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2020.3.23 ロシアの元ゴルバチョフ翁大統領からの警告

冷戦終結直後の1990年。
当時のソ連・ゴルバチョフ大統領が、
「外交は自国民だけではなく、国際社会の利益も実現する路線を取らなければならない」
というスピーチと共にノーベル平和賞を受賞。

同氏は、ポスト冷戦期における世界平和の象徴として歴史に刻まれたはずでしたが、当時から30年が経過した現在、アメリカとロシアに関する興味深いデータが出てきました。

最新の世界軍事力ランキングではアメリカが1位、ロシアが2位と、未だにハイレベルな軍拡競争を繰り広げているだけでなく、核兵器の保有数ではロシアが中国に30倍もの差をつけて世界1位。

「アメリカの動き次第では、さらなる軍拡競争が起きる」
とプーチン大統領は警告し、アメリカとの軍事対立も辞さない考えを発表。

さらには、冷戦終結時から30年間に渡って有効だった核ミサイル全面廃止の条約も、トランプ・プーチン両政権が昨年あっさりと破棄。

このように、急速に不安定になる情勢を受け、条約が結ばれた時に大統領だったゴルバチョフ氏が昨年、イギリスBBCが行った緊急インタビューに
応じました。

88歳になった今でも、ゴルバチョフ元大統領は一貫して平和の重要性を訴え、
「人類社会を守るために核兵器のない世界を作るべきだ」
と改めて主張したのですが、ロシア国内世論はそんなゴルバチョフ氏を戦犯扱いして徹底的に非難。

歴代君主ランキングでは最低に近い評価を受け、強硬派のプーチン現政権を支持する声が多数を占めました。

一体、なぜロシアはここまで平和を忌み嫌い、「強いロシア」を目指そうとするのでしょうか?

その謎を解くカギは、アメリカに“貸し”を作ることになった、ゴルバチョフ元大統領のある“口約束”にあり、この一件からロシアは「打倒アメリカ」に燃えることになりました。

明日の記事で、ロシアがなぜそうなったかをアップしたいと思います。

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