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2021.4.28 75年以上も続く真珠湾の呪縛…〔編集後記③〕

アメリカの靖国神社

冒頭の写真は、アメリカのハワイにある戦艦アリゾナ記念館です。

戦艦アリゾナは真珠湾攻撃で撃沈され、乗組員1177名の命とともに戦争の犠牲になりました。

この白い記念館は、乗組員を追悼すると共に真珠湾攻撃自体に祈りを捧げているそうで、毎年100万人以上が訪れる、まさにアメリカ人にとっての靖国神社のようなものです。

そんなアリゾナ記念館にたどり着くには1つ条件があります…

それが、23分の映画を観ること。

ボートに乗って海の上に浮かぶ記念館に行く前に、私のような40歳半ばの中年男性だけでなく、小学生くらいの小さい子どもから80歳くらいの老夫婦まで、全ての参拝者が映画会場で同じ映像を観ることになります…

映画を観れば、

・戦争当時の世界情勢
・戦争が始まった理由
・日本が真珠湾でどんな被害を与えたのか

等々、真珠湾について小さな子どもでも簡単に理解できるようになっています。

でも、4月21日にアップした記事をご覧になってからこの同じ映画を観ると、
「どうも史実と違ってアメリカに有利な内容ではないか?」
と、違和感を抱くかと思います…

実は、この映画もアメリカによる徹底した戦争教育の一部…

「宣戦布告が遅れた日本が悪かった。」
「卑怯な日本をやっつけるため、米国は戦争せざるを得なかった…」
と、日本人を一方的に悪人に仕立て上げ、

・街を焼け野原にした東京大空襲
・民間人を女性も子供も関係なく殺した沖縄戦
・人間の所業とは思えない原子爆弾の投下
など…

こうした事実は棚に上げ、
「アメリカは悪くなかった」
というような歴史観を記念館に訪れる人々に広めています。

ですが、日本では憶測に基づいた論争ばかりで、学校でも教科書の数ページ分しか真珠湾の歴史を教わらないのが実態です…

そのためか、真珠湾の真実をよく知らないまま大人になった人たちがほとんどではないでしょうか…

このまま日本は、いや世界は、アメリカに有利な歴史観に飲み込まれてしまうのでしょうか…?

戦後75年以上が過ぎた今もなお、アメリカの都合の良いように事態が進んでしまうのでしょうか…?

真実に基づいた確固たる軸を持ち、決してアメリカの意のままにならないためにも、一次史料から紐解いた紛れもない“真珠湾の真実”を探り、皆さんに真実を提供できればと思います。

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