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推しに惹かれて世界史の旅へ

元々文系で日本史が好きだったわたし。
本を読むのが好きな子になります様にと願ってつけられた名前の通り読書家に育ちました。
まあ好きなジャンルの本ならいくらでも読めるけど苦手ジャンルだとほんとに読まないというか読めないけども。
さて、わたしには二人の推しがいます。
推しというとアイドルや芸能人なのかと思われる人が多いですが二人とも違います。
一人は世界的なピアニストの角野隼斗氏、もう一人は世界史データベースを作ろうとしている深井龍之介氏です。
今回は深井龍之介氏が「歴史思考」という本を出版されたのでさっそく購入しました。

歴史思考 深井龍之介著


歴史思考のコピーには「世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する」と書いてあります。
彼はポッドキャストで「コテンラジオ」という面白く世界史を学ばせてくれる番組を配信しています。
その中で何回も”メタ認知”という単語が出てきます。
メタ認知の説明はこちらからどうぞ。

いかにもタイプ5番らしい考え方です。
正直ロジカルシンキングなどが苦手なわたしにはこの手の本は難しいかなと思っていました。
でも、歴史×推しの組み合わせなので買わない訳にはいきません。
買ったら読むしかないと腹が決まりました。
得意ジャンル(小説)なら秒で没入して読み進められますがこの手の本は2か月くらいかかるのかなあ…と思いましたが、没入まで秒でした笑
世界の偉人の生い立ちから「完璧な人はいない」「歴史上の人物は遅咲きの傾向がある」等改めて心に刺さる事が書いてありました。
完璧な人にならなきゃ。早い内に出世しなければ意味がない。
仕事をしている時にわたしはよくこんな思考になります。
チームを引っ張るリーダーとして、次のステージに進むために、会社をよくするために、自分は完璧な上長にならなければならない。
でも、なろうと思って簡単になれる訳ではありません。
そんな中で聖人ガンディーが結構なクズであった事が書いてある章が出てきます。
クズが聖人になった訳ではなく、クズの部分を残して聖人の領域を大きくしていった。
当たり前ですが聖人=完璧な人なのではありません。
なら、わたしが完璧でないのは当たり前なのです。
苦手な部分があって当然でそこ補う人がいてくれれば問題ないのです。
それに若くして成功しないといけないと思っていましたが、若くして成功しなければいけないのはなんででしょうか?
そんな事どこの誰にも期待されていません。
自分のペースでステップアップして行っていいのです。
憧れるあまりにそれに囚われているだけなんだと改めて気づきました。
改めて気づく事で自分が楽になる、それがこの著書からのメッセージだと受け取りました。
控えめに言って良書です。

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