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そして、おもてなしをする側の工夫と受け取る側の覚悟も両輪。

ということで、みなさまごきげんよう。

文化の日のきょう、いかがお過ごしでしたでしょうか。

わたくしは来るお友だちのご自宅でのお食事会に向けて、砂肝のコンフィを仕込んでおりました!

さてさて、先日のお昼にとあるレストランで食事をいたしました。
東京都内ではあるものの、環状線の外側の住宅街のレストランです。
ランチなので妥当なお値段で1,100円でした。

そちらのレストランはお味はとぉっても良くて、味だけならばまた伺いたい!と思うのですが、サービスがとても残念な感じでした。
席について間もなく、サービススタッフの「およよ」な面をいくつか体験してびっくりしましたが、同じくらいとても美味しいお料理にびっくりして気を取り直しました!

でも、お会計での対応もやっぱり残念で...
他に気になるメニューもあるものの、もう行かないなぁ~...
というのが正直な感想です。

レストランにとって、お料理の味はもちろんですが、サービスのクオリティも致命傷になる場合があります。
このふたつは両輪であり、バランスが取れなくては崩れてしまう。

同じように、サービスを受け取る側も、提供する側も、やっぱり両輪なんですよね。

フレンチなどの洋食ももちろんですが、特に和食はその「おもてなし」を受け取る側にも知識と覚悟が要るといわれています。

おもてなしをする側はどうやったらお相手に喜んでもらえるか、知恵を絞って工夫します。その心づくしをどう受け止めるのか。

「わぁ、おいしそう~✨」

だけでがっついてしまうのはあまりにも幼い。

視覚でお皿の上の景色から季節をたのしみ
嗅覚で素材のかおりをたのしみ
味覚でさまざまな食材と火入れによるマリアージュをたのしみ
触覚で具材の良さを引き出す包丁入れに感動し
そして時に聴覚も刺激される。
目の前で揚がる天ぷらなんて、揚げている最中も、ひとくち頬張った時のサクっという音もごちそうです。

五感をフル稼働させて、この一皿を用意してくださったおもてなしの心に思いを馳せる。

そこから「想い」の循環がはじまる。

もてなし上手な方は、どう表現すればお相手に喜んでいることが伝わるのか、ということにも敏感なはずですので、もてなされ下手ということは本来あまりないはずですが、でもやっぱりあまり上手でないなぁ...という方もお見受けいたします。

お招きしてもあの方は喜んでいらっしゃるのかわからない。
「されて当然」というような態度さえ見え隠れする...

そんなことでは「きょうは楽しかったです。また一緒にお食事をしましょう」という感想にはならず、「もう声をかけるのはよそう」いなってしまいます。

お互いの想いが循環してこそより良いリレーションシップが築けるのであって、マナーはその架け橋なだけなのです。



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