」という問いに対して出てくる答えはヒトによって結構違いますよね。
「私はリーダーですから」と役割ありきの答えならタイプ6かもしれないし、
「人としてそれがあるべき姿だと思うから」という“べき論”っぽい答えならタイプ1かもしれない。
じゃぁ、「通称:愛する人」と呼ばれるお世話好きの権化もとい、本家。
タイプ2のヒトなら何と答えるかというと、
「昔から、目の前にいる人が私にしてほしいことがわかるんです。だから、本能的に『してあげなきゃ』って思うんです♡」
みたいなことをおっしゃったりする。
「理屈じゃねーんだよ」という本家の説得力たるや…(笑)。
こうして、“動機”をキーに本来の自分の姿を探りながら、同時に自分とは違うタイプのヒトたちの内面も知り、その違いも実感できる。
「やっぱ、タイプ2にはかなわん」
「その感覚は、私のなかにはないわ〜」
みたいな体感をワークショップで味わうことができるのが、他の性格タイプ論とエニアグラムの大きな違いであり、おもしろさだと思っています。
ちなみにタイプ2のヒトたちが抱えている動機は
▲▲ 日本エニアグラム学会の簡易タイプチェック。よければぜひ!
ヒトは誰もが心から湧き出す“動機”で動いている
ヒトは、誰もが心の底から(タイプによっては腹の底から)湧き出るような
「○○したい」
「○○が欲しい」
「私は○○でありたいのだ」
という強い願望を抱えていて、意識的にしろ無意識的にしろ、すべての行動、決断、選択にその願望を叶えようとする力がはたらく。
エニアグラムがいう“動機”とはそういうもの。
そして、この湧き出る願望の種類が、人間界には9種類あるということなんですね。
ちなみに、ワタクシのタイプは「7」 通称:楽天家
動機は、
とにかく「楽しく」あることが重要。
人生における選択の基準すべてが「どちらが楽しそうか?」
各タイプの“動機”って、自分のタイプ以外の人が聞けば、
「え、大事なことがそんなこと?」
「生涯通じてこだわり抜きたい動機がそれ?」
みたいに拍子抜けするものが結構多い。
タイプ7の動機はその代表格な気がしていて、
「人生って楽しいことのほかにも優先することあるよね」とか
「なんかナメてるよね。もっと真面目に生きるべきなんじゃないの?」とか
結構ツッコミを入れられがちww。
いや、でもね
あなたがどう思おうと、私たちにとって「楽しい」ことが何より大事なんです。
自由でのびのびできて、可能性と選択肢が失われないことがマストなんです〜。
だって、私たち“タイプ7”なんだもの!
だから、「自由」と「可能性」が奪われたらタイプ7は死ねる!
そうそう、「○○がなくなったら死ねる」の「○○」に当てはまるものが、各タイプの動機と理解するとわかりやすいかも。
タイプ7なら“自由”だけれど、ここに“正義”が当てはまるヒトも、“影響力”、“賞賛”、“信頼”、なかには“凪”なんかが当てはまるヒトもいます。
私から見たら“賞賛”とか正直どうでもいいし、“正しさ”なんて強制されたら逆に暴れちゃう。
でも、そのタイプにとってタイプの動機は絶対で、なんなら人間は自分のタイプの動機を死ぬまで満たそうとして生きていく生き物です。
だからね、誰もがある程度は知っておいた方がいいと思うんですよね、エニアグラム。
動機が違う前提の世界はノーストレスで建設的
ここまでお話したとおり、人間の持つ動機は9タイプ9様に結構はっきりと違っています。
でも現実世界では、そこに気づいている人が意外なほど少ないんですよね。
しかも、気づいてない割にどのタイプも自分の動機が“常識”だと無意識に思っている。。。
するとどうなるかというと、至るところで人間関係のトラブルが勃発するわけです。
でもね、エニアグラム的に言うならば、世の中の少なくとも8/9は、あなたのと違う常識を持つ、なんなら違う星で生まれたのかくらいに価値観の違う人間なんですよ。
他者の動機を知らないまま生きていると、「自分の常識が絶対!」となって相手を排除したり、正誤のジャッジをしたくなったりしがち。
でも、お互いがまったく違う常識(動機)を持つ人間同士であることを前提にできれば、
「お互いに相手が自分とどう違うのか知って受け入れ合いませんか?」
「というか、むしろ手を組んでお互いに足りないところを補い合いませんか?」
…みたいな考え方ができるようになる。
そうなると、世の中めちゃくちゃ建設的かつノーストレスになる気がするんですよね。
それが最もわかりやすく、かつ平和裡に実現できるツールがエニアグラムではないか。。。それが、ワタクシが猛烈にエニアグラムを推す理由です。
*
そんなわけで、ファシリテーター資格を取得して早4年目。
いまだにワークショップに参加するたびにエニアグラムのすごさを実感しているので、世界平和のためにも、今年からは一人でも多くの人にエニアグラムを伝えることを目標に生きていく所存です。
2月に入って、ワタクシ的に想定外な勢いでエニアグラムの研修やワークショップのお問い合わせをいただいています。
なんで!? noteでウィッシュリストを公開したから⁇⁇
せっかく流れが来ているので、今年はいろいろ経験させていただいて、ここでもいろいろな気づきを共有していきたいと思います。
エニアグラムに限らず、今年はやってみたいことが結構な高速で実現していきそうな気配。
これがリストのお陰なら、マジでウィッシュリストすごいかも!
毎年書いている人がたくさんいる理由がなんとなくわかってきたわ。
ということで、今回はこのへんで。
また、今日から1ヵ月は過ぎないくらいのいつかに(╹◡╹)
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