2022.5.31 対独戦勝記念日に重大発表ができなかったワケ
ロシアがウクライナに侵攻し3ヶ月が経ちました。
ロシアもウクライナも、一歩も譲らず戦い続けている様子がテレビや新聞で報道されています。
西側諸国は経済制裁を増やすだけで、戦争には加わらない姿勢を保っていますが、実は、かなりウクライナを支援しています。
しかし、その支援のやり方には問題があるので、今回はこの問題をピックアップして少し書いていこうと思います。
5月9日、ロシアの対独戦勝記念日に、何か重大発言をプーチンがするのではと言われていました。
・ウクライナ戦争への勝利宣言
・核を使用するという脅しの宣言
・戦争状態の宣言
などの憶測がありましたが、結局どれもやりませんでした。
軍事作戦が上手くいかず、戦争が長期化してしまったことから、非常に大人しい演説でした。
戦争が長期化して、今のロシアにとって一番問題なのは、ロシア軍の士気が低下していること、そして軍事物資の輸送が上手くいっていないことです。
当初の戦争予算を使い切り、制裁によって半導体はもう手に入らないため、精密誘導兵器などが生産できず、6月下旬くらいまでにロシアは相当苦しくなるのではないでしょうか。
6月下旬というと、ウクライナ側は、ちょうど新しい兵器が届いて訓練も受け、対ロシア攻勢をさらに強められるタイミングです。
すでに5月16日には、ウクライナの大きな町ハルキウで、完全にロシア軍を撤退させたとウクライナ側は発表。
今後、このような動きが東部戦線でも出てくる可能性があります。
これはウォール・ストリート・ジャーナルなどが暴露していますが、欧米が兵器の使い方を実際に訓練したり、重要な軍事情報をウクライナ側に教えるなど、かなりこの戦争にコミットしていることが背景にあります。
さらに5月19日、アメリカは5月10日の下院議会に続き、上院議会でもウクライナへの400億ドル近い追加支援策が賛成多数で可決されました。
しかし、この支援には1点問題があります。
それは、ウクライナの政治腐敗と汚職問題です。
これは、ウクライナがEUへ加盟する際にもネックとなっている部分です。
ウクライナは親ロシア派・親西欧派に関わらず、裏金が横行している世界です。
そのため、この400億ドル近いアメリカの支援予算についても、相当な悪いことが行われているのではないかと思います。
いずれにしても、ウクライナへの追加支援によって、ロシアは今後ますます不利になっていくということでしょう。
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