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2022.4.28 ウクライナ東部戦線 プーチンを逆ギレさせた“3つのショック”

今回は、
『プーチンのショック3連発、そして逆ギレへ…』
ということで4月12日~14日の間、プーチン大統領の元で立て続けに起きた出来事と影響について書いていこうと思います。

4月12日 プーチン・ショック1

まず最初に起こったのは、ウクライナの親ロシア派政治家メドベチュク氏の逮捕でした。

普通に生活していたところを捕まったのではなく、逃亡中で行方不明だったところを捕まってしまったということです。

問題は、個人的にもプーチンと非常に親しい関係だったことです。

彼には2人の娘がいますが、プーチン大統領はその娘たちの名付け親、後見人でもあるゴッドファーザー的な立場にいました。

それほど親密な相手を逮捕され、ウクライナ側からは人質交換を呼びかけられているのです。

4月13日 プーチン・ショック2

フィンランドとスウェーデンが、NATO加盟の共同記者会見をしました。

まだ決定ではなく検討中ですが、両国共にかなり前向きな姿勢です。

プーチンはかねてから、NATOが東に拡大することはけしからんことだと言ってきましたが、今回のロシアによるウクライナ侵攻によってポーランドやハンガリー、ルーマニアなど、旧ソ連圏だった東ヨーロッパのNATO加盟国が結束を新たにしました。

またプーチン大統領は“ノルドストリーム2”での欧州に向けた天然ガス輸出を捨ててウクライナ侵攻を取りました。

その結果、天然ガス輸入の50%以上をロシアに頼ってきたドイツですら、今後はロシアに対する石油・石炭、そして一番大事な天然ガスの依存すら減らしていくと言っています。

これによって、非常に大事な海外の天然ガスマーケットまでも失いつつあるというのが、今のプーチンの状況です。

4月14日 プーチン・ショック3

黒海艦隊の旗艦である『モスクワ』が沈没しました。

旗艦というのは字の通りで、中心司令塔になる戦艦です。

これにミサイルが2発当たって、ものの見事に沈没してしまいました。

しかもロシアの首都の名前の『モスクワ』が付いているので、相当ショッキングな出来事です。

さらに大きな問題は、この沈没によって黒海艦隊が完全に機能不全に陥ったことです。

これまでは、ロシアはこの艦隊を要として黒海の制海権を押さえていました。

そのため西側の飛行機は、下からのミサイル攻撃を恐れて黒海上空は通ることを避けていたのですが、その心配が緩和されました。

ロシアは軍事的にも不利な状況に追い込まれています。

以上をまとめると、
・12日、プーチンの盟友と言われているメドベチュク氏の逮捕
・13日、フィンランドとスウェーデン2ヶ国がNATO加盟へ意向
・14日、黒海艦隊の旗艦モスクワの沈没
という3大ショックが起こり、プーチンはかなり逆ギレしています。

その結果、いまウクライナ東部のドンバス地方へ攻勢を強めているのです。

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